カトリック

『ローマ旅行記』~劇場都市ローマの魅力とベルニーニ巡礼

(6)パラティーノの丘からフォロ・ロマーノを一望!サン・ピエトロ大聖堂の大理石はここからやって来た!?

私はこの旅に出る前、古代ローマの栄枯盛衰の物語にそれこそどっぷりはまってしまい、様々な本を読むことになりました。

カエサル、キケロー、ブルータス、アウグストゥス、アントニウス、クレオパトラ、セネカ、カリギュラ、ネロ、トラヤヌス、ハドリアヌス、マルクス・アウレリウス・・・歴史に名を残す錚々たる人物達がここに生きていたのだ。なんと浪漫溢れることだろう!

やはりローマに来たらフォロ・ロマーノは必須だ。ローマに来たならここに来なければならない。

2000年前の驚異の繁栄とその崩壊は歴史ファンでなくともそのスケールの大きさに圧倒されることでしょう。

『ローマ旅行記』~劇場都市ローマの魅力とベルニーニ巡礼

(5)古代ローマの象徴コロッセオとゲーテ・アンデルセン~文人たちを魅了した浪漫溢れるその姿とは

ローマ観光の定番中の定番のコロッセオでありますが、やはりここは面白い。その巨大な姿による圧倒的な視覚効果はもちろん、歴史的な背景も非常に興味深いです。

現代でこそ発掘と保全が進み今のような姿となっていますが、実は19世紀後半までのコロッセオは草の生い茂る牧歌的な姿をしていました。

そして私はこの巨大なコロッセオを眺めながらゲーテの巨人ぶりに圧倒されるほかありませんでした。私はこのコロッセオでゲーテの偉大さを改めて思い知ることになりました。ゲーテ、ゲーテ、ゲーテ!やはりあなたは恐るべき超人だ!私はあなたにひれ伏すしかない。

『ローマ旅行記』~劇場都市ローマの魅力とベルニーニ巡礼

(4)ミケランジェロが設計したカンピドーリオ~フォロ・ロマーノを一望するローマの象徴的建造物

『「すべての道はローマに通じる」というのはあまりに有名な言葉だが、ローマのどこに通じるのかというと、それはこのカンピドーリオなのである』

漠然と知っていた言葉の背景を知れるのはやはり面白い。

そういう意味でも古代ローマを学ぶのであるならばまずはここからスタートすべきという石鍋真澄の言葉は非常に納得できるものがあります。

そして何と言ってもやはり注目したいのが、現在のカンピドーリオがミケランジェロの設計だという点です。この記事ではそんなカンピドーリオについて見ていきます。

『ローマ旅行記』~劇場都市ローマの魅力とベルニーニ巡礼

(1)ローマの玄関ポポロ門とポポロ広場~一瞬で旅行者を引き込む目の一撃!劇場都市ローマの真骨頂とは!

私のローマ旅行記の記念すべき第一回目はローマの玄関口ポポロ門とポポロ広場です。

私もテルミニ駅から地下鉄を使ってポポロ門までやって来ました。

ゲーテやスタンダールもここを通りました。私が好きなドストエフスキーもメンデルゾーンもここを通ったことでしょう。

私にとってローマはベルニーニの街であり、あのゲーテが褒め称えた街でもあります。何事も「始め」が肝心。これからのローマ滞在にとって大いに弾みとなった初日でした。

『ローマ旅行記』~劇場都市ローマの魅力とベルニーニ巡礼

【ローマ旅行記】『劇場都市ローマの美~ドストエフスキーとベルニーニ巡礼』~古代ローマと美の殿堂ローマの魅力を紹介!

私は11月初旬から12月まで「ドストエフスキーの旅」と題してヨーロッパを旅しました。そしてその旅行記の中ではお話ししませんでしたが、実は私はこの日程の中でローマも訪れていたのでありました。

私もローマの魅力にすっかりとりつかれた一人です。この旅行記ではローマの素晴らしき芸術たちの魅力を余すことなくご紹介していきます。

「ドストエフスキーとローマ」と言うと固く感じられるかもしれませんが全くそんなことはないのでご安心ください。これはローマの美しさに惚れ込んでしまった私のローマへの愛を込めた旅行記です。気軽に読んで頂ければ幸いです。

ドストエフスキー論

藤澤房俊『「イタリア」誕生の物語』~ドストエフスキーがなぜ妻とローマに行かなかったのかを知るために読んだ1冊!

ドストエフスキー夫妻はイタリアにも長期滞在しました。ですが私はこれまでずっと気になっていたことがありました。それが「なぜドストエフスキーはローマに行かなかったのだろうか」ということです。

せっかくイタリアまで来てローマに行かないというのはよくよく考えてみれば不思議ですよね。

この本のおかげでドストエフスキーが避けたローマ周辺の政治状況を知ることができました。私にとって非常にありがたい1冊でした。

イタリアという国について知る上でもこの本は非常に興味深い内容が満載でした。ぜひおすすめしたい作品です。

ローマ帝国の興亡とバチカン、ローマカトリック

『もっと知りたいカラヴァッジョ 生涯と作品』~《聖マタイの召命》で有名なローマバロック芸術の大家のおすすめ入門書!

カラヴァッジョと言えばバロック美術を代表する『聖マタイの召命』が非常に有名ですが、世界で最も有名なキリスト教絵画のひとつを描いたその人物が、殺人まで犯し逃亡していたというのはかなりの衝撃でした。

当時の時代背景まで学べるこの本は私にとっても非常にありがたいものがありました。おすすめの入門書です!

ローマ帝国の興亡とバチカン、ローマカトリック

塩野七生、石鍋真澄『ヴァチカン物語』~バチカンの歴史と美の秘密を学ぶのにおすすめのガイドブック!

前回の記事まででローマ教皇ヨハネ・パウロ2世についてご紹介しましたので、今回はそのローマカトリックの総本山、バチカンを知るためにおすすめのガイドブックをご紹介します。 この本ではバチカンの歴史やサン・ピエトロ大聖堂、バチカン美術館の美しさの秘密を知ることができます!バチカンに興味のある方必携のガイドブックです!

ローマ帝国の興亡とバチカン、ローマカトリック

ヨハネ・パウロ二世『救い主の母』~カトリックにおける聖母マリアの意義を解説した1冊

この本は文庫本サイズで150頁弱の非常にコンパクトな作品ですが、その中でヨハネ・パウロ2世が丁寧に聖母マリアの意義について語ってくれます。マリア信仰を考える上で非常にわかりやすい解説で、とても参考になりました。この本もおすすめです。