『シリーズ大乗仏教 第一巻 大乗仏教とは何か』~最新の研究を基に様々な視点から大乗を考察する参考書

インドにおける仏教

『シリーズ大乗仏教 第一巻 大乗仏教とは何か』概要と感想~最新の研究を基に様々な視点から大乗を考察する参考書

今回ご紹介するのは2011年に春秋社より発行された『シリーズ大乗仏教 第一巻 大乗仏教とは何か』です。

早速この本について見ていきましょう。

現在の仏教学界を代表する執筆陣による最新の研究成果を反映。

本巻は、大乗仏教の定義に始まり、経典論、起源論、訳経論、資料論、教判論、思想論など、最新の研究成果をふまえて、大乗仏教の特質に迫る。

Amazon商品紹介ページより

『シリーズ大乗仏教』はこの本紹介にありますように、最新の研究成果が反映されているところにその特徴があります。

出版されたのが2011年と、今から十年以上前ではないかと思われるかもしれませんが1900年代の仏教学と比べるとその学説は大いに変化したものがあります。

その変化については以前当ブログでも紹介した『新アジア仏教史02インドⅡ 仏教の形成と展開』でも紹介されていて本書とも重なる内容も多いのですが、『新アジア仏教史』とは違う執筆陣による論集になりますので、さらに広い視野をこの本で得ることができます。

「はしがき」では本書について次のように述べられています。

本巻は八章それぞれの観点から「大乗仏教とは何か」を考察する。これらの最新の意欲的な論考を通して、さまざまな様相をもつ大乗仏教の実態と特質は、かなり浮き彫りにされたと言えるであろうか。本シリーズが、仏教の精髄ともいえる大乗仏教に対する関心の裾野を広げるとともに、今後の大乗仏教研究のさらなる進展に向け、ひとつの確かな道標になることを期待してやまない。

春秋社、『シリーズ大乗仏教 第一巻 大乗仏教とは何か』Pⅴ

この本では仏教学の現在についてや参考書なども豊富に掲載されています。ですのでここで述べられるように、これから大乗仏教を学びたいという方への「確かな道標」となる作品です。自分の関心のあるジャンルをさらに深めていきたいという方にとって格好の読書案内となることでしょう。

仏教の基本中の基本を知りたい方、入門書を読みたいという方には少し厳しい内容の本ですが、仏教の大枠を知り、さらに大乗仏教をより深く学んでいきたいという方にはぜひぜひおすすめしたい作品です。ぜひ手に取ってみてはいかがでしょうか。

以上、「『シリーズ大乗仏教 第一巻 大乗仏教とは何か』~最新の研究を基に様々な視点から大乗を考察する参考書」でした。

次の記事はこちら

前の記事はこちら

関連記事

HOME