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比叡山僧兵はなぜ日吉大社の神輿を担いだ?神社と寺の意外な関係とは

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【親鸞伝の旅】比叡山僧兵はなぜ日吉大社の神輿を担いだ?神社と寺の意外な関係とは

比叡山の滋賀県側の麓に鎮座する日吉大社。

境内は広く、木々に囲まれた山裾の心地よい参道を行きます。日吉大社の公式ホームページには「清々しい境内で癒され、気持ちを整えてみませんか」という言葉がそのトップに書かれていましたが、まさにこの言葉通りの清々しさです。

こちらが日吉大社の本殿です。

門をくぐった先には東本宮拝殿があり、その奥に国宝の東本宮本殿があります。

さて、私がこの日吉大社を訪れたのは他ではありません。

ここが比叡山僧兵の強訴の出発地だったからです。

「神社が僧兵の強訴の出発地?」

きっと皆さんもぽかんかもしれませんが、かく言う私も『親鸞伝』の執筆で様々な本を読み度肝を抜かれたのです。

特に下坂守著『京を支配する山法師たち』という本には衝撃を受けました。

なんと、この日吉大社を中心に発展した坂本は、中世屈指の巨大な経済都市だったのです。しかも日吉大社に仕える「日吉神人」たちは商業や金融にも深く関わり、その経済力は比叡山の大きな力の源にもなっていました。そして何より、日吉大社の神々は比叡山を守護する神として信仰されていました。寺と神社は、現代の私たちが思う以上に深く結びついていたのです。そしてその神の神輿を延暦寺まで担ぎ上げ、そこから雲母坂を一気に下って京都に押し寄せるというのが強訴というものになります。

では、なぜ僧兵たちはわざわざ神輿を担いだのでしょうか。日吉大社の神は比叡山を守護する神です。その神輿を奉じて京都へ向かうことは、単に武力で押しかけるのではなく、神の威光そのものを背負って朝廷に迫ることを意味しました。

強訴については「⑻白河上皇も恐れた山法師の強訴とは?親鸞在世時の比叡山の政治状況について」の記事でもお話ししていますのでここでは詳しくはお話ししませんが、その強訴の出発点になる場所にぜひとも行ってみたいと思い、私はここを訪れたのでした。

そんなマニアックな目的からここを訪れる参拝客はほとんどいないでしょうが、私にとっては実に刺激的な訪問となりました。

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この記事を書いた人

2019年「宗教とは何か」をテーマに80日間で13カ国を巡り、その旅をもとにした世界一周記を全国9紙で連載。
現在は北海道新聞「みなみ風」で『インド・スリランカ仏跡紀行』を連載中。

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