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ホメロス『イリアス』あらすじ解説と感想~ギリシャ神話の代表作。トルストイ『戦争と平和』に巨大な影響!

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ホメロス『イリアス』あらすじと感想~ギリシャ神話の代表作。トルストイ『戦争と平和』に巨大な影響!

今回ご紹介するのは紀元前750年頃に成立したとされる(※諸説あり)ホメロス著『イリアス』です。私が読んだのは岩波書店、松平千秋訳の『イリアス』です。

早速この本について見ていきましょう。

トロイア戦争の末期、物語はギリシア軍第一の勇将アキレウスと王アガメムノンの、火を吐くような舌戦に始まる。激情家で心優しいアキレウス、その親友パトロクロス、トロイア軍の大将ヘクトルら、勇士たちの騎士道的な戦いと死を描く大英雄叙事詩。(上巻)

第13歌から第24歌まで。勇将アキレウスを欠き苦戦するギリシア軍。アキレウスの武具を借りて一時はトロイア軍を敗走させたパトロクロスも敵将ヘクトルに討たれる。死を覚悟して復讐戦に立ち上がるアキレウス。伝ヘロドトス作「ホメロス伝」を併載。(下巻)

Amazon商品紹介ページより

『イリアス』はかつて実際にあったトロイア戦争を題材にしたギリシャ神話です。「勇将アキレウス」とはアキレス腱の由来になったあのアキレスです。

ですが上の本紹介だけですとこの神話の題材となったトロイア戦争についてわかりにくいので阿刀田高氏の『ホメロスを楽しむために』より引用します。

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少し長くなりますがこれが頗るわかりやすいのでじっくり読んでいきます。

ホメロスが描いたトロイア戦争、それ自体は西暦前十三世紀頃、実際にあったと言われる戦いである。いや、より正確に言えば、今より百年ほど前までは伝説上の出来事と思われていたが、かの有名なシュリーマン等の発掘により、これがただのフィクションではなく、現実にあった戦争とわかったわけである。エーゲ海を挟んで繁栄していた三つの勢力、ギリシアとトロイアが、近接して繁栄しているがゆえに戦わねばならなかった、と、おそらく多くの戦争の原因となる事由がここにも実在していただろう。

だが、伝説的な原因は、これとはおおいに異なっている。ギリシア神話の説くところによれば……まず初めに地上の人口が多くなり過ぎてしまった。ギリシア神話の大神ゼウスが、

ーこれはまずいぞ―

と思い、その対策として、

ーそうか、戦争を起こせばいい。人口の削減にはこれが一番よいのだー

今どき、こんなことを考えたら、世界中から袋叩きにあってしまうだろうが、そこはそれ、古代の大神は偉大なる暴君である。なにを考え、なにをやってもさしつかえない。ことのよしあしはともかく、戦争が人口削減に役立つことはまちがいない。

ーどうやって戦争を起こすかなー

周囲を見まわすと、折しも女神のテティスと人間の男ぺレウスの婚礼がおこなわれようとしていた。大勢の神々がその祝宴に招かれていたが、

ーよし、よしー

とゼウスは独りほくそ笑み、争いの女神エリスにだけは招きが届かないように仕組んだ。

エリスにしてみれば、自分だけ招かれないと知って、

ー頭に来るわー

そこで黄金の林檎を一つ取って、そこへ、〝一番美しい女神へ〟と記して饗宴の場に投げ込んだ。争いを起すためである。

なみいる女神たちは、

ーなにかしらー

と林檎を取ってみると、それが一番美しい女神へのプレゼントだとわかる。

「じゃあ、これは私のものね」

「馬鹿も休み休み言ってよ。一番美しい女神なら、私でしょ」

「あんた、鏡、見たことあるの?失礼。私がいただくわ」

女神にしては少々はしたない争いが起きてしまった。女神であればこそ正直なのであり、テレビ局の出演者控え室あたりでは女性タレントたちの間で潜在的にこういう自意識はみなぎっているようだ。

それはともかく、とりわけ激しく争ったのが、ゼウスの妃へラとアテナイの守護神にして戦争の女神であるアテネ、そして愛と美の女神アフロディテの三人であった。いずれあやめかかきつばた。向こう気の強さも拮抗している。相互に譲らず、争いは簡単に収まりそうもない。

「じゃあ、公平な第三者に判定してもらいましょうよ」

となって、この厄介な審判者に選ばれたのが、トロイアの王子パリスであった。

なぜパリスなのか?

こちらのほうも糸をたぐらねばならない。

トロイアは現在トルコの領土に属し、ダーダネルス海峡がエーゲ海にロを開く、その南側にあった国である。ギリシア神話によれば、この地域にも古くからギリシアの神々が君臨していた。パリスはトロイア王家の第二王子として生まれたが、母の胎内にあったとき、母は松明を生み、それが町を全焼させる夢を見た。

ー不吉だわ。どうしましょうー

トロイア王プリアモスは、将来に禍根を残さないためパリスを山中に捨てさせたが、雌熊が哺育する。かくて命を取りとめたパリスは、成長して付近のイデ山の麓で羊飼いをやっていた。

そのイデ山に三人の女神が降り立って、

「私たちの中で一番美しいのは、だれ?」

と、パリスに問うたのである。

女神たちはそれぞれ自分を選んでくれたら特別な好意をパリスに示してやろうと言う。

ヘラは、

「世界の王者にしてあげよう」

と言い、アテネは、

「すべての戦の勝利者にしてあげよう」

と伝え、アフロディテは、

「世界一の美女をあげよう」

と告げた。

あなたなら、どうする?

年若いパリスにとっては、おそらく世界の王者や常勝将軍はピンと来なかったにちがいない。アフロディテを選んだ。

へラとアテネは恨みの形相ものすごく、

「おぼえておきなさいよ」

と、呪いの言葉を告げて立ち去って行く。

この部分にはアンダーラインを引いておかねばなるまい。トロイア戦争は、ホメロスの物語では人間同士の戦いであるというより、神々の内輪もめのようなところがある。パリスの属するトロイア方は、このあとずっとへラとアテネを敵にまわすことになる。アフロディテは当然身方である。とりあえず、この構図をしっかりと記憶しておいていただきたい。

このあと生まれ故郷へ帰ってトロイア王子の地位を回復したパリスは、父王プリアモスの命を受け、ギリシア半島の都市国家スパルタクへ赴く。このスパルタの王妃が、あの名高いヘレネで、世界一の美女であった。

ヘレネが何者かと言えば……これも糸をたぐらねばなるまい。浮気者の大神ゼウスが白鳥を愛でる王妃レダと交わり、そこで生まれたのがへレネであった。成長したへレネはまことに美しい。ギリシア中の王子や勇者が、

「私の妻になってほしい」

と申し出る。

へレネの養い親は熟慮のすえ、花婿の決定はへレネがくだす、候補者はそれに不服を唱えることなく従ってほしい、そして後日この決定を害なう狼藉者が現われたときには、今回の候補者が一致して、その者に制裁を加える……これを条件とした。

結局へレネが選んだのがスパルタ王のメネラオスであった。

スパルタを訪ねたパリスは(アフロディテの計らいもあって)たちまちへレネを見そめ、彼女を国外へ連れだす。

この逃避行の真相はなんだったのか?

数百年後、ギリシアの哲学者ゴルギアスは、へレネの行動を四つの可能性に分け①運命や神々の意志であった②暴力によって奪い去られた③言葉によって説得された④愛欲の虜となった、としている。そして運命や神々の意志ならば避けるすべもなく、暴力ならば、それを揮った人こそ咎められるべきであろう。言葉も人間の理性を狂わせる強制カを持つものであって暴力とよく似ているし、愛欲の虜ならば、これは人間の弱さのゆえであり、むしろ同情されてしかるべきである。ゆえにへレネにはなんの科もない、としている。詭弁の例として、よく引用される論証である。

ヘレネの心がどこにあったか、それを確定するすべはないけれど、妃を奪われたスパルタ王メネラオスは怒りに怒った。メネラオスの兄は、当時ギリシアきっての実力者と目されていたミケナイ王のアガメムノンである。加えて、他の王子や勇者に対しては、へレネが婚約者を決定したときの約束がある。アガメムノンを総大将としてギリシアの王侯貴族そして勇者等がどっとトロイアに向けて船を出し、戦争の火蓋が切られることとなったのである。

新潮社、阿刀田高『ホメロスを楽しむために』P27-34

これが『イリアス』で語られるトロイア戦争の背景になります。難解なイメージがある『イリアス』ですが、阿刀田さんの解説のおかげでなんだかとても面白そうなストーリーに感じられてきますよね。

上の解説を読んで皆さんも感じたと思うのですが、この神話に出てくる神々はとにかく「人間くさい」です。神様だからといって超然としているかと思いきや全くそんな雰囲気がありません。これがまたギリシャ神話の魅力と言えるかもしれません。ものすごく親しみやすいです。

そして『イリアス』を読んでいて私が感じたのはやはりそのスケールの大きさです。

まず、トロイア戦争を題材にしているということで、物語の主要な舞台は戦場になります。

広大な大地で両軍の英雄たちが武勇を競い合う、とにかく雄大なストーリー。

そしてその戦いを陰に陽に支援する神々。彼らはいと高きところに鎮座しながら戦に介入し、時には人々の中に自ら降り立ち戦の流れを左右します。

そしてそれら神々の介入を人間達も知っているというところがみそになります。だからこそ人間達は神々の支援を得るために捧げものを奉じたり、祈りを捧げます。

戦争においてその流れを司るのはあくまで神々である。実際に戦っているのは人間であっても、その背後には人間にはあずかり知らぬ大いなる摂理があるという雰囲気がかなり伝わってきます。

古代の人々が雷を神の怒りと考えたり、疫病を祟りと考えたのと同じです。人間にはわからないことを神の思し召しとして受け入れていく。戦争においてもそのひとつひとつの戦闘が神々とリンクして語られていくのがこの『イリアス』の特徴だと私は感じました。

地上では人々が武勇を競い合い、天上ではそれをはるか下に見下ろす神々の視点が支配する。

大地と天上という巨大なスケールで世界の動きを語っていくところに『イリアス』の巨大さ、偉大さがあるのではないでしょうか。これは面白いです。読んでいてびっくりしました。まさかこんなに面白いとは!

このように『イリアス』を楽しめたのも前回紹介した『ホメロスを楽しむために』のおかげです。この本はタイトル通り、ホメロスの神話を楽しむためのポイントをわかりやすく解説してくれます。

以下、その解説の中でも特に印象に残った箇所を紹介していきたいと思います。

ホメロスの神話は古代ギリシア人の道徳教育でもあった~トルストイの『戦争と平和』にも繋がるポイント

以前当ブログで紹介したトルストイの『戦争と平和』ですが、実はこの作品は『イリアス』に非常に大きな影響を受けた作品として知られています。

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このことについて『100分de名著』では次のように解説されていました。

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『戦争と平和』は、トルストイ流の長編小説でもあり、叙事詩でもあり、同時に歴史的記録でもあり、歴史理論でもあります。そのすべてを呑みこんでいる「怪物」なのです。

トルストイはゴーリキイに「偽りの謙遜をぬきにすれば、『戦争と平和』は『イーリアス』のようなものだ」と言っています。作者自身のこの「ぶっちゃけた」言葉は、人々を驚かせもし、当惑もさせたようですが、『戦争と平和』が近代の『イーリアス』であることは誰も否定できません。

『戦争と平和』執筆の十年ほど前、第一回の西欧旅行から帰った頃―一八五七年八月、『イーリアス』と『福音書』を多大の興味をもって読み、「『イーリアス』の想像できないほど美しい終わりの部分を読み上げた」とトルストイは日記に書いています。その後の日記からも叙事詩的なるものについての、そしてホメーロスについての関心が持続していることがうかがえます。『コサック』にはすでに、全体を見渡す叙事詩的視点の萌芽が見られますが、『戦争と平和』になりますと、作品の構造自体に『イーリアス』耽読の痕跡をみることができます。

『戦争と平和』はいきなりロシア皇太后の女官、アンナ・シェーレルの夜会から話が始まります。これは前にも述べましたように、ホメーロス叙事詩の書き出しの特徴です。アウステルリッツからボロジノの会戦に至る戦争は、一段高い次元から、宿命論的叙事詩的視点から展望されます。『戦争と平和』の叙事詩的部分は、ボロジノ戦の描写で完結します。

トルストイをして「想像できないほど美しい」と言わせた『イーリアス』の終わりの部分は、アキレウスに殺されたトロイの総大将へクトルの遺骸を、老いたる父プリアモス王が引き取る場面ですが、アキレウスは「なんの憂いもない神々は哀れな人間どもに、苦しみつつ生きるように運命の糸を紡がれた」と語ります。アンドレイがやっと獲得した愛と自由は、「憂いなき神」の世界を支配する巨大な「意思」が、そぼ降る雨の薄暮の中に飛ばす砲弾で霞んでしまいます。

トルストイの人物描写には非常な特徴がありますが、通例「印象主義的」と評されています。たとえばアンドレイの妻リーザに関しては「上唇に産毛が生えている薄い唇」という表現が繰り返されます。夫のアンドレイは「小さな白い手」で特徴づけられます。アンドレイの不美人の妹マリアの「きらきらと輝く」眼、まなざしは繰り返し強調されます。胴の長い公爵令嬢、肥満したピエール、丸っこいプラトン・カラターエフ、すぐ額にしわを寄せる外交官ビリービンなど、枚挙にいとまがありませんが、形容語を聞いただけでその人が誰か分かるのです。これはトルストイがホメーロスの叙事詩から学んだ技法なのです。

『イーリアス』を開いて見ましょう。文字が無かった時代の口承詩ですから、記憶しやすいように、日本で言えば枕詞にあたる、常套句、慣用表現が頻繁に使われます。白き腕のへーレー、頬うるわしいブリセイス、神にもまごうアキレウスなどなど、形容句を聞いただけで人物像が浮かんできます。異様に感じられるかもしれないトルストイの人物描写は、ホメーロス叙事詩の形容語句(エピテトン)に発し、日本の枕詞とも通じているのです。
※一部改行しました

NHK出版、川端香男里『100分de名著 トルストイ『戦争と平和』P79-81

たしかに『イリアス』を実際に読んでみて、そのスケールの大きさや叙述スタイルなど数々の共通点が見られることを実感しました。

そしてもう1点、『戦争と平和』と『イリアス』との大きな共通点があるように私には思えました。それが阿刀田氏の解説に書かれていた次の言葉に繋がっていきます。

ここで付言しておけば、古代ギリシア人にとって、ホメロスの歌は娯楽である以上に、道徳教育でもあった、ということである。〈イリアス〉や〈オデュッセイア〉を聞きながら、

ーなるほど。アガメムノンはそう考えたのかー

とか、あるいは、

ー俺もやっぱりオデュッセウスのように生きなきゃいかんなー

とか、伝説上の英雄たちの言行に思いを馳せ、それを生きていく糧としていたのである。さしずめ、このネストルの言いようなどは、たやすく日常生活の規範となりうる部分だろう。リーダーたる者は、他人の意見をよく傾聴せねばなるまい。周囲の者に発言の機会を広く、公平に与えてやらねばなるまい。しかし、最後の決定は、リーダーが責任を持って下す。

ーまったくその通りだ。うちの社長、わかってるかなあー

である。古代人もそう考えたにちがいない。

新潮社、阿刀田高『ホメロスを楽しむために』P96-97

『イリアス』はこの壮大な物語を通して、人々の人生の教科書の役割も果たしていたのでありました。

これはまさしくトルストイが『戦争と平和』でなそうとしていたことに他なりません。トルストイは『戦争と平和』を通して自らの人生観やいかに生きるべきかを語っていきます。

ここに『戦争と平和』と『イリアス』の大きな共通点があるのではないかと私は感じたのでありました。

バチカンの有名な「ラオコーン像」とトロイの木馬

バチカン美術館 ラオコーン像 撮影上田隆弘

古代ローマ芸術の代表作として有名なラオコーン像。バチカン美術館の目玉作品としてよく紹介されるこの像ですが、まさしくこの像のモチーフになったのがトロイア戦争でした。

ラオコーン像は蛇に絞め殺される男たちを表現したものです。

なぜ彼が蛇に絞め殺されているのかというと、トロイア戦争の最終盤の見せ場、ギリシア軍による「トロイの木馬作戦」を見破ったからなのでした。

軍神アテネはギリシア軍びいきでしたので、その作戦を見破った敵方の智将ラオコーンの口を封じるために蛇を遣わして絞め殺してしまったのでした。ラオコーンからするとたまったものではありませんが、神様であるアテネの思し召しではどうしようもありません。その無念さがこの彫刻に現れているということなのでしょう。

私はこうしたストーリーを知らずにこの彫刻を見ていたのですが、もしその時に知っていたらまた違ったように見えていただろうなと思ってしまいました。

「トロイの木馬」自体は『イリアス』では説かれませんがトロイア戦争の最大の見せどころのひとつとなっています。

「トロイの木馬」という単語はよく耳にしますが、実際にはこういうことを指すのかというのがよくわかりました。この記事では長くなってしまうのでお話しできませんが、このことも阿刀田さんの本では詳しく解説されていますのでぜひ読んでみてください。コンピューターウイルスで「トロイの木馬」というのがありますが、まさにその通りな名前だなと頷いてしまいました。

おわりに

トルストイの『戦争と平和』をきっかけに読んだホメロスの『イリアス』でしたが、これは非常に興味深い体験でした。

トルストイがどのような点に感動し、自身の作品にそのエッセンスを組み込んでいったのかを考えながら読むのはとても楽しかったです。

そしてそもそも作品として『イリアス』がものすごく面白く、すいすい読めてしまったというのも驚きでした。戦闘シーンの独特の言葉遣いも新鮮で、思わず唸ってしまうような表現がどんどん出てきます。スケールも大きく、人間と神々が互いに干渉し合う世界観というのはファンタジーのようでもあり、現代人でもすんなり読めます。

ホメロスの『イリアス』と『オデュッセイア』は後の西欧文化に凄まじい影響を与えています。これらの作品は知識人だけでなく、ヨーロッパ人の文化的基礎とさえも言えるでしょう。こうしたヨーロッパ文化の基礎たる作品を読めたことは私にとっても大きな経験となりました。

いきなり『イリアス』を読むのは大変だと思いますのでまずは阿刀田さんの入門書から初めて、いざ本丸に突入するのがおすすめです。これは読む価値ありです。ぜひおすすめしたい作品です。

以上、「ホメロス『イリアス』あらすじと感想~ギリシャ神話の代表作。トルストイ『戦争と平和』に巨大な影響」でした。

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この記事を書いた人

真宗木辺派函館錦識寺/上田隆弘/2019年「宗教とは何か」をテーマに80日をかけ13カ国を巡る。その後世界一周記を執筆し全国9社の新聞で『いのちと平和を考える―お坊さんが歩いた世界の国』を連載/読書と珈琲が大好き/

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