トルストイ

産業革命とイギリス・ヨーロッパ社会

海野弘他『レンズが撮らえた19世紀ヨーロッパ』19世紀西欧を写真で概観するおすすめガイドブック!

この本では同時代の国家間のつながりはどのようなものだったのか、それぞれの国の特徴はどのようなものだったのかということを知ることができます。しかも写真が大量にありますのでとてもイメージしやすいです。

そしてこの本のタイトルにもありますように、カメラと写真技術そのものの歴史も知ることができます。カメラの技術が発明されたのが1839年で、そこからあっという間にその技術は進歩し1840年代にはかなり性能のよいカメラ技術も出てきます。

これは刺激的な1冊です!

マルクス・エンゲルス著作と関連作品

『人類の知的遺産49 バクーニン』ロシアの革命家バクーニンの生涯を知るのにおすすめの伝記

前回の記事で紹介したゲルツェンと同じく、マルクスを知るために同時代の革命家たちのことを知ろうということでこの本を取りました。バクーニンもマルクス伝記を読めば必ず出てきますし、ドストエフスキー伝にも出てくる人物です。

バクーニンはロシアの大貴族の家に生まれました。前回紹介したゲルツェンもそうでした。19世紀ロシアを代表する革命家の二人が共に大貴族の息子という事実は驚きでした。ちなみに1917年のロシア革命の立役者になるレーニンも貴族の生まれです。

とにかくぶっ飛んだ強烈な個性を目の当たりにすることになります。

この伝記もとても面白かったです。この本もおすすめです!

マルクス・エンゲルス著作と関連作品

長縄光男『評伝ゲルツェン』おすすめ伝記!ロシアの革命家の波乱の人生とは

ゲルツェンはドストエフスキーやツルゲーネフなど、ロシアの文豪のことを調べていると必ず出てくる人物でありますし、今更新を続けているマルクスにも関係のある人物です。

この本を読むと意外な事実が驚くほど出てきます。革命家ゲルツェンがとてつもない大金持ちで、その資産運用をロスチャイルドに委託していたという事実も出てきます。これには私もびっくりでした。人間としても危険な革命家というわけではなく、あくまで穏健で理性的な人だったということも明らかになります。

ぜひぜひおすすめしたい1冊です。

ロシアの巨人トルストイ

トルストイの妻ソフィア夫人は本当に悪妻だったのか?トルストイ最後の家出について考える

トルストイの妻ソフィア夫人はよく「世界三大悪妻」のひとりとして紹介されることがあります。

ですがこれまでトルストイ作品、伝記、参考書を読んできてやはり思うのは、「ソフィア夫人は本当に悪妻だったのか?トルストイの方にも原因があったのではないか?」ということです。

そしていざ調べてみると驚きの事実を知ることになりました。

トルストイ晩年は私たちの想像をはるかに超えるほどの悲劇だったのです。

ロシアの巨人トルストイ

G・ステイナー『トルストイかドストエフスキーか』~ロシアの二大文豪の特徴をわかりやすく解説した名著!

「トルストイかドストエフスキーか」。両方はありえない。 このことはこれまでトルストイ作品を読んできて強く感じたことでしたがこの作品はそのメカニズムを見事に解明してくれる名著です。

いやぁ~、とにかく面白い!この本はものすごいです!これはぜひともおすすめしたい作品です!

トルストイとドストエフスキーの特徴が非常に鮮明に見えてきます。ぜひぜひ手に取ってみてはいかがでしょうか。ドストエフスキーが好きな人はドストエフスキーを、トルストイが好きな人はもっとトルストイを好きになることでしょう。

ロシアの巨人トルストイ

トルストイ『復活』あらすじと感想~カチューシャ物語としても有名なトルストイ晩年の大作

この作品は富裕な貴族ネフリュードフ侯爵と、かつて彼が恋して捨てた小間使いの女性カチューシャをめぐる物語です。

この作品はロシアだけでなく世界中で大反響を巻き起こし、トルストイの名を不朽のものにしました。

『復活』はとにかく宗教的で道徳的です。そして社会改良のための批判を徹底的に繰り返します。

そうした高潔な宗教的な信念が劇的な物語と絡み合いながら語られるところに『復活』の偉大さがあるように感じました。

ロシアの巨人トルストイ

トルストイ『シェイクスピア論および演劇論』概要と感想~シェイクスピアを心底嫌ったトルストイ。その理由とは

この論文はシェイクスピア嫌いとして有名なトルストイがその理由を上下二段組で50ページほどかけて延々と述べていくという、ある意味驚異の作品となっています。

私はトルストイと反対にシェイクスピアが大好きですので、これは逆に気になる問題でもありました。「シェイクスピアの何が気に入らないんだろう。こんなに面白いのに」と思わずにはおれません。

この記事ではトルストイがなぜシェイクスピアを嫌うのかということをじっくりと見ていきます。

ロシアの巨人トルストイ

トルストイ『芸術とは何か』概要と感想~晩年のトルストイの考える「よい芸術」とは何だったのかを知るのにおすすめ

これまで当ブログではトルストイの宗教的著作についていくつか紹介してきました。

そして今回ご紹介する『芸術とはなにか』もその流れにある作品になります。

この作品ではトルストイが思う「芸術とは何か」ということだけでなく、「芸術とはいかにあるべきか」ということが熱く語られます。

この記事ではトルストイが考える「よい芸術」とは何かということを見ていきます。

宗教的転機を迎えた晩年のトルストイの特徴を知る上で非常に重要な作品となっています。

ロシアの巨人トルストイ

トルストイ『神の王国は汝らのうちにあり』概要と感想~非暴力主義に基づいた徹底的な体制批判。当局から「最も有害」と断罪された告発の書

この作品は非暴力主義を掲げるトルストイがロシア帝国や教会のあり方について徹底的に批判を述べたものになります。 ですので、当然検閲を通るはずもなく当局から発禁処分とされ、国内で出版されることもありませんでした。 ここまで当ブログでもトルストイの宗教的著作をご紹介してきましたが、彼の宗教信仰の中心は非暴力主義にあります。そんなトルストイにとって当時の暴力的な国家体制のあり方は到底容認できるようなものではありませんでした。

この記事ではそんなトルストイの非暴力主義と体制批判について見ていきます

ロシアの巨人トルストイ

トルストイ『クロイツェル・ソナタ』あらすじと感想~不倫疑惑の妻を殺した夫。賛否両論を巻き起こした問題作

この作品は嫉妬に狂った夫が不倫疑惑の妻を殺してしまうという筋書きなのですが、これがとにかくやりきれない小説なんです・・・

この悲劇的な作品は、いかにして生まれてきたのか

それには、実はトルストイ自身の家庭崩壊や理想と現実との乖離が大いに関係していたのでありました。

この記事では作品だけでなくトルストイの悲劇的な家庭生活についてもお話ししていきます