プーシキン『カフカースの捕虜』あらすじと感想~雄大な自然と異国の文化を描くロマン溢れるカフカースの物語詩
この作品はカフカースを訪れていたプーシキンがその地で得たインスピレーションをもとに書き上げた物語詩です。
この作品を読んでいてやはり思うのはプーシキンらしい、ロマンチックな情景描写です。カフカースの雄大な景色の描写はとにかくカッコいいです。読んでいて思わず興奮してしまうような不思議な高揚感があります。感情に訴えかける力が凄まじいです。「これぞプーシキン!」という名作です
この作品はカフカースを訪れていたプーシキンがその地で得たインスピレーションをもとに書き上げた物語詩です。
この作品を読んでいてやはり思うのはプーシキンらしい、ロマンチックな情景描写です。カフカースの雄大な景色の描写はとにかくカッコいいです。読んでいて思わず興奮してしまうような不思議な高揚感があります。感情に訴えかける力が凄まじいです。「これぞプーシキン!」という名作です
トルストイを学んでいてつくづく思うのですが、ドストエフスキーと比べてトルストイの参考書は明らかに数が少ないです。しかもそれぞれ個々の作品に特化したものとなればほとんどなくなってしまいます。
そんな中今回ご紹介する『ハリネズミと狐』は非常に貴重なトルストイ作品の参考書となっています。
この作品ではトルストイの特徴と『戦争と平和』を題材にした彼の歴史哲学を学ぶことができます。刺激的で面白い本ですのでぜひぜひおすすめしたい参考書です。
ドストエフスキーが人間の内面の奥深く奥深くの深淵に潜っていく感じだとすれば、トルストイは空高く、はるか彼方まで広がっていくような空間の広がりを感じます。
深く深く潜っていくドストエフスキーと高く広く世界を掴もうとするトルストイ。
二人の違いがものすごく感じられたのが『戦争と平和』という作品でした。
万人におすすめできる作品ではありませんが、凄まじい作品であることに間違いはありません。一度読んだら忘れられない圧倒的なスケールです。巨人トルストイを感じるならこの作品です。
この本は『戦争と平和』を読む際の必読書と言っていいのではないでしょうか!
トルストイの『戦争と平和』は名著中の名著として名高い作品です。
ですが川端香男里先生のこの解説書も素晴らしい名著だと私は思います。この大作をここまでコンパクトかつわかりやすく解説したこの本は奇跡です!しかも単にわかりやすいだけでなく、ものすごく深い所まで連れて行ってくれます。「すごい!」としか言いようがありません。この記事の最初でも申しましたが私はこの本を読んで感動しました。もう脱帽です。
トルストイが訪れた1850年代にはすでにロシアとカフカースは戦争状態でした。そしてその時から続く歴史は現代のロシア・チェチェン戦争とも繋がってきます。ロシア帝国、ソ連、現代ロシアという歴史の流れを知る上でもカフカースの歴史を知ることは大きな意味があります。
この記事ではそんなカフカースとロシアの歴史についてお話しします
トルストイは1851年、23歳の年にカフカース(コーカサス。旧グルジア、現ジョージア)を訪れています。
そしてその圧倒的な自然やそこで出会った人々、命を懸けて戦った経験が彼の文学に大きな影響を与えています。
この記事では藤沼貴著『トルストイ』を参考にトルストイの「カフカース体験」を見ていきます。
トルストイの文学や人柄の特徴を見ていくためにもこれらは非常に参考になります。
今作は『幼年時代』『少年時代』『青年時代』と続いたトルストイ自伝三部作の最終作になります。
主人公ニコーレニカの幼年期から青年期までの成長を描いたこの三部作ですが、ニコーレニカにはトルストイ自身の性格がかなり反映されています。
晩年になっても変わらないトルストイの性格がすでにこの作品で見えてきます。トルストイの人柄、特徴を知る上でも非常に重要な作品です。
この作品はトルストイ文学の原点であり、ここで駆使されたトルストイの文学的手法は後の作品にも貫かれています。
この作品を読めばトルストイの驚くほどの感受性、繊細さを感じることになるでしょう。
分量的にも文庫本で200ページ弱と、かなりコンパクトな作品です。文豪トルストイというと難解なイメージがあるかもしれませんが、この作品の語り口はとても読みやすいものになっています。
トルストイの特徴がどこにあるのかを知るにはこの作品は格好の入り口になります。
今回の記事ではロシアの大文豪トルストイの生涯を年表でざっくりと見ていきます。
トルストイは1828年にモスクワ南方の村ヤースナヤ・ポリャーナに大貴族の4男として生まれました。
そしてトルストイが亡くなったのは1910年のこと。享年82歳というのは当時の人にすれば驚くべき長寿です。
しかもトルストイという人間は並々ならぬカリスマです。そのスケールの大きさにはただただ驚くしかありません。あまりに波乱万丈。年表を見るだけでもきっと驚くと思います。
この作品はロシアの文豪トルストイの生涯を知る上で最もおすすめしたい伝記です。
この本を読めばトルストイの圧倒的なスケールをまざまざと感じることになります。これは非常に面白いです。
私はこの伝記をトルストイ作品を読む時の解説書としても利用しています。
トルストイの生涯だけでなく、作品の背景や解説まで語ってくれるこの伝記は本当にありがたいです。
非常におすすめな作品です。