篠野志郎『アルメニア共和国の建築と風土』~世界最古のキリスト教国の独特な教会建築を知れるおすすめ写真集!
この作品は世界最古のキリスト教国として知られるアルメニアの教会群を取材した写真集になります。
アルメニアの首都エレバンからはあのノアの箱舟で有名なアララト山を望むことができます。私がアルメニアに興味を持ったのもまさにこのアララト山の存在があったからでした。
歴史ある建築物の写真を見ながら、独特な歴史を歩んできたアルメニアの文化を知れる貴重な作品です。
この作品は世界最古のキリスト教国として知られるアルメニアの教会群を取材した写真集になります。
アルメニアの首都エレバンからはあのノアの箱舟で有名なアララト山を望むことができます。私がアルメニアに興味を持ったのもまさにこのアララト山の存在があったからでした。
歴史ある建築物の写真を見ながら、独特な歴史を歩んできたアルメニアの文化を知れる貴重な作品です。
北コーカサスのチェチェンについては多くの本がでていますが、ジョージア、アルメニア、アゼルバイジャンの三国についてもわかりやすく解説してくれる本となるとなかなか貴重です。
この本は2008年に出版された作品ですので、2022年段階では最新の情報というわけではありません。ですがソ連崩壊から15年以上経った段階でのカフカースを知る上で今なお価値ある作品だと思います。
難しいコーカサス情勢をわかりやすく知れるおすすめな1冊です。
フランス二月革命を経てマルクス・エンゲルスは共に政治犯として追われる身になっていました。
そこでマルクスは政治犯でも受け入れてくれるイギリスを亡命先として選ぶことになります。
エンゲルスもそうしたマルクスを追い、イギリスへと向かうことになったのでした。
そしてそこでのエンゲルスの決断がまた驚きです。やはり彼は矛盾をものともしない図太い神経があったのでした。
革命を待ちに待っていたマルクス・エンゲルスはブリュッセルにいてその場に立ち会うことができませんでしたが、彼らは歴史の必然としてやってくるであろうプロレタリアート革命に向けて政治活動を熱心に行います。
しかし1848年のフランス二月革命をきっかけにヨーロッパ各地で起きた革命はマルクス・エンゲルスが予想していた展開とは全く異なる動きを見せ始めるのでした。
この作品はジョージアの独特な教会建築を余すことなく解説してくれる非常に貴重なガイドブックとなっています。
日本ではジョージアの教会についてはほとんど知られていませんが、その独特な構造や美しさは写真を見ただけでもどきっとするほどです。
そしてこの本では教会建築の解説だけではなく、教会を巡るための旅のガイドまで掲載してくれています。
これは貴重な1冊です。
私がこの本を手に取ったのはトルストイ伝記の金字塔、藤沼貴著『トルストイ』でこの作品が紹介されていたからでした。
この作品はそれぞれの分野の専門家による共著になります。この本では文学だけでなく様々な観点からカフカースを見ていくことができます。
私はトルストイとの関係性からカフカースに関心を持つようになりましたが、入り口は人それぞれだと思います。そんな中多様な視点からカフカースを見ていくこの本の試みは非常に面白いなと思いました。
今回の記事で紹介する箇所はマルクス主義を考える上で非常に重要な問題を提起していると思います。
マルクスは何のために共産主義を説いたのか。
本当に貧しい人を救うためだったのか。
なぜマルクスやエンゲルスは自説とは矛盾した行動を取り続けたのか。
こうしたことを考える上でも今回の箇所は私にとっても非常に大きなものになりました。
「ヨーロッパに亡霊が出没する―共産主義という亡霊が」
「万国の労働者、団結せよ!」
という言葉で有名なマルクス・エンゲルスの『共産主義者宣言(共産党宣言)』ですが、実は発刊当時はほとんど反響がありませんでした。
20世紀で最も読まれた書物のひとつとして有名なこの作品がなぜそんなことになってしまったのかをこの記事では見ていきます。
『コサック』はトルストイのカフカース体験の集大成とも言える作品です。
カフカースの美しさをここまで表現するトルストイにはただただ脱帽するしかありません。
『コサック』はあの大作『戦争と平和』にも直接繋がっていく非常に重要な作品となっています。
文豪トルストイのスタイルが定まる記念碑的な作品とも言えるかもしれません。
前回の記事の最後でエンゲルスの理想が「労働者にもっと貧しく、どん底にいてほしかった」というものだったということをお話しました。
そしてマルクス・エンゲルスが人々の生活が悪くなればなるほど喜ぶような節を見せるのに対し、私が違和感を感じていたこともお話ししました。
彼らははたして本当に労働者のために動いているのだろうか?そう思わざるをえない行動を彼らはこの後も取り続けます。そのひとつの例が今回紹介する箇所になります。