フランス

僧侶の日記

ようこそお越しくださいました。初めて当ブログへお越しの皆様へのご案内。まずはこちらへどうぞ

はじめまして。当ブログの管理人上田隆弘と申します。

このブログは、ブログタイトルにもありますように自問自答をモットーに日々の生活の中の様々なことに目を向け言葉を綴ってみようという私の試みから始まりました。

ですが皆さんもお気づきのように、いつの間にか「旅と読書のブログ」へと変貌を遂げていたのでありました。しかも記事の数も1500を越えようかという分量になり、最近では「何を読んだらいいかわからない」というお声を頂くことが増えてきて参りました。

というわけでこの記事では当ブログ内の大まかなご案内をしていきたいと思います。

当ブログへ初めて来られた方や何を読むべきか迷った方はまずこちらの記事をご覧ください。

インド思想と文化、歴史

W・ダルリンプル『略奪の帝国 東インド会社の興亡』~現代への警告!大国インドはなぜイギリスの植民地になってしまったのか

この本では巨像インドがイギリスの東インド会社に支配されていく流れを詳しく見ていく作品です。

この本はあまりに衝撃的です。読んでいて恐怖すら感じました。圧倒的な繁栄を誇っていたムガル帝国がなぜこうもあっさりとイギリスの貿易会社に屈することになってしまったのか。この本で語られることは現代日本に生きる私たちにも全く無関係ではありません。この本はまさに私達現代人への警告の書とも言えるでしょう。
私はこの本を読んでつくづく今の日本が怖くなりました。

僧侶の日記

名刺代わりの小説10選~恥ずかしながら、私、こんな人間です

今回の記事では「名刺代わりの小説10選」ということで、私がこれまでに最も影響を受けた小説をご紹介していきたいと思います。「名刺代わりの小説10選」という名の通り、これらの作品は私の思考形成に強力な作用を与えています。私という人物のまさに自己紹介的な本達の紹介になりますので、正直少し恥ずかしいと言いますか、できれば紹介しないままでもいいのではないかとも思ったのですが思いきって記事にしてみることにしました。

では早速始めていきましょう。それぞれのリンク先ではより詳しくその本についてお話ししていますのでぜひそちらも参考にして頂けましたら幸いです。

『ローマ旅行記』~劇場都市ローマの魅力とベルニーニ巡礼

【ローマ旅行記】(42)ローマ・カトリックを批判したドストエフスキーは美の殿堂・劇場都市ローマに何を思うのだろうか

これまで41回にわたってローマの旅行記を更新してきました。

この旅行記の序文でお伝えしたように、私は「ローマカトリックが嫌いなドストエフスキーではあるが、その本山サンピエトロ大聖堂やローマのベルニーニの舞台芸術に心奪われずにいられるだろうか」という問いを立てローマを巡りました。

私にとってはこのローマの滞在中、片時もドストエフスキーを忘れたことはありませんでした。私はこのヨーロッパ滞在中常にドストエフスキーと共にいました。

ではこのローマ滞在においてドストエフスキーは実際にローマをどう思ったのでしょうか。

本当のところはドストエフスキーが何も書き残していない以上わかりません。ですが、そうではあるものの、私は「ドストエフスキーはローマを好きだけども嫌いになったであろう」という結論に至りました。

マルクス・エンゲルス著作と関連作品

スティグリッツ『フリーフォール』~新自由主義を厳しく批判したノーベル経済学者の提言!

著者のスティグリッツは2008年のリーマンショックを引き起こしたアメリカの新自由主義を批判したノーベル経済学者です。

私がこの本を手に取ったのはマルクスを学んだのがもともとのきっかけでした。資本主義を批判したマルクス。そして現代もマルクス主義者は資本主義を批判しますが、何もマルクス主義だけが行き過ぎた資本主義を批判しているわけではありません。前回の記事でも紹介した、日本の誇る経済学者、宇野弘文もアメリカ的な資本主義に強い警鐘を鳴らしていたのでありました。

しかもなんと、今作の著者ノーベル経済学者スティグリッツは若き頃この宇沢弘文の指導を受けていたというのです。これには私も驚きました。

というわけでぜひ宇沢弘文の薫陶を受けたスティグリッツの本も読んでみたい、そんな思いでこの本を手に取ったのでありました。

僧侶の日記

戦争と平和、世界の仕組みを学ぶためのおすすめ作品15選~今こそ歴史を学び世界を問い直す時!学生にぜひ薦めたい名著!

今回の記事では小説作品とは一味違う歴史書、ノンフィクション作品をご紹介していきます。

この記事では特に「世界の見方」を問う作品を重視してチョイスしました。私達の生きる世界はどう成り立っているのか、かつてこの世界で何が起きていたのか、そして翻って私たちが生きる現代日本はどうなっているのかを考えるのに役立つ作品をご紹介していきます。歴史を学ぶことは「今」を学ぶことに他なりません。単に過去の出来事を暗記して終わりにするのではなく、そこから何を学びどう生かしていくのかが肝心です。

それぞれの本のリンク先では関連著作も掲載していますのでその本に関係のある作品を辿っていけるような作りになっています。ぜひこの記事を活用頂けたらと思います。

僧侶の日記

本好き僧侶が薦めるおすすめ小説24選~入門から上級編までレベルごとにおすすめ作品をざっくりご紹介!

今回の記事では読書の初心者から上級者までレベルごとにぜひおすすめしたい小説をご紹介していきます。

基本的にここで紹介する本はどれも私が自信を持っておすすめする名著です。そのいずれもが最高に面白い作品ですので入門編や上級編などの分類を気にせず興味が湧いた本についてはぜひリンク先のページも覗いてみて下さい。リンク先ではそれぞれの本のより詳しい解説や関連書籍なども掲載しています。その本を通じてさらに多くの本に繋がれるようにサイトを作っていますので、ぜひ活用して頂けましたら幸いです。

産業革命とイギリス・ヨーロッパ社会

A・ワーナー『写真で見るヴィクトリア朝ロンドンとシャーロック・ホームズ』~ホームズ人気の秘密や時代背景も知れるおすすめ本!

この本ではシャーロック・ホームズの魅力や「なぜこんなにも人気になったのか」ということが余すことなく説かれています。たくさんの写真や資料と共に解説されるので読みやすさ、イメージのしやすさも抜群です。

マルクスの生きた時代背景を知るために元々手に取ったこの本ですが、その狙い通りヴィクトリア朝後期のイギリスの社会情勢を知る上でも非常に役に立ちました。

これはぜひぜひおすすめしたい作品です!

『ローマ旅行記』~劇場都市ローマの魅力とベルニーニ巡礼

【ローマ旅行記】(5)古代ローマの象徴コロッセオとゲーテ・アンデルセン~文人たちを魅了した浪漫溢れるその姿とは

ローマ観光の定番中の定番のコロッセオでありますが、やはりここは面白い。その巨大な姿による圧倒的な視覚効果はもちろん、歴史的な背景も非常に興味深いです。

現代でこそ発掘と保全が進み今のような姿となっていますが、実は19世紀後半までのコロッセオは草の生い茂る牧歌的な姿をしていました。

そして私はこの巨大なコロッセオを眺めながらゲーテの巨人ぶりに圧倒されるほかありませんでした。私はこのコロッセオでゲーテの偉大さを改めて思い知ることになりました。ゲーテ、ゲーテ、ゲーテ!やはりあなたは恐るべき超人だ!私はあなたにひれ伏すしかない。

『ローマ旅行記』~劇場都市ローマの魅力とベルニーニ巡礼

【ローマ旅行記】(2)文豪たちの宿泊地だったローマスペイン広場をご紹介!ベルニーニの傑作「バルカッチャ」の噴水に夢中

今回の記事では『ローマの休日』でもお馴染み、スペイン広場をご紹介します。

この場所もポポロ門、ポポロ広場と同じくゲーテやスタンダールをはじめとした18、19世紀の文豪達にとって非常に大きな意味を持つ場所でした。

ここはいつも観光客でごった返しています。国際都市ローマの雰囲気を感じるには今もここがベストなのではないでしょうか。