(33)インド編まとめ~源流を辿ることで見えてくるものがある

【新日本仏教史】(33)インド編まとめ~源流を辿ることで見えてくるものがある
さあ、インドの仏教を一気に見てきましたが皆さんいかがでしたでしょうか。
「仏教の歴史を知るためにはインドそのものの歴史を知らねば」とインダス文明から遡ったことに驚かれた方も多かったかもしれませんが、それがあるからこそ見えてくるものがあることを感じて頂けたのではないでしょうか。
親鸞の仏教を知るにはその背景となる日本仏教の歴史を知らねばなりません。そして日本仏教の歴史を知るには中国の歴史も知らねばなりません。そして中国の仏教を知るならばその源流となったインドの仏教も知らねばなりません。
こういうわけで遡り遡りインドの仏教史を見て参りました。これが私達の日本仏教の源流です。
そしてこのインドから中国に仏教が伝播していくのでありますが、驚くべきことに中国に入った仏教はインドとは性格の異なる仏教として発展成長していくことになります。ここが重要なポイントなのですが、この中国仏教こそ日本仏教の直接的な故郷になります。
インド仏教と中国仏教は決定的に異なります。この違いがわからないと日本仏教とインド仏教のあまりの隔たりに戸惑うことになってしまうことでしょう。その意味でもまずはインド仏教とは何なのかを大きな視点で概観し、その上で中国仏教に突入していくというのが私の考えるベストな方法になります。
私自身、中国仏教を学んで驚くことばかりでした。仏教は中国文化圏に入ったことで中国風に変化したのです。その中国文化圏流の仏教こそ私達日本仏教の母体となっていきます。私が上で「中国仏教こそ日本仏教の直接的な故郷」であると言ったのはそういう意味です。
これから先、中国仏教の章でその歴史を詳しくお話ししていきますが、きっと皆さんも驚くと思います。そして日本仏教に対する解像度が一気に高まること間違いなしです。ぜひお楽しみに。
では、次の記事からはインドから伝統的な仏教を継承したスリランカについて見ていきます。
「え?中国は?」
そんな声が聞こえてきそうですが、もう少し遠回りをさせて下さい。このスリランカを知ることでもっともっとインド仏教や日本仏教について深く考察することが可能になります。
このスリランカの最も大きなポイントは現在も上座部仏教の聖地として篤く仏教が信仰されている点です。ここがインドとの最大の違いです。発祥の地インドで滅亡してしまった仏教がスリランカで信仰され続けてきたそのメカニズムをこれから追っていきます。
スリランカ仏教を知ることは、インドから他国へ仏教が伝わっていくメカニズムを知ることにもなります。
中国仏教を知る前にこのスリランカを学ぶことは大いに役立つことでしょう。
続く
主要参考文献一覧
〇インドの歴史・宗教・文化について知るのにおすすめの参考書一覧
〇インド仏教をもっと知りたい方へのおすすめ本一覧
〇仏教国スリランカを知るためのおすすめ本一覧
〇中国仏教・中国思想のおすすめ解説本一覧
〇親鸞聖人や日本仏教を学ぶためのおすすめ参考書一覧
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