比叡山延暦寺の根本中堂の内陣には驚かざるをえない

【親鸞伝の旅】比叡山延暦寺の根本中堂の内陣には驚かざるをえない
親鸞聖人が修行生活を送っていた比叡山延暦寺。
その中心が根本中堂になります。

現在は大規模改修工事中でその外観は見ることができませんが、お堂内部には入ることができます。
雲母坂登山をした私も、このお堂にお参りをさせていただきました。(雲母坂登山については「親鸞は本当に95日間、比叡山から六角堂まで歩いたのか~その足跡を自分の足で歩いてみた」の記事参照)
内部は撮影禁止なので写真はありませんが、やはり驚かずにはいられないのが内陣の構造です。
なんと、このお堂の内陣は私たち参拝者のかなり下にあるのです。
文章だけで言ってもなかなか伝わらないかもしれませんが、本当にそうなのですから仕方ありません。
私たち参拝者の座る外陣と仏様がおられる内陣ははっきりと区切られていて、この内陣が文字通り私たちの眼下にあるのです。天台宗の公式ページによれば3メートルも下だとのこと!こんなお堂は見たことがありません!
こういうわけで、私たちは上から仏様の世界を眺めることになります。内陣には大きな祭壇がいくつもあり、そのひとつひとつに儀式のためのスペースが設けられています。
私が訪れた時、ちょうどそのひとつで儀式が行われており、火を焚き、金属の祭具を巧みに操る僧侶の姿を見ることができました。実に厳か・・・。インドで見た火の儀式、プージャもそうですが、こうした火を用いた儀式というのはどうしてこんなにも私たちの心に訴えかけてくるのでしょう。もはや本能と言ってもよいのかもしれません。

ここで儀式を担当されている方は、きっと超一流の方なのでしょう。天台宗の総本山である延暦寺の儀式を執り行うというのはそれだけ大変な修行を積まれたに違いありません。プロ中のプロの儀式作法を私はじっと眺め続けたのでありました。
そして、やはり何と言ってもこのお堂そのものの空気に私は感動せずにはいられませんでした。この内陣・・・あまりに厳かなのです。なんと形容してよいのか未だにわからないのですが、とにかく雰囲気があるのです。聖なる空間と言ってもよいでしょう。かなり異質な空間です。
内陣が3メートルも下にあるという時点でかなり独特ですが、祭壇の造りや全体の雰囲気も実に素晴らしいのです。内陣が下にあるという意外性だけに目を奪われがちですが、この空間全体が非常によく作られています。
こういう場所で親鸞聖人も修行生活をしていたのです。当時の比叡山はまさに修行と学問の聖地です。現在の東京大学のような日本最高峰の頭脳が集まる場所でありました。そんな最高レベルの修行環境に親鸞聖人はいたのです。そしてそれは親鸞聖人だけでなく、他の鎌倉仏教の開祖たちも同様です。やはりこの山は並外れた人物を輩出する素晴らしい環境だったのです。
その歴史を感じる上でも根本中堂は実に素晴らしい空間だと言えましょう。私も心静かにこのお堂で時を過ごしたのでありました。
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