ぷかぷか浮かぶ不思議な湖、死海~砂漠の一大リゾート地を訪れる イスラエル編⑫
ぷかぷか浮かぶ不思議な湖、死海~砂漠の一大リゾート地を訪れる 僧侶上田隆弘の世界一周記―イスラエル編⑫
マサダ要塞の見学を終えると、次に向かうは死海だ。
マサダの頂上からも見えていたが、ここからすぐ先に死海は広がっている。
死海の入り口はショッピングモールのようになっていて、そこで入場券を買い、死海に入りたい人はそこでタオルなどをレンタルし更衣室へ向かう。
準備が整えばバス?に乗り死海まで連れて行ってもらう。
5分とかからず死海のビーチに到着する。
さて、この死海は年々水位が1メートルほども下がっているそうだ。
それもそのはず、生活用水や化学製品の生産のために大量の水をここから組み上げているのである。
ぼくも不思議に思ったのだ。
ずいぶん建物から死海って遠いんだなと。
きっとかつてはもっと建物から近いところまで水が来ていたのだろう。
今歩いているここも、少し前までは死海の底だったのだ。
近づいていくと、なるほど、これはたしかにビーチな雰囲気である。
リゾートだ。
たしかにみんな浮いている。
ここが死海であることを実感する。
ぼくは海に入るのが苦手なので、今回はあえて入らなかった。
ぼくは「海は見る派」なのだ。見ているだけで十分楽しめる。
入る代わりに出来るだけ近づいてみた。
浜辺には塩が固まっていて結晶化している。
死海の水に触れてみると手がべたつくのを感じた。
そして不思議なことに、海の匂いがしなかった。
ぼくの故郷函館は海の匂いが香る町だ。
海の匂いは塩の匂いじゃないということなのだろうか。
よく考えたら当たり前か。食塩からは海の匂いがしないではないか。
ビーチの反対側には砂漠の山々が広がっている。
前も絶景後ろも絶景と非常にゆったりとできる場所だった。
死海が世界中の観光客の憧れなのも少しわかるような気もする。
マサダの見学で思いのほか体力を消耗した。
今はまだ春だからいいが、夏場に行くことはお勧めしない。
とにかく日差しがきつく、暑い。そして急な山道を歩くことになる。
今日はこのあとゆっくり休むことにしよう。
続く
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