カフカ

カフカの街プラハとチェコ文学

池内紀『池内紀の仕事場3 カフカを読む』概要と感想~おすすめカフカ入門書!

カフカの作品は不思議な展開が多く、読んでいるこっちがパニックになるシーンがたくさんあります。

カフカの入門書、参考書としてこの本はとてもおすすめです。

カフカは難しいし暗いからとっつきにくいという方には特におすすめです。きっとそんなカフカのイメージが変わると思います。私はカフカのことがもっと好きになりました。

カフカの街プラハとチェコ文学

カフカ『カフカ短編集』あらすじと感想~カフカの魅力が詰まった珠玉の短編集

『カフカ短編集』はひとつひとつの作品がとてもコンパクトなので気軽に読むことができるのも嬉しいです。『審判』や『城』は長い上に難解な部分も多いので、正直読むのが大変です。ですがこの短編集はそのカフカの魅力をそのままに気軽に読むことができるのでとてもおすすめです。

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フランツ・カフカ『城』あらすじと感想~不条理が爆発したカフカ未完の傑作!硬直した官僚組織を風刺?

この作品はとてつもない魔力を秘めていますので、疲れている時や余裕のない時はなかなか厳しいかもしれません。

体力を万全にして、そしてある程度カフカを知ってから読むのをおすすめします。

個人的にかなり印象に残った作品でした。面白いかどうかと言われると、正直わかりません。ですが、強烈なインパクトがあったのは事実。これは忘れられない作品になりそうです。

カフカの街プラハとチェコ文学

カフカ『審判』あらすじと感想~延々と進まぬ奇妙な裁判。不条理な停滞と戦慄のラストが魅力のカフカの傑作!

この作品もカフカらしさ全開です。カフカといえば『変身』が有名ですが、個人的には『変身』よりもカフカらしさが出ているように感じました。寒気がするほど不条理全開の作品です。

なかなか手強い作品ではありますが、カフカファンならずともぜひ読んで頂きたい作品です。淡々と進んで行くホラー作品とも言えるかもしれません。

カフカの街プラハとチェコ文学

カフカの代表作『変身』あらすじと感想~ある日突然巨大な虫になってしまった男の不思議な物語

『変身』はページ数にして100頁ちょっとの作品ですので、気軽に読むことができます。不思議な世界観で最初はとまどうかもしれませんが、慣れればすいすい読んでいくことができます。奇妙で不条理なカフカワールドを体感するには最適な作品です。ぜひ手に取ってみてはいかがでしょうか。

カフカの街プラハとチェコ文学

V・ハヴェル『ジェブラーツカー・オペラ〈乞食オペラ〉』プラハの春以後の空気を知るのに必読の傑作劇!

劇作家にしてチェコ大統領であるヴァーツラフ・ハヴェルの代表作『ジェブラーツカー・オペラ』

作品そのものももちろん面白いのですが、秀逸なのはこの本に書かれている解説です。

プラハの春以後の空気を掴むのに非常におすすめな1冊です!ぜひこの本がもっと世に広まることを願っています。

愛すべき遍歴の騎士ドン・キホーテ

(11)異端審問を学ぶことは「人間とは何か」「現代とは何か」を考えることである

学べば学ぶほど、ものごとはそう単純ではないことに気づく。

「異端審問官を、賄賂と権力に弱いと言って責め、拷問官を、サディストだと言って責め、植民地拡大のため戦争に賛成する者を、戦争をしたと言って責めることができた。」と著者も述べています。 残虐行為をした人間を「悪人だ」と断罪し、その悪の責任を彼に押し付けるのは簡単です。しかし、その悪が彼固有のものではなく、人間そのものが背負っているものだとしたらどうでしょうか。彼を責めることは自分を含めた人間そのものを責めることにもなるのです。

異端審問のシステムは中世スペインだけではありません。現代に生きる私たちの世界にも連綿と続いています。そうした人間そのものについて考えることが必要なのではないでしょうか。