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イタリア入国、そして美しきバチカン美術館へ イタリア・バチカン編①

目次

イタリア入国、そして美しきバチカン美術館へ 僧侶上田隆弘の世界一周記―イタリア・バチカン編①

5月8日。

ローマ・フィウミチーノ空港到着。

ローマに来たのは他でもない。

キリスト教世界の中心とも言えるローマカトリックの総本山、バチカンを訪れるためだ。

空港からはバスでローマ中心部へ向かう。

ローマ中心部に到着。

これぞヨーロッパという街並み。

ボスニアがどれだけ異国情緒たっぷりなのかを改めて実感する。

ホテルに到着。

ぼくは今回イタリアではバチカンに専念するために、バチカン近くのホテルを予約していた。

ホテル屋上のテラスからはバチカンが見える。

写真正面の茶色い大きな建物があるあたりはすでにバチカン市国の領域だ。

バチカン見学の前に腹ごしらえ。

イタリアといえばパスタ。

レストランおすすめのパスタを頂いた。

カリカリベーコンとトマトベースのパスタ。

さすが本場。これはかなりうまい!

食後に頂いたエスプレッソも絶品だった。

ローマのエスプレッソは世界一と言われるだけある。

腹ごしらえも終わり、早速バチカン美術館へと向かうことにした。

ホテルからは徒歩10分もかからない位置だ。

バチカン美術館の入り口に到着。

ぼくはチケットを事前に予約していたので割とスムーズに入場できた。

もしバチカン美術館を訪れるなら事前に予約していくことをお勧めする。

中に入るとまず金属探知機を通ることになる。

そこからチケットを発券したりオーディオガイド等を受け取ったりするのだが、この時点でかなり混雑する。

手荷物検査を終え、いよいよ美術館に入場すると有名な螺旋状の階段が。

バチカン美術館に来たという実感が湧くというものだ。

美術館内部は通路が埋まるほどの人。

流れに乗っていくしかない。

さすが世界中から人が押し寄せてくるほど大人気の美術館だ。

それでも団体ツアーと違って自分のペースで歩けるので見たいものがあるときにはじっくり見ることも可能だった。

個人で回っている人よりも団体ツアーの方が多いかもしれない。

通路が詰まっている時はだいたい団体ツアーの方達が立ち止まって解説を聞いている時だ。

だから個人で行く分にはその間をすり抜けたり、逆に自分のペースでゆっくり見ることで思ったよりストレス無く回れることがわかった。

ラオコーン像

入場してすぐのエリアには古代ローマ時代の彫刻が所狭しと展示されている。

ベルヴェデーレのトルソ

この像の肉感には驚かされた。直接見ると本物の人間の体よりリアルなのではないのかと思ってしまうほど。

この像は後の記事で改めて取り上げたい。

実はこの像があのミケランジェロと深いかかわりがあるということをここでは述べておきたいと思う。

ドーム状の空間に出ると巨大な像が姿を現した。

その中でも中央の像。

日本では大仏があるため金属の像は見慣れた光景ではあるが、ヨーロッパではこれまでほとんど見なかった気がする。

ガイドブックなどでもおそらく紹介されているであろうこの廊下。

廊下の壁には古い手描きの地図が展示されている。

そして頭上には金色に縁取りされた無数の絵が描かれている。

この一つ一つの絵が本来ならものすごく価値ある作品として保管されるべき代物であるのに、こうしてまとめて天井に描かれているというのは恐ろしい話だ。

そしてさらに進むとラファエロの間に到着する。

ここではラファエロの代表作、『アテネの学堂』を見ることができる。

教科書で見たことがある絵だ。

ぼくは何の疑問もなく、絵なのだからキャンバスに描かれているものだろうとこれまで思っていた。

しかしそうではなかった。

これが直接部屋の壁に描かれている。

そこまで広い部屋ではなかったので逆に写真を撮りにくく、その様子はお伝えできないが、目の前の壁にこの絵が描かれているのを見るのはしばらく目が離せないほどの素晴らしい経験だった。

そしてその反対側の壁にはこちらの絵が描かれている。

これもラファエロの作品。

個人的にはこちらの絵の方がぼくは好みだ。

イエスの優しい表情に惹かれる。

バチカン美術館にはまだまだ大量の見どころがある。

とてもじゃないがここでは紹介しきれないほどだ。

初日ということでざっくりとこの美術館を歩いてみたがそれでも2時間以上かかった。

じっくり集中して観るとなると少なくとも倍はかかりそうだ。

明日からは時間もあることだし、これからの日程でじっくりと美術館を堪能していこう。

続く

※ローマやイタリアを知るためのおすすめ書籍はこちらのカテゴリーページへどうぞ
「ローマ帝国の興亡とバチカン、ローマカトリック」
「イタリアルネサンスと知の革命」

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この記事を書いた人

真宗木辺派函館錦識寺/上田隆弘/2019年「宗教とは何か」をテーマに80日をかけ13カ国を巡る。その後世界一周記を執筆し全国9社の新聞で『いのちと平和を考える―お坊さんが歩いた世界の国』を連載/読書と珈琲が大好き/

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