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朽木ゆり子、前橋重二『フェルメール巡礼』概要と感想~所蔵博物館を訪れるのに便利なおすすめガイドブック!
今回ご紹介するのは2011年に新潮社より発行された朽木ゆり子、前橋重二著『フェルメール巡礼』です。
早速この本について見ていきましょう。
オランダの首都アムステルダムから列車でおよそ1時間、デルフトは、ゆったりと時のたゆたう閑静な小都市だ。画家ヨハネス・フェルメール(1632〜1675)は、この街で生を受け、生涯を過ごした。43年間に遺した画はわずか30数点。プルーストをして「世界でもっとも美しい絵」といわしめた《デルフト眺望》、ゴッホが「とても美しい身重のオランダ婦人」と描写した《青衣の女》、近年の小説・映画でその存在をいっそう際立たせた《真珠の耳飾りの少女》ほか、心震わす作品のすべてを、オランダ・マウリッツハイス美術館を出発点に、世界全16美術館に訪ねる。画中にちりばめられた数々の仕掛けを解き明かし、画家の暮らしや技法の秘密を探る新知見もたっぷりと。まだまだ知らないフェルメールのあれこれが、この1冊に。
Amazon商品紹介ページより
この本は前回の記事で紹介した朽木ゆり子さんによるフェルメール巡礼のガイドブックになります。
前回紹介した『フェルメール全点踏破の旅』はジャーナリストである著者が、独自の視点でフェルメール作品を巡っていくという旅行記的な作品でしたが、この本では旅行に行く際に便利なガイドブックのような形でまとめられています。
この本で最もありがたいのはそれぞれのフェルメール作品が所蔵されている美術館の地図や外観、そして館内の雰囲気まで知れるところにあります。
そして一枚一枚の絵に対しても、わかりやすい解説があるので、この本一冊があれば旅行の際に非常に重宝すると思います。
また、こちらの目次にありますように、前橋重二さんの「コラム 誰も知らないフェルメール」も面白く、よりフェルメールについて学ぶことができます。
そしてジャーナリスト朽木ゆり子さんの文章は前回の記事でもお話ししましたように言わずもがなのわかりやすさ、面白さです。
オールカラーで写真もたくさん掲載されているのでこの本を読んでいるだけでフェルメールの世界に浸ることができます。
これを読んでいると実際に現地でオリジナルの絵画を観たくなってきます。
実は私もすでに観に行く気満々になっています。
実際に現地に行こうと考えると「どうやって行けばいいだろうか」などなど、色々迷ってしまいますが、現地の地図であったりその雰囲気もこの本では知れるので非常に助かりました。
新潮社さんの「とんぼの本」シリーズはこうした現地情報を教えてくれるので本当にありがたいです。
以前当ブログで紹介したこちらの『ゲーテ街道を行く』という本も「とんぼの本」シリーズです。
何事も自分の眼で確かめてみたい派の私にとってこうした作品はとにかく魅力的です。新潮社さんには本当に感謝です。
今回紹介した『フェルメール巡礼』も私の巡礼熱を高めた一冊でした。もう行きたくて行きたくて仕方ありません。
ぜひおすすめしたい作品です。
以上、「朽木ゆり子、前橋重二『フェルメール巡礼』所蔵博物館を訪れるのに便利なおすすめガイドブック!」でした。
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フェルメール巡礼 (とんぼの本)
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