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イスタンブール最大の目玉、「ブルーモスク」は修理中 トルコ編②

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イスタンブール最大の目玉、「ブルーモスク」は修理中 僧侶上田隆弘の世界一周記―トルコ編②

4月1日、今日は朝からイスタンブール観光。

イスタンブールの観光が出来るのも今日が最後だ。

実はここイスタンブールには2泊しかしない。明日の昼にはイスラエルに向かって出発する。

というのも、今回の世界一周のルートを決めるにあたって、ぼくは目的地に強弱をつけることにしたからだ。

全ての国に同じように長いこと滞在してしまったら日数も予算も大幅に超過してしまう。

そこで考えたのが、「有意義な経由地」ルールだ。

例えば今回のトルコはまさしくその「有意義な経由地」にあたる。

ぼくはもともと、キリマンジャロ空港から次の目的地として、イスラエルに向かいたかった。

だが、イスラエルへの直行便はぼくの航空券の制約上、存在しなかった。

となると、どこかの国を経由しなければならない。

でもただそこを乗り継ぎで通り過ぎるだけというのももったいない。。。

ルート上ベストな位置にある国で、なおかつ見たいものがそこにある経由地はないだろうか。

と、いうわけでその条件に当てはまる国を探したのがこの「有意義な経由地」ルールだ。

この有意義な経由地は世界一周のルートでは、後にあるオーストリアやクロアチアもそれに当たる。

本当は1週間ほどゆっくり滞在したいような国々ではあるけれども、泣く泣く2泊だけの滞在だ。

だからといってこれらの国をただ流すというわけではない。

もちろん、しっかりと味わうつもりだ。

ともかくもだ。トルコも実質今日1日で終わりだ。

お目当てのブルーモスクにまずは向かおう。

ホテルからブルーモスクは徒歩5分ほどの距離だ。ブルーモスクの周辺は非常にホテルが多い。

最高の立地にホテルがたくさんあるのもイスタンブールが観光地として人気な理由の一つだろう。

これがブルーモスク。遠くから見てもその大きさや美しさは伝わってくる。

ブルーモスクは1616年に完成し、正式名称をスルタンアフメットジャーミィといい、これはスルタン(皇帝)、アフメットのモスクという意味である。

昨日見たスレイマニエモスクも皇帝によるモスクであった。

そう、イスタンブールには皇帝の数だけ巨大なモスクがあると考えて頂いてもよい。

歴代の皇帝が己の力や功績を示すためにモスクを建てたり、お墓を建てたりした。

これは日本でも事情は同じだ。いや、おそらく世界中でもそうなのであろう。有力者が巨大な建造物を作ったり、芸術品を作ったりする。

そしてこのブルーモスクこそが「世界で最も美しいモスク」と称されるほどのモスクなのだ。

さあ、早速中に入ってみよう。

世界で最も美しいモスクとはいかなるものぞや。

ええと、、、これは・・・? 全然見えないぞ・・・?

・・・そうだったのだ。

ブルーモスクが修復工事中だというのは事前情報としてたしかに知っていた。

しかし、これほどのものとは思っていなかった。

肝心な天井部分が完全に足場を組まれて見えなくなっている。

・・・もう少し見えるかと思っていた。悔しいがあきらめるしかない。

気を取り直してちがうところをじっくり見よう。

上がだめなら下を見よ。

これは床に敷き詰められている絨毯の模様の一部だ。

中央の花は何の花かおわかりになられるだろうか。

そう、チューリップだ。

チューリップの花がなぜこんなところに?

実は、チューリップはトルコの花なのだ。

チューリップといえばオランダだと思い込んでいたのだが、実はトルコが原産と言われているのだ。これにはぼくも驚いた。

さあ、見どころは床の絨毯の模様になってしまったが、ブルーモスクはこの辺にしておこう。

修理が終われば世界で最も美しいモスクと対面できる。

それまではあまりこのモスクには期待しすぎず、外観だけで楽しむなり、絨毯のチューリップに癒されるなどの対策をとることをお勧めする。

続く

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この記事を書いた人

真宗木辺派函館錦識寺/上田隆弘/2019年「宗教とは何か」をテーマに80日をかけ13カ国を巡る。その後世界一周記を執筆し全国9社の新聞で『いのちと平和を考える―お坊さんが歩いた世界の国』を連載/読書と珈琲が大好き/

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