ローマ

『ローマ旅行記』~劇場都市ローマの魅力とベルニーニ巡礼

(7)カラカラ浴場とアッピア街道、クラウディア水道橋を訪問。古代ローマの驚異的な技術力に驚愕

古代ローマの驚異の建築技術を体感しに、私はローマ郊外へと出かけました。

そこで古代ローマ時代の水道橋を見ながらガイドさんが話してくれたことが印象に残っています。

「ギリシア文明も古代エジプト文明も巨大な建造物を作りました。ですがローマ文明はその全てが実用的です。コロッセオ、道路、水道橋、そのどれもが人々の生活に直結するものです。ギリシアの神殿やピラミッドはたしかに大きいです。ですがそれは誰のためのものですか?何の役に立ちますか?ローマは違います。文明が実用性と結びついているのがローマの素晴らしいところです。」

実用性を極めた文明!

なるほど、これはローマ帝国を知る上で非常に重要なポイントではないでしょうか!

『ローマ旅行記』~劇場都市ローマの魅力とベルニーニ巡礼

(6)パラティーノの丘からフォロ・ロマーノを一望!サン・ピエトロ大聖堂の大理石はここからやって来た!?

私はこの旅に出る前、古代ローマの栄枯盛衰の物語にそれこそどっぷりはまってしまい、様々な本を読むことになりました。

カエサル、キケロー、ブルータス、アウグストゥス、アントニウス、クレオパトラ、セネカ、カリギュラ、ネロ、トラヤヌス、ハドリアヌス、マルクス・アウレリウス・・・歴史に名を残す錚々たる人物達がここに生きていたのだ。なんと浪漫溢れることだろう!

やはりローマに来たらフォロ・ロマーノは必須だ。ローマに来たならここに来なければならない。

2000年前の驚異の繁栄とその崩壊は歴史ファンでなくともそのスケールの大きさに圧倒されることでしょう。

『ローマ旅行記』~劇場都市ローマの魅力とベルニーニ巡礼

(5)古代ローマの象徴コロッセオとゲーテ・アンデルセン~文人たちを魅了した浪漫溢れるその姿とは

ローマ観光の定番中の定番のコロッセオでありますが、やはりここは面白い。その巨大な姿による圧倒的な視覚効果はもちろん、歴史的な背景も非常に興味深いです。

現代でこそ発掘と保全が進み今のような姿となっていますが、実は19世紀後半までのコロッセオは草の生い茂る牧歌的な姿をしていました。

そして私はこの巨大なコロッセオを眺めながらゲーテの巨人ぶりに圧倒されるほかありませんでした。私はこのコロッセオでゲーテの偉大さを改めて思い知ることになりました。ゲーテ、ゲーテ、ゲーテ!やはりあなたは恐るべき超人だ!私はあなたにひれ伏すしかない。

『ローマ旅行記』~劇場都市ローマの魅力とベルニーニ巡礼

(4)ミケランジェロが設計したカンピドーリオ~フォロ・ロマーノを一望するローマの象徴的建造物

『「すべての道はローマに通じる」というのはあまりに有名な言葉だが、ローマのどこに通じるのかというと、それはこのカンピドーリオなのである』

漠然と知っていた言葉の背景を知れるのはやはり面白い。

そういう意味でも古代ローマを学ぶのであるならばまずはここからスタートすべきという石鍋真澄の言葉は非常に納得できるものがあります。

そして何と言ってもやはり注目したいのが、現在のカンピドーリオがミケランジェロの設計だという点です。この記事ではそんなカンピドーリオについて見ていきます。

『ローマ旅行記』~劇場都市ローマの魅力とベルニーニ巡礼

(3)ローマの老舗カフェ・グレコへ~ゲーテやアンデルセン、メンデルスゾーンも通った芸術家たちの聖地

ローマのスペイン広場近くにあるカフェ・グレコはあのゲーテやアンデルセン、メンデルスゾーンやベルリオーズなど数え切れないほどの著名人が時を過ごした名店で、文学や絵画、音楽好きにはたまらない聖地となっています。

さすが200年以上の歴史を持つ老舗。ノスタルジーを感じるにも最高です。

私もローマ滞在中何度もここへ足を運びました。何度来てもわくわくする空間です。憧れの偉人たちがここにいたのだという思いに毎回興奮していました。

『ローマ旅行記』~劇場都市ローマの魅力とベルニーニ巡礼

(2)文豪たちの宿泊地だったローマスペイン広場をご紹介!ベルニーニの傑作「バルカッチャ」の噴水に夢中

今回の記事では『ローマの休日』でもお馴染み、スペイン広場をご紹介します。

この場所もポポロ門、ポポロ広場と同じくゲーテやスタンダールをはじめとした18、19世紀の文豪達にとって非常に大きな意味を持つ場所でした。

ここはいつも観光客でごった返しています。国際都市ローマの雰囲気を感じるには今もここがベストなのではないでしょうか。

『ローマ旅行記』~劇場都市ローマの魅力とベルニーニ巡礼

(1)ローマの玄関ポポロ門とポポロ広場~一瞬で旅行者を引き込む目の一撃!劇場都市ローマの真骨頂とは!

私のローマ旅行記の記念すべき第一回目はローマの玄関口ポポロ門とポポロ広場です。

私もテルミニ駅から地下鉄を使ってポポロ門までやって来ました。

ゲーテやスタンダールもここを通りました。私が好きなドストエフスキーもメンデルゾーンもここを通ったことでしょう。

私にとってローマはベルニーニの街であり、あのゲーテが褒め称えた街でもあります。何事も「始め」が肝心。これからのローマ滞在にとって大いに弾みとなった初日でした。

『ローマ旅行記』~劇場都市ローマの魅力とベルニーニ巡礼

【ローマ旅行記】『劇場都市ローマの美~ドストエフスキーとベルニーニ巡礼』~古代ローマと美の殿堂ローマの魅力を紹介!

私は11月初旬から12月まで「ドストエフスキーの旅」と題してヨーロッパを旅しました。そしてその旅行記の中ではお話ししませんでしたが、実は私はこの日程の中でローマも訪れていたのでありました。

私もローマの魅力にすっかりとりつかれた一人です。この旅行記ではローマの素晴らしき芸術たちの魅力を余すことなくご紹介していきます。

「ドストエフスキーとローマ」と言うと固く感じられるかもしれませんが全くそんなことはないのでご安心ください。これはローマの美しさに惚れ込んでしまった私のローマへの愛を込めた旅行記です。気軽に読んで頂ければ幸いです。

フィレンツェイタリアルネサンスと知の革命

フィレンツェ・サンタ・クローチェ聖堂~ミケランジェロ、マキャヴェリ、ガリレオの墓を訪ねて

2022年末、私はヨーロッパを旅しました。そしてその時の体験を『ドストエフスキー、妻と歩んだ運命の旅~狂気と愛の西欧旅行』という旅行記にまとめ当ブログで更新してきました。そしてその旅の中で私はフィレンツェも訪れています。

今回の記事ではそんなフィレンツェの中でも特に印象に残っているサンタ・クローチェ聖堂をご紹介していきます。

この聖堂には錚々たる偉人達のお墓があります。私はこうした偉人達のお墓参りがしたくこの聖堂にやって来たのでありました。特にミケランジェロやマキャヴェリのお墓には強い思いを持って私はお墓参りをしました。

ドストエフスキー、妻と歩んだ運命の旅~狂気と愛の西欧旅行

(23)芸術の都ヴェネツィアを訪ねて~美しき水の都にドストエフスキーは何を思ったのだろうか

この記事ではドストエフスキー夫妻が訪れたヴェネツィアと、その道中で立ち寄ったボローニャをご紹介します。

誰もが憧れる水の都ヴェネツィア。ドストエフスキー夫妻はわずか数日の滞在でしたが、楽しい一時を過ごしたようです。私も夫妻が過ごしたヴェネツィアを歩き、彼らの滞在に思いを馳せながらこの街のゆかりの地を巡ったのでありました。

どこを撮っても美しい写真が出来上がる驚異の街でした。