マルクス・エンゲルス研究

産業革命とイギリス・ヨーロッパ社会

『オックスフォード 科学の肖像 ファラデー』~電気文明の基礎を作った19世紀初頭のイギリス人天才科学者のおすすめ伝記

ファラデーは1791年にロンドンで生まれた科学者です。

ファラデーといえば、理系の科目が苦手だった私でも「ファラデーの法則」という言葉をなんとなく覚えていました。

ですが科学界のビックネームというイメージがあったものの、この人物がどの時代に生き、どんな生涯を送ったのかということは全く知りませんでした。

そんな私にとってこの伝記は驚きの連続でした。

19世紀イギリスの雰囲気も知れるこの伝記は私にとってもありがたいものがありました。

産業革命とイギリス・ヨーロッパ社会

A・ワーナー『写真で見るヴィクトリア朝ロンドンとシャーロック・ホームズ』~ホームズ人気の秘密や時代背景も知れるおすすめ本!

この本ではシャーロック・ホームズの魅力や「なぜこんなにも人気になったのか」ということが余すことなく説かれています。たくさんの写真や資料と共に解説されるので読みやすさ、イメージのしやすさも抜群です。

マルクスの生きた時代背景を知るために元々手に取ったこの本ですが、その狙い通りヴィクトリア朝後期のイギリスの社会情勢を知る上でも非常に役に立ちました。

これはぜひぜひおすすめしたい作品です!

メンデル産業革命とイギリス・ヨーロッパ社会

『オックスフォード 科学の肖像 メンデル』~メンデルの法則で有名なチェコ・ブルノの修道士メンデルのおすすめ伝記!

メンデルといえばエンドウマメの交配実験が有名ですよね。私もそんな「メンデルの法則」のイメージがあったものの、いざメンデルがどんな時代に生きてどのような生涯を送ったのかはほとんど何も知りませんでした。

この伝記を通してメンデルの生涯や当時の時代背景を知れたのはとても興味深かったです。これは面白い伝記です。

産業革命とイギリス・ヨーロッパ社会

『オックスフォード 科学の肖像 コペルニクス』~地動説を唱えたコペルニクスの生涯を知るのにおすすめの伝記!

コペルニクスといえば「地動説」を唱えた人物として有名です。「コペルニクス的転回」という言葉があるほど世界の常識を覆した偉人中の偉人です。

ですがこの人物に関してはその名や地動説については知ってはいたものの、いざこの人物がどのような人物でどんな生涯を送っていたのかについてはほとんど知りませんでした。

そんな私にとってこの『オックスフォード 科学の肖像』シリーズの伝記は非常にありがたいものがありました。

そしてこの伝記の特徴として、偉人が生きた時代背景も大切にしているという点があります。

コンパクトな伝記ながら時代背景も見せてくれるのは非常にありがたかったです。

ハーヴィ産業革命とイギリス・ヨーロッパ社会

『オックスフォード 科学の肖像 ウィリアム・ハーヴィ』~シェイクスピアと同時代を生きた科学者のおすすめ伝記!

ウィリアム・ハーヴィはイングランド生まれの科学者で血液循環説を唱えたことで知られています。

シェイクスピア好きな私にとってこの時代の雰囲気を知ることができたのはとてもありがたいことでした。しかも文学という切り口ではなく、科学を切り口にこの時代を見れたというのは非常に興味深いものがありました。これは面白い本です。

16世紀末から17世紀イングランドの流れを知るのにもとてもおすすめです。シェイクスピアファンにもぜひおすすめしたい作品です。

マルクス・エンゲルス著作と関連作品

中嶋洋平『社会主義前夜-サン=シモン、オーウェン、フーリエ』~マルクスによる空想的社会主義者のレッテルは不当だった?

マルクス・エンゲルスによって「空想的社会主義者」のレッテルを張られたサン=シモン、オーウェン、フーリエ。この本はそんな三人がはたして本当に空想的な社会主義者だったのかということを見ていく作品になります。

上の本紹介にもありますように「空想的でも社会主義でもない」その実態を知ることができる刺激的な作品です。

マルクス・エンゲルス著作と関連作品

近藤俊太郎『親鸞とマルクス主義 闘争・イデオロギー・普遍性 』~ 真宗教団とマルクス主義の関わりを知るのにおすすめの参考書

この本の中で「マルクス主義にも宗教的なところがあるのではないか」という指摘がなされるのですが、まさにこのことこそ当ブログでもずっと考え続けてきたことであります。

マルクス主義にも宗教的側面があるのではないかと私が考えていたことと、この本で語られていることがリンクしていくようで非常に興味深く読ませて頂きました。

私はどちらかというと真宗教団の研究からマルクスへ向かうのではなく、マルクスそのものやその思想背景、時代背景から宗教へと向かって行ったのでこの本のアプローチとはちょうど反対向きということになると思います。

マルクス・エンゲルス著作と関連作品

ダニエル・カーネマン『ファスト&スロー 』概要と感想~人間は不合理な存在であることを学べるおすすめ作品!

人間の行動には不確実な要素が混じる。理屈通りには動かない。

そうしたことを改めて理解し、そのメカニズムを知ることで誤解や錯覚は減るかもしれない。また、他者への寛容さももっと持てるかもしれない。

そうした面でもこの本は非常に有益なのではないかと思います。とても興味深く、刺激的な作品です。行動経済学を学ぶ上でおすすめな1冊です。

マルクス・エンゲルス著作と関連作品

R・セイラー『行動経済学の逆襲』概要と感想~従来の経済学と行動経済学は何が違うのかを知るのにおすすめの作品

すべてを合理的に考え、数式によって経済を理解し、実際にそれを適用しようとしてもそううまくはいきません。もしそれが可能なら経済はもっとうまく回せるはずではないか。うまくいかないならばそもそも前提からして間違っていたのかもしれない。

ということで著者の長年の研究と行動経済学者のグループが辿った道のりを知ることができます。

これまで私がブログで更新してきましたマルクスについて考える上でも非常に興味深い視点を与えてくれました。これはありがたい作品でした。

産業革命とイギリス・ヨーロッパ社会

『ワットとスティーヴンソン 産業革命の技術者』~蒸気機関と鉄道の発明者のおすすめ伝記!

この本は蒸気機関で有名なジェームズ・ワットと鉄道の発明者ジョージ・スティーヴンソンの伝記です。

ワットというと蒸気機関を発明したというイメージがありましたが、正直それがいつのことでどのようなものだったのかは意外とわかりませんでした。

そんな中この伝記ではワットやスティーヴンソンの生涯をわかりやすくコンパクトに語られます。2人の生涯を100ページ弱でまとめているこの本には正直驚きました。