夕日に照らされる小野浄土寺・快慶作の国宝『阿弥陀三尊立像』が神々しすぎる!

【親鸞伝の旅】夕日に照らされる小野浄土寺・快慶作の国宝『阿弥陀三尊立像』が神々しすぎる!
皆さんは小野・浄土寺というお寺をご存じでしょうか。
京都や奈良の大寺院と比べると、その知名度は幾分落ちるかもしれませんが、ここには快慶作の驚くべき国宝が安置されています。
この地図を見てわかりますように、京都・奈良からはかなり距離がありますので京都・奈良観光とセットで見に行くことはなかなか厳しいものがありますが、運慶・快慶の仏像を巡りたい方にはぜひおすすめしたいお寺となっています。
私もレンタカーを借りてこのお寺へと向かいました。

のどかな風景を走りながら、到着です。

境内も広く、様々なお堂が立ち並んでいます。

そしてこちらが私のお目当ての快慶作『阿弥陀三尊立像』が安置されている浄土堂になります。この建物自体も東大寺復興最大の功労者重源によって建立された国宝です。
そしてこの内部には驚きの空間が広がっています。
まずは百聞は一見に如かず。このお堂の内部が浄土寺さんの公式アカウントで公開されていましたのでご紹介します。
拝観時間
— 国宝 浄土寺 塔頭 歓喜院 (@jyodoji) August 14, 2026
国宝浄土堂及び
国宝阿弥陀三尊立像の内拝観時間の案内です。
4月~9月
午前9時~12時
午後1 時~5時閉堂
10月~3月
午前9時~12時
午後1 時~4時閉堂
※12時から13時の間は堂内に入れません。
※堂内は撮影禁止です。
※冬季時間は閉堂が16時に早まります。↓ pic.twitter.com/keWDTqG0HI
私もこのお堂の造りには衝撃を受けました。
なんと、このお堂は仏像背後の窓から外の光を取り入れ、堂内を照らすという仕組みになっているのです。
特に夕暮れの時間帯にはオレンジ色の夕陽が差し込み、まさにお浄土のような空間がこのお堂に現出されます。
つまり、単に仏像そのものだけでなく、空間そのものをデザインした驚異のお堂がこの浄土堂と言えましょう。
これには私も驚きました。
そしてこうした外部の光を利用した彫刻デザインといえば、私はローマバロックの天才・ベルニーニを連想せずにはいられません。

ベルニーニについては前回の運慶の地蔵菩薩坐像の記事でもお話ししましたが、なんと、運慶だけでなく快慶もベルニーニの彫刻表現と酷似するものを持っていたのです。これには私も度肝を抜かれました。


ベルニーニの光の利用については「(24)ベルニーニのライモンディ礼拝堂~見事な光のスペクタル!劇作家・演出家としてのベルニーニ」や「(27)ベルニーニ『聖テレジアの法悦』~バロック美術の最高傑作!コルナーロ礼拝堂の驚異のイリュージョン!」の記事で詳しくお話ししていますのでここではお話ししませんが、ベルニーニより400年以上も前の日本で、光と彫刻、建築を組み合わせたこれほどドラマチックな宗教空間が生み出されていたというのには驚くしかありません。
そしてこの両者に共通するのは、
ドラマチックな空間作りへの飽くなき探求です。ベルニーニもカトリック信仰をドラマチックに視覚化し、来る者にその魅力を感じてもらおうとしていました。
それと同じように運慶・快慶も当時の寺院復興の流れで大きな信仰熱を表現しています。どちらも、堂内で感じられる圧倒的なエネルギー、救済のドラマを感じられる造りとなっているのです。限られた文化通だけのものではなく、誰もがこのお堂に来て心揺さぶられるような、そんなドラマチックな仏像を志向していると言えましょう。
【親鸞伝の旅】記事一覧ページはこちら

前の記事はこちら

関連記事


