ゾラ

ブログ筆者イチオシの作家エミール・ゾラ

尾﨑和郎『ゾラ 人と思想73』~ゾラの生涯や特徴、ドレフュス事件についても知れるおすすめ伝記!

文学史上、ゾラほど現代社会の仕組みを冷静に描き出した人物はいないのではないかと私は思っています。

この伝記はそんなゾラの生涯と特徴をわかりやすく解説してくれる素晴らしい一冊です。ゾラファンとしてこの本は強く強く推したいです。ゾラファンにとっても大きな意味のある本ですし、ゾラのことを知らない方にもぜひこの本はおすすめしたいです。こんな人がいたんだときっと驚くと思います。そしてゾラの作品を読みたくなることでしょう。

ブログ筆者イチオシの作家エミール・ゾラ

新関公子『セザンヌとゾラ その芸術と友情』~親友セザンヌ・ゾラは本当に絶交したのかを考察したおすすめ作品! 

この本はゾラとセザンヌに造詣の深い著者が、親友であったゾラとセザンヌが本当に絶交していたのかということを検証していく作品です。

この本ではそのことについて驚きの事実が語られます。私もこの本を読んで仰天しました。

印象派絵画に興味のある方にも、ゾラの小説に興味のある方にもぜひぜひおすすめしたい作品です。印象派とゾラがつながる素晴らしい作品です。

哲学者ショーペンハウアーに学ぶ

ショーペンハウアーおすすめ4作品と解説記事一覧~仏教にも影響を受けたドイツの厭世思想の大家

この記事ではショーペンハウアーのおすすめ作品を4本と、番外編ということで解説記事と参考記事を6本紹介していきます。

彼の本を読み、考え、記事にするのはなかなかに厳しい時間でした。普段の数倍疲労感がたまり、気持ちも落ち込みました。

しかしだからこそショーペンハウアーの悲観主義を乗り超えねばならぬとも感じました。ドストエフスキーや、チェーホフ、ゾラはその偉大なる先達なのだと改めて感じたのでありました。あの時代の文豪たちがなぜあそこまで本気で「生きること」について思索し続けていたのかが少しわかったような気がしました。

ドイツの大詩人ゲーテを味わう

万能の天才ゲーテのおすすめ作品と解説本一覧~ヨーロッパに絶大な影響を与えた大詩人の魅力を紹介

ヨーロッパの歴史や文化を見ていく上でゲーテの存在がいかに大きいかというのを最近特に痛感しています。

実は、私はかつてゲーテが大の苦手でした。

ですが、今では大好きな作家の筆頭となっています。

やはり時代背景や作家の生涯・思想を学んだ上で読むのは大事なことだなとゲーテの場合には特に思えました。この記事ではそんなゲーテをもっと知るためのおすすめ記事を紹介しています。

クラシック・西洋美術から見るヨーロッパ

ひのまどか『ビゼー―劇場に命をかけた男』~カルメンの作曲家ビゼーの生涯を知るのにおすすめ伝記!

この伝記を読んで、私がこれまで学んできた文学、芸術、歴史が繋がったのを感じました。繋がる瞬間ってやはりビビッと来ますよね。これがあるから読書はやめられません。私にとって、「あぁ!そうだったのか!」という発見は読書の最大の喜びのひとつです。この本も刺激に満ちた最高に面白い作品でした。

19世紀中頃のフランス事情を知るのにもおすすめな作品です。

ニーチェとドストエフスキー

西尾幹二『ニーチェ 第二部』~大学教授、看護兵、高校教師としてのニーチェの意外な素顔を知れるおすすめ作品!

西尾幹二の『ニーチェ 第二部』では様々なニーチェの姿をもっともっと詳しく知ることができます。大学教授となったニーチェの生活、ワーグナーとの運命的な出会い、デビュー作『悲劇の誕生』の成立過程が詳細に語られます。今回の記事ではその一部を紹介しましたが、興味深い事実が満載です。

非常におすすめな1冊です。ニーチェに対する見方が変わるほどの作品です。ぜひ手に取って頂ければと思います。

ニーチェとドストエフスキー

なぜニーチェは難しいのか、人によって解釈が異なるのか~ドストエフスキーとの共通点

なぜニーチェは難しいのか、人によって解釈が異なるのか 前回の記事では西尾幹二の『ニーチェ 第一部』をご紹介しましたが、今回はその本の中でも特に気になった箇所があったので皆さんと一緒に考えていきたいと思います。 タイトルに…

レ・ミゼラブル『レ・ミゼラブル』をもっと楽しむために

『レ・ミゼラブル』解説記事一覧~レミゼをもっと知りたい方へおすすめ!

今回の記事ではこれまで紹介してきた「レミゼをもっと楽しむためのお役立ち記事」をまとめていきます。

レミゼは原作よりも、映画やミュージカルで楽しむ方がほとんどだと思います。

私も原作からスタートしたものの、やはり何度も観るのはミュージカル映画です。

映画やミュージカルは長大な原作をぎゅぎゅっとまとめたものになるので、泣く泣くカットされた部分も多々あります。ですがそうした部分にこそそれぞれのキャラクターの背景や個性がより深く描かれています。

そうした背景を知ることでより映画やミュージカルを楽しむことができるのではないでしょうか。

『レ・ミゼラブル』をもっと楽しむために

ユゴーを批判したゾラが世紀の傑作『レ・ミゼラブル』をどう見るだろうか考えてみた

ユゴーの詩人としての天賦の才は人々を陶酔させる。しかしユゴーはあまりに理想を語りすぎ、現実と乖離していると批判したゾラ。

今回の記事ではそんなユゴーの偉大なる作品『レ・ミゼラブル』ならばゾラはどんなことを言うのだろうかということを考えていきたいと思います。

ちなみに、私はゾラもユゴーも大好きです。大好きだからこそ正反対の二人についてここでじっくり考えてみようとこの記事を書いたのでした。

『レ・ミゼラブル』をもっと楽しむために

ゾラのユゴー批判~ユゴーの理想主義を断固否定するゾラの文学論とは

まずはじめに言わせて頂きますが、私はユゴーが大好きです。そして同時に、ゾラも大好きです。

しかし、前回の記事でもお話ししましたように、この二人は真逆の文学観を持っています。

ユゴーの『レ・ミゼラブル』を読んでいると、「あぁ、ここはゾラだったら何と言うのかな」とふと思ってしまう時もあります。ユゴーの作品はとにかくドラマチックで面白いです。しかしその面白さ故に、ゾラがツッコミを入れてきそうな気がするのです。これはどういうことなのか。それはこれから読んでいくゾラの言葉を聴けばきっと納得して頂けると思います。

ユゴーとゾラはどちらもフランスを代表する作家です。この二人の特徴を知る上でもとてもわかりやすい評論がありますので、少し長くなりますがじっくりゾラの言葉を聴いていきましょう。