パリのお針子グリゼットと学生の関係とは~19世紀フランスの若者達の出世コースと恋愛
グリゼットとは日本語訳するならば「お針子さん」と訳されます。
これまで当ブログでもお話ししてきた『レ・ミゼラブル』のファンテーヌはまさにこのグリゼットです。
フランス文学は当時の社会を映し出しています。そしてそれは現代日本を生きる私たちの鏡ともなることでしょう。
この記事ではそんなグリゼットと当時の時代背景について見ていきます
グリゼットとは日本語訳するならば「お針子さん」と訳されます。
これまで当ブログでもお話ししてきた『レ・ミゼラブル』のファンテーヌはまさにこのグリゼットです。
フランス文学は当時の社会を映し出しています。そしてそれは現代日本を生きる私たちの鏡ともなることでしょう。
この記事ではそんなグリゼットと当時の時代背景について見ていきます
この本では19世紀中頃のパリの人々の生活を職業という面から見ていきます。
小説が書かれた当時に当たり前だったことはわざわざ書かれたりはしません。
ですがその当たり前は「現代人たる私達の当たり前」とはまるで異なります。仮に小説中に弁護士という職業の人間が出てきたとしても、私達の想像する弁護士とはだいぶ違った仕事や生活ぶりをしていたのです。学生や医者、教師、グリゼット、警察、ジャーナリストなどなど、この本では様々な職業の「当たり前」を知ることができます。
この本を読めばフランス文学がものすごくわかりやすくなります。
フランス文学といえば「恋愛」を思い浮かべる方が多いのではないかと思います。
たしかにフランス文学は恋がものすごく大きな要素を占めています。これは間違いありません。
ですが、単に「恋愛もの」だと侮るなかれ。フランス文学は現代社会を生きる私たちに恋愛だけでは収まらない大きな知恵を与えてくれる文学です。
この本ではフランス文学者鹿島茂氏が17世紀から20世紀までのフランス文学の代表作を取り上げ、その作品の概要とそこから学べる教訓を語ってくれます。これはフランス文学入門として最高の手引きとなります。
2021年6月26日、北海道留萌市の永福寺様の永代経法要の法話をさせて頂きました。 函館に住んでいるとなかなか札幌以北に行く機会もなく、私にとっても初めての留萌となりました。やはり北海道は広いですね。 今回も「宗教とは何…
今回の記事ではレミゼのミリエル司教の銀の燭台と蝋燭をテーマに、「闇を照らす光のはたらき」を見ていきます。これを知ることでレミゼをまた違った角度から楽しむことができるのではないでしょうか。
食事中何気なく描かれていた銀の燭台と蝋燭の意味・・・そしてジャン・バルジャンがなぜ最後までこの燭台を大切にしていたのか、それが一気に解き明かされます。やはりユゴーはすごい!そしてそれをわかりやすく教えてくれる鹿島先生のすごさたるやです!
この本の魅力は何と言っても鹿島氏の語り口にあります。
解説で「堅苦しい学問だの理論だのを振りかざすようなことはしない。魅惑的でロマンティックな仕掛けによって、パリという不思議にアプローチしてゆく」とありますようにとにかく読みやすくて面白いです。
この本はフランス文学を知る上でも役立つ知識が満載の1冊です。非常におすすめです。
天才とはどういうことなのか。
カリスマとは何なのか。
彼らは何を求め、どう突き進んでいくのか。
そして、そんな彼らを生み出した時代背景とは。
ユゴー、デュマ、バルザックという三人の怪物を比較しながら、当時の偉人の原動力を模索していくこの作品は非常に面白かったです。ぜひおすすめしたい一冊です。
「何事もほどほどに、平穏な日々を過ごしたい」
そんな人生とは真逆の世界がこの本では展開されていきます。
ものすごく刺激的な一冊です。普通の小説を読むよりはるかに波乱万丈で刺激的な物語がここにあります。
この本を読めば「圧倒的な大人物」とはいかなる存在かということをこれでもかと感じることになるでしょう。とてもおすすめな伝記です。
レミゼの最大の見せ場である「革命のバリケード戦」はなぜ起こったのか。アンジョルラスをはじめとした若者たちはなぜ蜂起したのか。それを知るには当時のフランスの時代背景を知ることが必要です。
レミゼの時代背景を知るとこの物語はもっともっと奥行きのあるもののように感じられてきます。
知れば知るほど面白い。これもレミゼの素晴らしいところだと思います。恐るべし、ユゴーです。
この本の特徴はなかなか通読されることの少ない『レ・ミゼラブル』の原作に込められたユゴーの思いを明らかにしていくところにあります。
この本では原作のエッセンスがコンパクトかつ絶妙にまとめられていてとてもわかりやすいです。
レミゼの全体像をまず掴んだ上で著者はユゴーの思想やレミゼに込められた背景について解説していくので、これはわかりやすいです。非常にありがたい参考書です。ぜひおすすめしたい一冊です