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モンセラットからアンダルシア地方のグラナダへ スペイン編㉒

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モンセラットからスペイン南部アンダルシア地方のグラナダへ 僧侶上田隆弘の世界一周記―スペイン編㉒

5月24日。

3泊したモンセラットを後にし、次に向かうはスペイン南部の古都グラナダ。

ひまわりやフラメンコで有名なアンダルシア地方にある街だ。

モンセラット最終日はあいにくの小雨。

朝のミサを終え、朝食を頂いた後に出発。

ちょうどケーブルカーに乗る少し前から雨が上がりだす。

小雨が降るような天候だったおかげか、山肌に覆いかぶさるように雲が走っている。

神秘的な光景。自分が秘境にいるかのような感覚。

最後まで独特な世界を見せてくれたモンセラットであった。

今日もケーブルカーで山を下り、鉄道に乗り換えてまずはバルセロナへ。

バルセロナからは空港に向かい、飛行機でマドリード経由でグラナダへ。

アンダルシア地方上空はオリーブ畑が一面に広がっていた。

なんともスペインらしい風景だ。

いよいよグラナダに到着。

時計の針はすでに17時を回っている。

モンセラットの宿を出たのが朝の8時半ころ。

10時間近くかけてのようやくのグラナダ到着であった。

さすがに疲労を隠せない。

ここから空港バスでグラナダ旧市街の中心部へと向かう。

およそ30分少々の距離だ。

こちらがグラナダ旧市街の中心部にあるヌエボ広場の一角。

バス停からは徒歩で数分の距離。グラナダ観光の拠点となる広場だ。

グラナダ観光最大の目玉、アルハンブラ宮殿へのアクセスもばっちりでぼくはこの広場近辺の宿を予約していた。

ホテルに荷物を預けて、まずはサンニコラス展望台へと向かう。

この展望台はアルハンブラ宮殿を目の前に見ることができるという、グラナダ観光でははずせない絶景スポットだ。

ヌエボ広場からは歩いて20分ほどで着けるそうなので歩いて向かうことにした。

街並みそのものも世界遺産のグラナダ。

イスラム時代の名残がある街並みを、きれいな小川沿いに歩いて行く。

小川の向こう側を見上げてみると、なんと、アルハンブラ宮殿の一部を見ることができた。

まさかこんなに近いところにあるとは思っていなかった。

少し歩くと広場に出る。

飲食店が並んでいて、オープンテラスで食事を頂けるようになっている。

流しのミュージシャンもいてかなり賑やかな雰囲気だった。

広場からはアルハンブラ宮殿がはっきりと見える。

下から見るアルハンブラ宮殿の存在は全くノーマークだった。

さらに進んで行く。

写真では伝わりにくいがなかなかの急坂。

先程の広場までの道とは違ってこの辺りから歩いている人の数が減ってくる。

展望台へ向かう人は歩いて行くよりバスやタクシーを利用するようだ。

ようやくサンニコラス展望台に到着。

赤茶っぽい壁の上に人が見えるが、これが展望台だ。

展望台の広場はかなり賑やか。

アクセサリーなどを売っている露天商がいたり、ミュージシャンが歌っていたりとなかなか風情がある。

だが油断は禁物。

ここはスリも多発しているそうなので、注意していきたい。

サンニコラス展望台から見たアルハンブラ宮殿。

イスラーム建築の最高峰と賛美されるこのアルハンブラ宮殿。

ここサンニコラス展望台では夕日に染まるアルハンブラ宮殿の景色が有名だ。

残念ながら夕暮れの時間はまだまだ先なので、別の日に改めて訪れようと思う。

明日からはアルハンブラ宮殿内部の拝観を予約している。

イスラーム建築の最高峰たる所以をじっくりと見学していこう。

続く

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この記事を書いた人

真宗木辺派函館錦識寺/上田隆弘/2019年「宗教とは何か」をテーマに80日をかけ13カ国を巡る。その後世界一周記を執筆し全国9社の新聞で『いのちと平和を考える―お坊さんが歩いた世界の国』を連載/読書と珈琲が大好き/

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