松村昌家編『『パンチ』素描集 19世紀のロンドン』~風刺絵で見る産業革命のロンドン!マルクス・エンゲルスは何を見た?
この作品は19世紀、産業革命下のロンドンの姿を知るのにうってつけの作品です。
この作品の特徴は何と言っても多数の風刺画を見ていける点にあります。『パンチ』誌は当時のイギリスの生活を鋭く風刺し、社会批評をしていきます。
当ブログではこれまでマルクス・エンゲルスについても学んできましたが、彼らのイギリス生活や思想背景を知る上でもこの作品はありがたいものがありました。
この作品は19世紀、産業革命下のロンドンの姿を知るのにうってつけの作品です。
この作品の特徴は何と言っても多数の風刺画を見ていける点にあります。『パンチ』誌は当時のイギリスの生活を鋭く風刺し、社会批評をしていきます。
当ブログではこれまでマルクス・エンゲルスについても学んできましたが、彼らのイギリス生活や思想背景を知る上でもこの作品はありがたいものがありました。
今回の記事では小説作品とは一味違う歴史書、ノンフィクション作品をご紹介していきます。
この記事では特に「世界の見方」を問う作品を重視してチョイスしました。私達の生きる世界はどう成り立っているのか、かつてこの世界で何が起きていたのか、そして翻って私たちが生きる現代日本はどうなっているのかを考えるのに役立つ作品をご紹介していきます。歴史を学ぶことは「今」を学ぶことに他なりません。単に過去の出来事を暗記して終わりにするのではなく、そこから何を学びどう生かしていくのかが肝心です。
それぞれの本のリンク先では関連著作も掲載していますのでその本に関係のある作品を辿っていけるような作りになっています。ぜひこの記事を活用頂けたらと思います。
今回の記事では「名刺代わりの小説10選」ということで、私がこれまでに最も影響を受けた小説をご紹介していきたいと思います。「名刺代わりの小説10選」という名の通り、これらの作品は私の思考形成に強力な作用を与えています。私という人物のまさに自己紹介的な本達の紹介になりますので、正直少し恥ずかしいと言いますか、できれば紹介しないままでもいいのではないかとも思ったのですが思いきって記事にしてみることにしました。
では早速始めていきましょう。それぞれのリンク先ではより詳しくその本についてお話ししていますのでぜひそちらも参考にして頂けましたら幸いです。
グラハム・ベルは1876年の電話機の発明で有名な発明家です。
なんと、ベルは1847年生まれということで、あのトーマス・エジソンと同い年です。
しかも二人は電信機の開発をめぐってバチバチのライバル関係でもありました。同い年の二人がアメリカでしのぎを削っていたのかと思うと歴史の面白さを感じました。
また、前回の記事ではエジソンが若き頃読書家だったということをお話ししましたが、やはりこのベルもそうでした。ベルもシェイクスピアを暗記するまで読み、そこからたくさんの本を読み漁ることになります。
エジソンもシェイクスピアを読んでいましたが、やはり欧米人にとってシェイクスピアがいかに巨大な存在だったかということを感じさせられます。
この作品は誰もがその名を知る発明家トーマス・エジソンの伝記になります。
エジソンは学校にほとんど通っていません。ですが彼は猛烈な読書家でディケンズやシェイクスピア、『レ・ミゼラブル』など様々な文学作品に親しみその想像力を耕していたのでありました。
この伝記ではそんなエジソンの波乱万丈の生涯を知ることができます。エジソンについては名前は知っていてもいざどんな時代に生きてどんな生涯を送ったかはほとんど知らなかったので、この本は非常に興味深いものがありました。
ファラデーは1791年にロンドンで生まれた科学者です。
ファラデーといえば、理系の科目が苦手だった私でも「ファラデーの法則」という言葉をなんとなく覚えていました。
ですが科学界のビックネームというイメージがあったものの、この人物がどの時代に生き、どんな生涯を送ったのかということは全く知りませんでした。
そんな私にとってこの伝記は驚きの連続でした。
19世紀イギリスの雰囲気も知れるこの伝記は私にとってもありがたいものがありました。
今から100年以上も前に書かれた『バスカヴィル家の犬』ですが、この作品は今なお多くのファンに愛され続け、ホームズの長編小説において最も高く評価されている作品でもあります。
まず、そもそも本のタイトルがいいですよね。『バスカヴィル家の犬』という何ともミステリアスでキャッチーなフレーズ。
そして話の冒頭から謎が謎を呼び、ホームズですら苦戦する厳しい展開。敵はあのホームズを煙に巻くほどの相当な手練れです。
また、物語の舞台もこれまた秀逸です。いかにも何か起きそうな不気味な空間。自然環境と人為が絡み合った恐ろしい舞台装置は読者を常にハラハラさせます。
これは読んで間違いなしの名作です。
今作『シャーロック・ホームズの冒険』は『緋色の研究』、『四つの署名』で大ヒットしたシャーロック・ホームズシリーズの最初の短編集になります。
最初の短編集でありながらそのクオリティは折り紙付き。これからいくつも短編集が出るのでありますが、その中でも今作はベストなのではないかと思うほど面白いです。
その中でも特に好きな事件はやはり『ボヘミアの醜聞』です。まずタイトルからしてとんでもなくオシャレ。訳者の言葉選びのセンスには脱帽です。
一日一つペースでゆったり読んでいくもよし、一気に読み切るもよし、その楽しみ方は様々です。
読書初心者にも自信を持っておすすめできる名作短編集です。ぜひ手に取ってみてはいかがでしょうか。
シャーロック・ホームズシリーズはこの『四つの署名』の誕生によって連載への道筋が開かれていくことになります。
この作品も前作同様ホームズの名推理が冴えわたるのですが、今作では手に汗握るアクションシーンも登場し、よりエンタメ感の強い作品となっています。犯人との直接対決であるテムズ川での追跡シーンは臨場感たっぷりで映像的な楽しさも味わうことができます。川での追跡というと同じイギリスの文豪ディケンズの『大いなる遺産』が有名ですが、その名シーンをオマージュしたかのような迫力ある追跡です。
ホームズ・シリーズ連載のきっかけとなった『四つの署名』はエンタメ感満載の名作です。ぜひこちらもおすすめしたい一冊です。
最近、「本は普段あまり読まないのですが、そういう私でも読みやすくて面白い小説はありますか」と聞かれることが増えてきたのですが、そんな時私は迷わずこのシャーロック・ホームズシリーズをおすすめしています。
特にこの『緋色の研究』はシリーズ第一作目ということで次に繋がる作品でもあります。この作品を入り口にシャーロック・ホームズシリーズやミステリーに手を伸ばして頂ければ私としては何より嬉しく思います。ミステリー小説の面白さを知るにはこの作品は最適です。