スリランカ旅行のおすすめ記事20選~人気観光地から体験記まで幅広くご紹介
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スリランカ旅行のおすすめ記事20選~人気観光地から体験記まで幅広くご紹介
私は2023年から2024年にかけて【インド・スリランカ仏跡紀行】と題してインドやスリランカ、ネパールなどを巡りました。
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今回の記事ではスリランカについてお話ししていきますが、まずはその前にスリランカとはどんな国かについてざっくり見ていきましょう。
スリランカってどんな国?
スリランカはまさにインド南端から目と鼻の先に浮かぶ島国でその大きさは北海道の5分の4ほど。人口はおよそ2000万人ほどの国です。
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私はインド・ムンバイからのフライトでバンダラナイケ国際空港へと到着しました。
なぜかはわかりませんがタラップから降りた瞬間、インドとは明らかに違う雰囲気を感じました。落ち着いた雰囲気といいますか、のんびりしたリゾート的な空気を感じたのです。
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この日は夕方にスリランカに到着したということで、市街地へと向かわずに空港近くのホテルに宿泊することにしました。
空港からホテルの道を走っていてすぐに気づきました。クラクションを誰も鳴らさないのです。あのインド的カオスがここには存在しないのです。しかも車窓からずっと外を眺めていたのですがゴミもほとんど落ちていません。たしかに建物は古いかもしれませんが、街自体はキレイなのです。インドとスリランカの違いをたった十数分の道中でしかと思い知らされたような気がしました。
いいぞスリランカ。これは期待できます。これなら私も無事最後まで走り切ることができるのではないだろうかとうきうきした気分になりました。
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この日は夕方にスリランカに到着したということで、市街地へと向かわずに空港近くのホテルに宿泊することにしました。
空港からホテルの道を走っていてすぐに気づきました。クラクションを誰も鳴らさないのです。あのインド的カオスがここには存在しないのです。しかも車窓からずっと外を眺めていたのですがゴミもほとんど落ちていません。たしかに建物は古いかもしれませんが、街自体はキレイなのです。インドとスリランカの違いをたった十数分の道中でしかと思い知らされたような気がしました。
いいぞスリランカ。これは期待できます。これなら私も無事最後まで走り切ることができるのではないだろうかとうきうきした気分になりました。
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ホテルから見えた景色はまさに南国リゾート。これまでのインドとは明らかに異なる雰囲気に私も興奮してしまいました。
さて、私はここから3週間をかけてほぼスリランカ全土を巡りながら仏教聖地を巡っていくことになるのですが、皆さんはスリランカという国についてどのようなイメージを持たれているでしょうか。
私達僧侶からすると、スリランカは仏教信仰の篤い国というイメージがあるのですが、多くの方にとってはスリランカという国についてはなかなかイメージしにくいのではないでしょうか。
ここでそんなスリランカについて私のイチオシのガイドブックである石野明子著『五感でたのしむ!輝きの島スリランカへ』からその解説を引用することにします。
世界で一番読まれているガイドブックで「2019年 行くべき国第1位」に輝いたスリランカ。でも日本ではスリランカの情報は本当にひと握り。かつてはセイロンと呼ばれていたことから、なんとなくセイロンティー、紅茶の国というイメージはあるのではないでしょうか。
イカロス出版株式会社、石野明子著『五感でたのしむ!輝きの島スリランカへ』P2
でも小さな島国ながら、スリランカの魅力は紅茶だけではありません。スリランカの言葉シンハラ語で「スリ」は「輝く」、「ランカ」は「島」を意味します。豊かな自然、伝統医療のアーユルヴェーダ、新旧含めた素晴らしい建築群、奥深い食文化、目が合えばにっこりと恥ずかしそうにほほえむ人びと……ここには書ききれないほどのキラキラ輝く魅力がいっぱいつまった宝箱の島、それがスリランカです。
2009年に長く続いた内戦が終わりを告げ、スリランカはさらにその輝きを増しています。12年前にはじめて私が訪れたときから変わらない、謙虚な人びとがつむぎだす古きよきスリランカ。そしてそれとは対照的に、世界から流れ込む新しいカルチャーを吸収して独自に進化していく新しいスリランカ。そのどちらも世界中の人びとを引きつけてやみません。
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いかがでしょうか。これを読むとたしかにスリランカが魅力的な国に感じられるのではないでしょうか。
北海道の約8割ほどの大きさの国土に様々な気候や豊かな自然が存在し、さらには世界遺産の遺跡がコンパクトにまとまっているという奇跡的な国土環境。しかも都会のコロンボでは現代的な文化も発達し、食事やファッション、リラクゼーションも魅力的。
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これは「2019年 行くべき国」に選ばれるのも納得です。
というわけで今やスリランカは世界的にも注目される観光地となっているのであります。
そして僧侶である私にとっては仏教の聖地としてもスリランカは大きな存在感を放っています。スリランカの仏教についてはこの記事の後半部分で入門的な記事をご紹介していますので興味のある方はぜひご参照ください。
私にとってこの国を3週間以上かけてじっくり巡ることができたのは本当に大きな経験となりました。
その体験を旅行記では余すことなくお話ししていますのでぜひこの後もご期待ください。では早速記事の紹介に移っていきましょう。
スリランカのおすすめ観光スポットについての記事
スリランカ仏教伝来の聖地ミヒンタレーを訪ねて~聖地の名にふさわしい神話的な世界!
ミヒンタレーはスリランカ仏教伝来の地とされています。目の前に広がるジャングルの中にぽつんと立つ岩山。この岩の存在感たるや!私もこの景色を見て感動しました。なんと神話的な世界でしょう。スリランカ仏教の始まりという神話的場面がこれほど似合う場所はありません!
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スリランカのベストスポットの一つです。
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失われた古都ポロンナルワの仏像に感動!スリランカ彫刻のハイライトがここに!
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ポロンナルワは私のスリランカ仏跡訪問におけるハイライトと言えるでしょう。スリランカに来たらここは外せません。
鳥肌が立つほどの素晴らしい彫刻、異世界のような空間・・・。
この記事ではそんなポロンナルワの独特な歴史についてもお話ししていきます。
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特にこのランカティカの仏像は衝撃的な美しさでした。
これは私のスリランカ滞在のベストです。
損傷も大きく、頭部も欠損していますがそれがかえって神秘的な空気を醸し出しています。
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また、スリランカといえばこの仏像と言われるほど有名なガル・ヴィハーラもここポロンナルワにあります。スリランカに来られる方にぜひ訪れて頂きたい素晴らしい遺跡です。
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スリランカの象徴シーギリヤロックへ~アジャンタ壁画とも比されるシーギリヤレディを訪ねて
シーギリヤで有名なのは何といってもシーギリヤ・レディーという壁画です。5世紀に描かれたこの天女はあのインドのアジャンタ石窟の壁画とも比されるほどの作品として名高いです。
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そしてこの壁画はやはり素晴らしかった!ここもスリランカでぜひぜひおすすめしたいスポットです。
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名物のライオンの門から急な岩肌を上っていくのはスリリングな体験でもありました。スリランカの観光ガイドブックでもこのシーギリヤはハイライトとして紹介されることが多いです。ここもスリランカ滞在の大きな楽しみとなることは間違いありません。
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スリランカの古都キャンディへ~散歩に最高な遊歩道を発見!緑と湖、歴史ある美しい街並みを堪能
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スリランカの古都キャンディ。
大都市であるのにその中心にこれだけ大きな湖があり、豊かな緑があるというのは実に素晴らしい。全体としてのんびりした空気感を感じられるのも心地よいです。散歩するのにも最高です。
キャンディは実に居心地のよい街です。ぜひおすすめしたい古都です。
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スリランカ・キャンディ近郊の紅茶農園と工場を見学~セイロンティーの本場を訪ねて
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スリランカといえば紅茶というイメージを持たれる方も多いのではないでしょうか。かく言う私もその一人でした。
根っからのコーヒー党であった私ですが紅茶のことを知れば知るほど興味が湧き、今ではよく飲むようにもなりました。そんな私のスリランカ紅茶農園体験をこの記事ではお話ししていきます。
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スリランカで最も人気の巡礼地カタラガマへ~何でも叶えてくれるカタラガマ神への信仰とは
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カタラガマは現代スリランカで最も人気のある巡礼地です。宗教を学ぶ人間としてここは外すことはできません。
このカタラガマには現在スリランカ全土から巡礼者が絶えませんが、なぜこの聖地はこれほどまでにスリランカ人を惹きつけてやまないのでしょうか。この記事ではそのことについてじっくりと見ていきます。
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スリランカの大都市コロンボに到着!海辺の美しい景色に感動!その街並みをご紹介
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コロンボはスリランカ最大の都市で、人口も都市圏も合わせるとでは200万人を超えます。また、スリランカのビジネスの中心でもあるこの街は発展も著しく、高層ビルが次々に建てられています。日本の首都圏とほとんど変わらないような発展ぶりと綺麗さには私も着いて早々驚きました。
以下の動画では私がコロンボ市内を原付バイクの後部座席に乗りながら撮影したものです。きっと臨場感が伝わるのではないでしょうか。
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コロンボ近郊のケラニヤ寺院で満月の祝日(ポーヤデイ)の賑わいを体感!
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ここスリランカでは毎月の満月の日に当たるこのポーヤデイにはお寺参りをするという習慣が根付いています。
ポーヤデイで賑わうケラニヤ寺院を見ることができたのは私にとって非常にありがたい経験となりました。スリランカの仏教徒の信仰深さをまざまざと感じました。日本とは違う仏教との付き合い方があるのだと心底感じた体験でした。
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スリランカの世界遺産ダンブッラの衝撃!~私はこの仏跡を決して忘れることはないだろう
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ここも世界遺産となった仏教聖地なのですが、私はここを生涯忘れることはないでしょう。きっとこれからの人生でもここを超える世界遺産と出会うことはないのではないかとすら思っています。それほどの衝撃でした。
このダンブッラに関しては「ある意味」おすすめであると言っておきましょう。その意味はこの記事を読めばわかります。
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スリランカ仏教についてのおすすめ記事
スリランカの気候は如何?気候と宗教の関係について考えてみた。日本仏教についても一言
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この記事ではスリランカの気候についてお話ししていきます。
熱帯の南国スリランカには大きく分けて二つの気候帯があります。雨量の多いウエットゾーンと雨の少ないドライゾーンがこの小さな島国に存在し、これがスリランカの歴史に大きな影響を与えました。そしてこの気候と宗教の関係についてもこの記事では考えていきます。
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スリランカの上座部仏教とはどのような仏教なのかざっくり解説~日本仏教との違いについても一言
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日本人には日本人の文脈があるようにスリランカの人達にもそれぞれ文脈があります。そしてその文脈の違いが宗教や文化の違いに必ず影響してきます。
今回の記事ではそもそもスリランカの仏教がどのような仏教なのかということをお話ししていきます。日本との違いを考えるのも非常に興味深いです。
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キャンディの仏歯寺でプージャを体験~スリランカの伝統的な仏教とは何なのかについて考えてみた
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この記事ではキャンディの象徴仏歯寺を紹介していきます。その内部や夜のプージャについてもお話ししていきます。
また記事の後半では仏歯寺境内の神殿を手掛かりにスリランカ仏教の多様性について考えていきます。スリランカでも日本の神仏習合のような文化が存在していたのです。
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スリランカ上座部仏教のシャム派両管長に謁見~仏教について質問させて頂きました
今回のスリランカ滞在では私も驚くような素晴らしい体験を何度もすることになったのですが、その中でも特に驚いたのがキャンディでのシャム派両管長との謁見が叶ったことでした。
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これは私も全く予想していなかったことで、3週間にわたった私のスリランカ滞在において最も興奮した1日だったことに間違いありません。
この日3人の管長様と仏教についてお話しさせて頂いたことは私の大きな学びとなりました。特に「スリランカ仏教から見て日本の大乗仏教はどう思いますか?批判も多いですが」という質問に対しての回答は私もハッとするものがありました。この記事でそのやりとりについてもお話ししています。ぜひご覧頂けましたら幸いです。
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スリランカの奥地に大乗仏教の大仏が眠っていた!スリランカに根付いていた大乗仏教の痕跡を訪ねて
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スリランカといえば上座部仏教の聖地というイメージがあるかもしれませんが、実はこの地には大乗仏教も根付いていたのでありました。特に8世紀には全盛期を迎え密教の中心地として世界に大きな影響を与えていました。
私はその痕跡を訪ねるべく、スリランカの奥地に向かうことにしたのでありました。
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ジャングルの中から現れた巨大な仏像にはやはり驚きを禁じえませんでした。スリランカ仏教の意外な姿をこの記事ではお伝えします。
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なぜスリランカで大乗仏教は滅びてしまったのか~密教の中心地でもあったスリランカ仏教界に何があったのか
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上の記事でスリランカにも大乗仏教の伝統が存在していたことをお話ししましたが、今回の記事ではそんなスリランカの大乗仏教の流れについてざっくりとお話ししていきます。
仏教とは何かを考える上で非常に重要なポイントがこの記事で語られることになります。読者の皆さんもきっと驚くことでしょう。
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アルヴィハーラ~仏典が初めて書写された歴史的な寺院!経典の文字化が後の大乗仏教を生み出した?
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ここアルヴィハーラは世界で初めて仏典書写が行われた場所として知られています。
仏教はそれまですべて口頭でお経が伝達されていましたが、ここに来て文字化され記録されていくようになります。
この記事ではそんな仏教界における歴史的大事件の意義と当時の書写技術の実演についてお話ししていきます。
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AFP通信社コロンボ支局長にスリランカ内戦や今後のスリランカ情勢についてお聞きしました
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コロンボ滞在の中で私が特に楽しみにしていたことがあります。
それがAFP通信社コロンボ支局長との面会でした。
AFP通信社はフランスに本拠地がある世界的なメディアですが、あるご縁からそのコロンボ支局長とお会いすることになったのです。そして私はスリランカ情勢などについて質問させて頂きました。
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ダルマパーラとシンハラ仏教ナショナリズム~スリランカ近代仏教の大きな流れとは
今回の記事でスリランカの超重要人物ダルマパーラについてお話ししていきます。 このダルマパーラこそ、スリランカ内戦に繋がる「シンハラ仏教ナショナリズム」を提唱した人物です。
スリランカにおいては仏教がナショナリズムと一体化し、民族紛争の火種となってしまいます。そのシンハラ仏教ナショナリズムについても見ていきます。
この記事は少し専門的な内容になっていますので、スリランカ仏教に興味のある方にぜひおすすめしたい記事となっています。
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ヒンドゥー聖地カタラガマの仏教化と夜のプージャを体験~インドとの違いに驚く
カタラガマ神自体は元々ヒンドゥー教の神様でありますが、スリランカ仏教において仏教の守護神として信仰されるようになりました。日本で言う神仏習合にかなり近い形です。
そしてカタラガマはヒンドゥー教徒、仏教徒どちらにとっても信仰の対象でしたが、その様相が20世紀中頃より変わり始めます。
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スリランカのドストエフスキー!世界的作家ウィクラマシンハを知っていますか?
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最後に、仏教とは直接的には関係ありませんがぜひおすすめしたい人物がいます。それがこのスリランカの世界的作家マーティン・ウィクラマシンハという人物です。ものすごい作家がここにいました!
ドストエフスキーを彷彿とさせる心理描写、チェーホフの如きストーリング、ゾラ的な徹底的な社会観察。これはすごいです。
ウィクラマシンハの小説はスリランカの姿を知るのに最高の手引きとなることでしょう。ぜひぜひおすすめしたい作家です。
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おわりに
以上、20記事をご紹介しました。
当ブログでは他にも多くの記事を更新しています。
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私にとってこのスリランカは特に思い入れのある国です。私の仏教観にとってあまりに巨大なインパクトを与えた旅となりました。そんな私の思いの丈をこれらの旅行記に込めています。ぜひ楽しんでいただけましたら幸いです。
以上、「スリランカ旅行のおすすめ記事20選~人気観光地から体験記まで幅広くご紹介」でした。
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