ドイツ

光の画家フェルメールと科学革命

フェルメールおすすめ解説書一覧~光の画家フェルメールの素晴らしき絵画世界を堪能するために

フェルメールといえば『真珠の首飾りの少女』や『牛乳を注ぐ女』で有名な17世紀オランダの画家ですよね。

今回の記事ではこれまで当ブログで紹介してきたフェルメールのおすすめ解説書をまとめてご紹介していきます。

どれも自信を持っておすすめできる非常に面白い本ばかりです。皆様のフェルメール鑑賞のお役に少しでも立てましたなら何よりでございます。

マルクス・エンゲルスの生涯と思想背景に学ぶ

(56)経営者を引退したエンゲルス、今度は証券投資家に。矛盾は続く・・・

エンゲルスは経営者を引退した手切れ金を、持ち前のビジネス感覚を利用してさらに増やしていました。 彼は今度は証券取引人として莫大な利益を得ることになったのです。 つまり「矛盾は、工場を辞めた最後の日で終わったわけではなかった」のです。ブルジョワを激しく非難しながらそのブルジョワそのものであるエンゲルス。 エンゲルスはこの矛盾に対してどのように考えていたのでしょうか。彼はこのことに対し驚くべき言葉を語ることになります

マルクス・エンゲルスの生涯と思想背景に学ぶ

(55)ロンドンでの政治活動で大活躍のエンゲルス~リージェンツ・パーク・ロードの大ラマ僧

エンゲルスの優秀さについてはこれまでもお話ししましたが、マンチェスターでの家業を辞めてロンドンに来てからはその力がさらに遺憾なく発揮されていたのでありました。

エンゲルスは自邸の書斎を拠点に今やヨーロッパ中の社会主義者の動向に目を向け、動かすようになっていたのでした。

やはりエンゲルスの実務能力はずば抜けています。

マルクス・エンゲルスの生涯と思想背景に学ぶ

(54)1869年、会社を辞めるエンゲルス~長年望んでいた搾取者の立場からの解放

エンゲルスはおよそ20年勤めたマンチェスターの父の会社を1869年に辞めることになります。

最初は通信員として就職したエンゲルスですがすでに父も亡くなり、今や彼はエルメン&エンゲルス商会の共同経営者の地位にありました。

いよいよ自由の身になったエンゲルス。

彼はマルクスの近くに住み、政治活動をするためにロンドンへと旅立ったのでありました。

エンゲルスの再出発です。彼の活躍はここからいよいよ大きくなっていくのでした。

マルクス・エンゲルスの生涯と思想背景に学ぶ

(53)『種の起源』に感銘を受けたマルクス、ダーウィンに『資本論』を献本。その反応やいかに

エンゲルスの薦めによって『種の起源』を知ったマルクス。はまり具合からいけばエンゲルスの方がはるかに熱狂的でしたがマルクスもその進化論には大いに心動かされたものがあったようです。

そしてマルクスはダーウィンに感銘を受け、『資本論』を献本します。それに対してかのダーウィンはどんな反応を見せたのでしょうか。

そのことについてこの記事ではお話ししていきます。

マルクス・エンゲルスの生涯と思想背景に学ぶ

(52)マルクスの宣伝マン・エンゲルスの天才的な広告手腕とは~彼なくしてマルクス思想の繁栄なし

私たちは「マルクスが後に世界中に広まった」という歴史を知った上でマルクスを見てしまいますが、当時の状況はまるで違います。

このままでは無視されかねないと察したエンゲルスはここでその才能を発揮します。

エンゲルスは自作自演も辞さず、次々とメディア戦略に打って出ました。「単なる経済学の書」を超えた、まさしく「あらゆるものの源泉たるバイブル」としての『資本論』を生み出したのはエンゲルスだったのでした。

エンゲルスなくしてマルクスなし!

エンゲルスの参謀としての天才的な能力には驚くしかありません。

マルクス・エンゲルスの生涯と思想背景に学ぶ

(51)『資本論』第1巻の段階ですでに膨大な原稿を編集していたエンゲルス

マルクスの『資本論』は読むのがあまりにも難しい作品として有名ですが、マルクスの元の原稿はそれどころではない支離滅裂なものだったというのは驚きでした。その解読困難な原稿をかろうじて読める形でエンゲルスが再構成したものが私たちが手にする『資本論』だったのです。

『資本論』第2巻、第3巻がエンゲルスによる編集によって成立したのは有名ですが、そもそも第1巻からしてエンゲルスの多大な貢献があったのでした。

マルクス・エンゲルスの生涯と思想背景に学ぶ

(50)マルクス『資本論』の執筆の流れをざっくりと解説!

マルクスはアダム・スミスやリカードなど経済学者たちの著作を研究し、そこにヘーゲル哲学を組み合わせることで独自の理論を作り上げていくことになります。

これは経済を専門にする経済学者や、哲学のみを探究する哲学者にはなかなか思いも寄らぬ方法でした。

マルクスは独自に新たな理論を生み出したというより、既存のものをうまく合成することで新たなものを生み出したということができるかもしれません。

マルクス・エンゲルスの生涯と思想背景に学ぶ

(49)愛人メアリー・バーンズの死~エンゲルス・マルクスの友情の最大の危機

1863年のある日、エンゲルスの愛人メアリー・バーンズが急死してしまいます。

急な別れにショックを受けるエンゲルス。

ですがそれに対してマルクスが発した言葉がなんと思いやりのないことか・・・さすがのエンゲルスもこれに大激怒します。

マルクスからすれば正式な結婚もしないで遊び歩いていたエンゲルスがそんなにもメアリー・バーンズを愛していたとは思いも寄らなかったのでしょう。もしこの後で二人の関係性が回復していなかったら『資本論』が世に出ることはなかったかもしれません

マルクス・エンゲルスの生涯と思想背景に学ぶ

(48)イギリスで上流階級となったエンゲルスの優雅な社交生活とは

ここまでエンゲルスの生涯を見てきましたが、やはり彼は実務に非常に長けていて、社交的才能もあるということで実業界ではかなり優秀な人物でした。だからこそマンチェスターの社交界でも信頼され数々の役職を果たすことになりました。

矛盾に満ちた奇妙な人物ですが、やはりスケールの大きさと言いますか、魅力的なものがあるなというのはどうしても感じざるを得ません。

エンゲルスのブルジョワ社交家としての顔を見れたこの箇所は非常に興味深いものでした。