クリストファー・フィンチ『ディズニーの芸術』~ディズニー作品の歴史を楽しく学べるおすすめ解説書!

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クリストファー・フィンチ『ディズニーの芸術』概要と感想~ディズニー作品の歴史を楽しく学べるおすすめ解説書!

今回ご紹介するのは2001年に講談社より発行されたクリストファー・フィンチ著、前田三恵子訳『ディズニーの芸術』です。

早速この本について見ていきましょう。

夢を現実にしたウォルト・ディズニーの軌跡。“世界初”のトーキーアニメ、カラーアニメ、長編アニメ、テーマパーク。斬新な発想と持ち前の行動力で世界のエンターテイメント界に革命をまきおこしてきたウォルト・ディズニーの芸術の軌跡を、豊富な図版と資料であますところなく伝える永久保存版

斬新な発想と持ち前の行動力で世界のエンターテインメント界に革命をまきおこしてきたウォルト・ディズニーの芸術の軌跡を、豊富な図版と資料であますところなく伝える。1977年刊の改訂。原著コンサイス版の翻訳。

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ウォルト・ディズニー(1901-1966)Wikipediaより

本作『ディズニーの芸術』はディズニー作品の歴史を知れるおすすめ作品です。

まず、何と言ってもイラストや写真、資料がとにかく豊富!見ているだけで楽しい一冊です。

そしてこの本を読んでいると「えっ!そうだったの!?」と驚くことがどんどん出てきます。今まで観てきたディズニー作品がいかにとてつもない「芸術作品」だったのかがよくわかります。

そもそもウォルト・ディズニーその人のことすら私たちはほとんど知らないですよね。私もそうでした。彼が1901年生まれということも全く知りませんでしたし、関心すらありませんでした。

ですがディズニー作品にはやはり彼の生涯や哲学がふんだんに反映されています。この本を読めばディズニー作品の見え方がまるで変わってきます。

ミッキーのデビュー作『蒸気船ウィリー』は1928年に公開されました。ここに至るまでのウォルト・ディズニーの奮闘と裏話も本書では詳しく書かれていて非常に興味深いです。「まさかこんな状況から生まれていたとは!」と私も驚きました。

そしてこの作品がいかに画期的か、そしてどれほど高度な技術や労力をつぎ込んだのかがよくわかります。本書の解説を読んでからこの作品を見ると、もはや芸術界の金字塔のように見えてきます。それほどこの作品はすさまじい作品だったのです。

くしくもこの『蒸気船ウィリー』は2023年をもって95年間の著作権が消えることになり、今話題となっています。ぜひこのミッキーのデビュー作をご覧になって頂ければと思います。

また、この本で個人的に驚きだったのが『白雪姫』が1937年に、『ピノキオ』が1940年に公開されていたということでした。この時点ですでにオールカラーで両作品は作られていたのです。太平洋戦争の前にこんな大作がアメリカで公開されていたという事実に私は驚愕しました。てっきりもっと後の時代の作品だと思い込んでいました。本書ではこれらの作品の制作過程やその高度な技術についても分かりやすく解説されています。これは必見です。「ディズニーとは何か」を考える上でもこの作品は記念碑的な意味合いがあります。

この後にも『ファンタジア』や『シンデレラ』、『不思議の国のアリス』、『101匹わんちゃん』、『リトル・マーメイド』、『美女と野獣』、『ライオン・キング』、『アラジン』などなど私も大好きな作品たちの解説がどんどん出てきます。ものすごく面白いです。

もちろん、他にも上に挙げなかった作品も大量に解説されていますし、ディズニーランド開業のエピソードも本書では掲載されています。

2016年に発刊された新井克弥著『ディズニーランドの社会学 脱ディズニー化するTDR』でも本書は、

この本では主としてアニメが制作される過程をビジュアル満載で展開している。初版は一九七〇年だが、三十年間で五十万部を売り上げ、また新しい内容を盛り込んだ改訂版が出るなど、この分野の定本的な存在だ。

青弓社、新井克弥『ディズニーランドの社会学 脱ディズニー化するTDR』P200

と推薦されています。

この本はディズニーをもっと知りたい方にぜひぜひおすすめしたい名著です。

そしてこの本を読めばウォルト・ディズニーその人にも興味が湧いてくること間違いなしです。そんな方にはぜひニール・ゲイブラー著『創造の狂気 ウォルト・ディズニー』という伝記もおすすめです。

こちらも新井克弥氏が推薦している作品になります。私もこの本を読みましたが、ディズニーの波乱万丈な生涯を知れて非常に興味深かったです。

また、ディズニーの音楽に特化した谷口昭弘著『ディズニー・ミュージック—ディズニー映画 音楽の秘密』も本書と合わせておすすめです。

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私は『美女と野獣』の音楽が特に好きなのですが、その作曲家アラン・メンケンや楽曲制作のエピソードなども知れてとてもありがたい参考書でした。

これらを合わせて読むと、よりディズニー作品の芸術を知ることができるのでぜひおすすめしたいです。まさかこんなにディズニーにはまるとは私も思ってもいませんでした。ディズニーのことをもっと好きになっている自分を感じています。

以上、「クリストファー・フィンチ『ディズニーの芸術』~ディズニー作品の歴史を楽しく学べるおすすめ解説書!」でした。

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