ヘミングウェイ『老人と海』あらすじ解説と感想~ノーベル文学賞を受賞した名作!キューバといえばこの作品
『老人と海』はヘミングウェイがピューリッツァー賞やノーベル文学賞を受賞することになった代表作で、キューバを愛したヘミングウェイの最高傑作として知られています。
この記事では新版の高見浩訳を中心にお話ししていきますが、解説の充実度、読みやすさ、表紙デザインなどの総合力で見るなら高見浩訳、シェイクスピアファンであるならば旧版の福田恆存訳をおすすめしたいです。
『老人と海』はヘミングウェイがピューリッツァー賞やノーベル文学賞を受賞することになった代表作で、キューバを愛したヘミングウェイの最高傑作として知られています。
この記事では新版の高見浩訳を中心にお話ししていきますが、解説の充実度、読みやすさ、表紙デザインなどの総合力で見るなら高見浩訳、シェイクスピアファンであるならば旧版の福田恆存訳をおすすめしたいです。
この作品はチェ・ゲバラのマルクス主義に対する立場がどこにあるかが非常に重要なポイントです。
まず、私たちはマルクス主義というとソ連を思い浮かべてしまいますが、ゲバラからするとソ連式マルクス主義は本来のマルクスから歪められているように見えていたようです。ソ連は硬直した官僚主義になっており、その実態はゲバラの理想とするマルクス主義とは異なっていました。
この記事ではゲバラがマルクス主義をどう考えていたか、そしてそれに対して私が何を思うのかをお話ししていきます
私はこの本をぜひおすすめしたいです。
あのチェ・ゲバラが原爆ドームを訪れていた。そしてそこで語った言葉とは一体何だったのか。
この本ではそんなゲバラの広島訪問についてじっくりと見ていくことができます。
ゲバラを知っている方も、そうでない方もぜひ読んで頂きたい作品となっています。戦争、原爆のことを考える上で本当に大切なことをこの本では問題提起してくれています。
ぜひ手に取ってみてはいかがでしょうか。
この旅はまさしくドン・キホーテの旅のように私には思えました。
おんぼろバイクポデローサ2号はすぐに故障し、何度も何度も転倒事故を起こし彼らを身体ごと投げ出します。そしてゲバラ達も行く先行く先でハプニングを起こし続ける珍道中を繰り広げていきます。
普通の人ならば馬鹿にするようなことを大真面目にやってのけるドン・キホーテ。彼は世の不正義を正すために遍歴の騎士となってスペイン中を旅します。
ゲバラはまさにこのドン・キホーテを意識して旅をしていたのではないでしょうか。
この本を読んでいると驚くことばかりでした。普段キューバという国についてほとんど情報が入ってくることがない私たちです。せいぜい野球が強いというイメージくらいでしょうか。そこにキューバ危機や独裁者カストロというイメージしかない私たちにとってこの本で語られることはそれこそ仰天ものです。イメージと全く逆の世界がここにあります。
この本を読めばアメリカに対する思いもきっと変化すると思います。
アメリカ側からだけの情報ではなく、キューバ人にとってアメリカはどういう国だったのかということを知ることができるのもこの本の素晴らしい点だと思います。
私が『ドン・キホーテ』を読もうと思ったのはゲバラのおかげです。「ゲバラほどの男が愛していた『ドン・キホーテ』は一体どんなにすごい本なのだろう」、そう思ったからこそ私は『ドン・キホーテ』に初めて手を伸ばしたのです。
今では『ドン・キホーテ』は私のライフワークのようなものになっています。この作品は一生読み続けていくことでしょう。
私にとってチェ・ゲバラという存在は私とドン・キホーテを繋いでくれた大恩人なのでありました。
その大恩人のことを知れる素晴らしい伝記が本作『チェ・ゲバラ伝』になります。
この本は本当に素晴らしいです。これを読めば一読しただけでは苦戦しがちな『ドン・キホーテ』が全くの別物になります。もう面白くて面白くてたまらないというくらいの大変身を遂げます。
『ドン・キホーテ』はパロディ作品です。表面上に出てくるものの裏を見れなければ面白くありません。
そんな漠然と読んでもまず気付くことができない『ドン・キホーテ』の面白さをこの本ではこれでもかと解説してくれます。
この本を読めばまず間違いないです。私は自信を持っておすすめします。それほど面白い入門書となっています。
この本は旧共産圏のブルガリアに伝わる「踊る熊」をテーマに、旧共産圏に生きる人々の生活に迫る作品です。
この本もすごいです・・・!
ロシアに関する本は山ほどあれど、旧共産圏のその後に関する本というのはそもそもかなり貴重です。
しかも、その地に伝わってきた「熊の踊り」というのがまさに旧共産圏から「自由」への移行劇を絶妙に象徴しています。
「踊る熊」を通して私たち自身のあり方も問われる衝撃の作品です。これは名著です。ぜひぜひおすすめしたい作品です。
この本を読んでいて驚いたのは冷戦が本格的に始まる第二次世界大戦後からソ連の崩壊に至るまで、それこそ世界のどこかで絶え間なく争いが起きているということでした。しかもその争いというのもいつ全面戦争になってもおかしくないほど危険なものだったということです。
冷戦といえばキューバ危機を思い浮かべていた私にとって、この事件の他にも全面戦争の危機が何度も何度もあったというのは本当に驚きでした。
第二次世界大戦の後は戦争が終わり、世界は平和だったと日本では考えがちですがまったくそんなことはなく、たまたま日本が戦場になっていないというだけの話で、世界中危険な空気があったということを思い知らされました。
2019年の世界一周の旅から帰国後、私はお寺の行事を通して多くの子供たちと出会いました。
そして彼らがきっかけとなり私はドストエフスキーと再会することになります。これが私とドストエフスキーの第二の出会いでした。
この時から今現在に至るまでドストエフスキーの研究を継続して行っています。
彼を学ぶうちにドストエフスキーと浄土真宗の開祖親鸞聖人との驚くべき共通点が明らかになってきました。ますますドストエフスキーを学ぶ意味が大きくなってきています。