(46)キャンディのペラデニヤ大学で1971年のマルクス主義学生による武装蜂起について考える
私はここ数年、ドストエフスキーを学ぶ過程で主にヨーロッパの歴史を学んできました。そして今インドやスリランカを学んでいます。
しかし「自分は本当にヨーロッパやインド、スリランカのことを知っているのだろうか。私は一体何を知ったと思い込んでいるのだろうか」とペラデニヤ大学にやってきてそのことを改めて意識させられました。
私はここ数年、ドストエフスキーを学ぶ過程で主にヨーロッパの歴史を学んできました。そして今インドやスリランカを学んでいます。
しかし「自分は本当にヨーロッパやインド、スリランカのことを知っているのだろうか。私は一体何を知ったと思い込んでいるのだろうか」とペラデニヤ大学にやってきてそのことを改めて意識させられました。
ルワンダの虐殺はあまりに衝撃的です。トラウマになってもおかしくないほどの読書になるかもしれません。それほどの地獄です。人間はここまで残酷になれるのかと恐れおののくしかありません。
私はボスニア紛争をきっかけにルワンダの虐殺をこうして学ぶことになりましたが、これらの本を読んでいてボスニア、ルワンダ、ソマリアのそれぞれが特異で異常なのではなく、人間の本質としてそういうことが起こり得る、誰しもがやってしまいかねないものを持っているのだということを改めて思い知らされることになりました。
目を背けたくなるような歴史ではありますが、ここを通らなければ、歴史はまた形を変えて繰り返してしまうことでしょう。そうならないためにも私たちは悲惨な人間の歴史を学ばなければならないのではないでしょうか。
この本では1960年代に始まった小劇場運動からバブル経済を経た90年代の演劇までその歴史の流れを概観することができます。
特に思想の吹き荒れた安保闘争、学生紛争時代における演劇界には強い関心があったのでこのことについて詳しく知ることができたのは非常にありがたいものがありました。
そしてこの本を読んでいてとにかく感じたのは演劇人たちの熱気です。しかも並大抵の熱気ではなく、それこそ「すべてを賭けて戦う」という恐るべき本気さ・・・
時代の空気感と演劇の関係を重ねながら学べる本書は非常に興味深い作品でした。
この本はドイツの劇作家ブレヒトの生涯や時代背景、思想をコンパクトに知れるおすすめの作品です。
私がこの本を手に取ったのはシェイクスピアがきっかけでしたが、「演劇と時代背景」について考えることができたのは大きな収穫だったなと思います。
当時の演劇界の空気感を知れるこの本はとてもおすすめです。私も1ページ1ページ興味津々で読みました。ぜひ手に取ってみてはいかがでしょうか。
この作品では通常なかなか見ることも取材することもかなわない貴重なヴァチカンの写真を見ることができます。
私もヴァチカンについてはこれまで様々な本を読んできましたが、「祈りの時」に特化して儀式の最中の模様を取材しているこの本は非常に貴重なものだと思います。私にとってもこの作品はとてもありがたいものとなりました。
また、この作品ではヨハネ・パウロ二世の生涯についてもまとめられていて、彼がいかに突出した存在だったかがよくわかります。
解説もとてもわかりやすく、ヴァチカンやヨハネ・パウロ二世についての入門書としてもこの本は優れていると思います。
ハヴェルの作品はプラハの春以後の抑圧体制を痛烈に批判していますが、それはこの時代だけでなく現代にも通ずる批判です。人間はいつどこであってもこうなりうる。そうならないために私たちは何をすべきなのかということを問いかけてきます。
これもまたものすごい作品でした。ハヴェル作品はどの作品も強烈です。ぜひ日本でももっと知られてほしいなと心の底から思います。
ぜひぜひおすすめしたい作品です。
「とんでもないものを見てしまった・・・!」
これが私の感じた一番の印象です。
もしこの戯曲を生で観たらどんなことになってしまうのか想像もつきません。
これはかなりの衝撃作でした。ぜひおすすめしたい作品です。「とてつもない作品」ですが阿部賢一先生の解説もありますのでその辺はご安心ください。楽しく読むことができる素晴らしい解説です。ぜひ解説を読んだ上でこの作品を楽しまれることをおすすめします。
この作品はチェ・ゲバラのマルクス主義に対する立場がどこにあるかが非常に重要なポイントです。
まず、私たちはマルクス主義というとソ連を思い浮かべてしまいますが、ゲバラからするとソ連式マルクス主義は本来のマルクスから歪められているように見えていたようです。ソ連は硬直した官僚主義になっており、その実態はゲバラの理想とするマルクス主義とは異なっていました。
この記事ではゲバラがマルクス主義をどう考えていたか、そしてそれに対して私が何を思うのかをお話ししていきます
私はこの本をぜひおすすめしたいです。
あのチェ・ゲバラが原爆ドームを訪れていた。そしてそこで語った言葉とは一体何だったのか。
この本ではそんなゲバラの広島訪問についてじっくりと見ていくことができます。
ゲバラを知っている方も、そうでない方もぜひ読んで頂きたい作品となっています。戦争、原爆のことを考える上で本当に大切なことをこの本では問題提起してくれています。
ぜひ手に取ってみてはいかがでしょうか。
空想的社会主義者とはエンゲルスによって1880年に出版された『空想から科学へ』の中で説かれた有名な言葉です。
エンゲルスはマルクス以前に社会主義思想を説いた有名な3人、サン・シモン、シャルル・フーリエ、ロバート・オウエンを「空想的社会主義者」と述べました。
そして彼らの「空想的」な理論に対して、マルクスの理論は「科学的」であると宣言します。
今回の記事ではまず、そのサン・シモンという人物についてお話ししていきます。