フィレンツェのおすすめ観光スポット11選!芸術香る洗練された街並みに感動!
フィレンツェのおすすめ観光スポット11選!芸術香る洗練された街並みに感動!
以前当ブログでは「僧侶ならではローマのおすすめ観光スポット15選」をご紹介しましたが、想像していたよりも反響があり私自身驚くことになりました。
今回の記事ではそのローマと一緒に訪れたフィレンツェのおすすめスポットをご紹介していきます。私がフィレンツェを訪れたのは2022年のことでした。これが私の初フィレンツェ体験です。私はこの街に着いてあっという間に魅了されることになりました。やはり街並みそのものが歴史ある美術館の雰囲気で、その空気に高揚せずにはいられませんでした。
では、私が選ぶフィレンツェおすすめスポットをこれより紹介していきます。
ミケランジェロ広場
フィレンツェに到着したらまずはここに向かいましょう。ここに来れば美しいフィレンツェの街並みを一望することができます。本格的に街を散策する前にまずは全体像を掴めばイメージも膨らんできます。
私も鉄道でフィレンツェに入り、宿に荷物を預けてから徒歩でこの広場を目指しました。ドゥオーモやウフィツィ美術館を通り抜けながらアルノ川対岸へ渡り、坂道を上るとこのミケランジェロ広場に到着します。
フィレンツェは散歩するだけでも最高に楽しい街です。少し距離はありますが街中心部からこの広場までじっくり歩くことをおすすめします。
私は夕暮れ時にこの広場に到着しましたが、この時間はとてもおすすめです。夕日に照らされたフィレンツェの街は極上でした。ぜひこの広場をまずはおすすめします。
アルノ川沿いの散歩道
上で紹介したミケランジェロ広場へ行く際に渡るアルノ川ですが、この両岸の遊歩道も素晴らしいです。
この写真正面には有名なヴェッキオ橋があります。
この街はどこを歩いても鳥肌が立つほど美しいです。これは想像以上でした。川のさざ波に映る夕日の光がモネの『日の出』のようでした。
そして思いました。やはり私は川が好きなのだと。川がいい街は私も好きになります。私の大好きな街、プラハや京都もやはり川があってこそです。フィレンツェもその仲間入りが決定しました。
朝、昼、夕、さらには天気によってもこの川の見せてくれる表情は異なります。
私も滞在中何度もこの川沿いを散歩して過ごしていました。
ヴェッキオ橋
フィレンツェを代表するスポット、ヴェッキオ橋。川から見ると橋ですが、実際に歩くと橋という雰囲気はなく、商店街そのもの。金物細工で有名なフィレンツェということで貴金属のお店がずらりと並んでいます。
この橋の近辺は川沿いののんびりした雰囲気と違ってとても賑やかです。ヴェッキオ橋もフィレンツェ観光に欠かせぬスポットです。個人的にはこの近くで食べたジェラートがとても美味しかったのが記憶に残っています。(どこのお店かは失念してしまいました!ごめんなさい!)
ドゥオーモ(サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂)
フィレンツェといえばドゥオーモ。
雲間にちょうど月が現れ、すかさず撮影しました。
それにしてもフィレンツェのこの建築様式には驚かされます。フィレンツェは使用している石が違うからかローマの建築とは全く色彩が異なります。そしてさらにこの独特な模様。ローマは宗教色が強いのに対し、フィレンツェは純粋に美を追求したということなのでしょうか。宗教都市ローマと、経済都市フィレンツェ。その違いは思いのほか大きいのかもしれません。
豪華絢爛さよりも趣味のよさ、センスのよさを求めたという雰囲気を感じます。
これぞ商人の心意気ということでしょうか。
ローマにも合理的でセンスのよい教会もたくさんあるので一概には言えませんが、フィレンツェの象徴は明らかに何か違うものがあるということを感じました。一言で「イタリア」と言っても「国家」としてイタリアが統一されたのは19世紀後半の話。それまではそれぞれが独立した国家でした。ローマもフィレンツェもミラノもベネツィアも全て違う国。文化も思考も趣味嗜好も当然異なります。イタリアは街ごとに全く異なる雰囲気があるのが面白いです。
サン・ジョバンニ洗礼堂とギベルティの『天国の門』
ドゥオーモの目の前にあるこちらのサン・ジョバンニ洗礼堂には有名なギベルティの『天国の門』。写真左側の金色の扉がその『天国の門』になります。
外に設置されているのはコピーで、オリジナルはドゥオーモの博物館に展示されています。
こちらがオリジナル。
あのロシアの文豪ドストエフスキーがこの作品を気に入り、「お金持ちになったら原寸大の写真を家に飾りたい」と述べていたというエピソードがあります。ぜひ博物館にも足を運んでみてはいかがでしょうか。
ウフィツィ美術館でボッティチェリを堪能!
最初にここを訪れた時にはこの建物が美術館なのかと驚きました。看板が無ければ通り過ぎて行ってしまったかもしれません。
入場して階段を上ってやって来ました。するといきなりはっとするような光景を目の当たりにすることになります。
この廊下自体がまさしく絵画のよう。
ちなみに私は朝一番の時間帯を予約していたのでこれほど人がいないウフィツィ美術館を楽しむことができました。ここから30分もすれば人だかりでものすごいことになるので、予約する際は朝一番を強くおすすめします。
そしていよいよボッティチェッリの登場です。ルネサンスといえばこの人でしょう!この美術館ではたっぷりボッティチェリを堪能することができます。
その中でも特に私が気に入ったのはこの絵画です。このマリアに私はすっかり撃ち抜かれてしまいました。魅了と言っていいです。「よし、これで最後だ」としっかり目に焼き付けてこの部屋を後にしても、結局また戻って来てこの絵に見惚れてしまう。その繰り返し。私は二日連続でウフィツィを訪ねたのですがこのやりとりを10回近く繰り返してしまいました。どれだけこの絵が好きなのだと自分でも苦笑いするしかありませんでした。
他にもウフィツィ美術館にはミケランジェロやダ・ヴィンチ、カラヴァッジョなど錚々たる画家の作品がずらりと展示されています。ここでは紹介できませんが、以下の記事でこのウフィツィ美術館とボッティチェリについてお話ししていますのでぜひこちらもご参照ください。
ピッティ宮のラファエロ『小椅子の聖母』
ピッティ宮はドゥオーモからはアルノ川を渡った対岸にあります。
さすがはフィレンツェの誇る美術館。宮殿内部の美しさを堪能しながら、所狭しと並んだ彫刻や絵画を鑑賞することができます。ウフィツィ美術館と比べると空いていて、のんびりした雰囲気で拝観できるのもありがたいです。
この美術館の目玉は何と言ってもラファエロの『小椅子の聖母』です。
ドストエフスキーも愛した名画としても有名なこの『小椅子の聖母』ですが、私もこの絵にすっかり夢中になりました。ボッティチェリのマリアも素晴らしかったですがこのマリアも最高です。
このマリアについてはこの記事で詳しくお話ししていますのでぜひこちらもご参照ください。
サン・ロレンツォ聖堂
メディチ家の菩提寺として有名なサン・ロレンツォ聖堂。
ドゥオーモでも感じましたが、やはりフィレンツェの教会はローマと違います。
スタイリッシュで洗練された雰囲気を感じるこの教会。さすがの美しさです。
メディチ家礼拝堂
サン・ロレンツォ聖堂に隣接しているこちらのメディチ家礼拝堂も必見です。信じられないほどの豪華さです。色鮮やかな大理石装飾が全方向に施された圧巻の空間です。
パブリックな場所では贅沢さを見せないフィレンツェの建築でありましたが、ここはメディチ家のプライベートな空間です。そうなるとここまで豪華絢爛な世界が現れてくるというのは非常に興味深いものがありました。
フィレンツェに来たならば絶対に見るべき場所です。度肝を抜かれること間違いなしです。
アカデミア美術館のミケランジェロ作『ダビデ像』
ここアカデミア美術館では有名なミケランジェロの『ダビデ像』を観ることができます。
超有名なこのダビデ像でありますが、横からも後ろからも観ることができます。これは現地に行くからこその特権です。普段見ることのないダビデの後ろ姿をじっくり楽しめるのもこの美術館の魅力です。
また、この美術館ではミケランジェロの製作途中の作品をいくつも観ることができます。これは貴重です。こうして岩から彫刻が掘り出されていくのかと私も驚きました。出来上がった完成品しか見ていない私達にとってこうした制作過程を観れるというのはとても刺激的です。この美術館もぜひおすすめしたいです。
サンタ・クローチェ聖堂
サンタ・クローチェ聖堂はドゥオーモのあるエリアから東に少し歩いたところにあります。
こちらがサンタ・クローチェ聖堂の内部。柱が比較的細く、広々とした開放感を感じます。
この聖堂にはミケランジェロやガリレオ・ガリレイ・マキャベリなどフィレンツェゆかりの錚々たる偉人たちのお墓があります。
私もこの聖堂にお墓参りで訪れました。詳しくは以下の記事でお話ししていますので興味のある方はぜひご参照ください。
おわりに
以上、フィレンツェのおすすめスポット11か所を紹介しました。
もちろん、この他にもフィレンツェには魅力的な場所がたくさんあります。私はフィレンツェに4日ほど滞在しましたが、もっといたいなと気持ちでいっぱいでした。それほど魅力的なスポットが多々あります。
私がこの街を訪れたのはドストエフスキーゆかりの地であったからでした。2022年のヨーロッパの旅は私にとっての「親鸞とドストエフスキー」研究の集大成でもあったのです。
ロシアの文豪ドストエフスキーはこの街に長く滞在し、大きな転機を迎えることになります。フィレンツェの街は私にとっても非常に興味深い場所になりました。
そしてこちらがそのヨーロッパのドストエフスキーゆかりの地を巡った旅行記になります。ドストエフスキーの伝記と旅行記のハイブリッドという私にとっても大きな挑戦となる記事となりました。ドストエフスキーといえば重くて難しい作家というイメージがあるかと思いますが、実はそれとはまた違った面があることをこの旅行記で紹介しています。ドストエフスキーの小説を読んだことがない方でも楽しめる連載となっています。ぜひご覧になって頂けましたら幸いでございます。
以上、「フィレンツェのおすすめ観光スポット11選!芸術香る洗練された街並みに感動!」でした。
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