2021年4月

独ソ戦~ソ連とナチスの絶滅戦争

S・D・ゴールドマン『ノモンハン1939 第二次世界大戦の知られざる始点』日本はなぜ悲惨な敗北を繰り返したのか

まず先に言っておきます。この本はものすごいです。

ノモンハン事件という、私たちも名前だけは知っている歴史上の出来事が想像もつかないほど巨大な影響を世界に与えていたということがこの本で明らかにされています。

日本はなぜ悲惨な敗北を繰り返したのか、なぜ軍部が暴走し無謀な戦闘を繰り返したのかもこの本では分析されています。読むとかなりショックを受けると思います。私もこの本を読んでいて何度も「嘘でしょ・・・」と唖然としてしまいました。それほどショッキングな内容となっています。

独ソ戦~ソ連とナチスの絶滅戦争

V・ザスラフスキー『カチンの森 ポーランド指導階級の抹殺』ーソ連が隠蔽した大量虐殺事件とは

アウシュヴィッツのホロコーストに比べて日本ではあまり知られていないカチンの森事件ですが、この事件は戦争や歴史の問題を考える上で非常に重要な出来事だと私は感じました。

国の指導者、知識人層を根絶やしにする。これが国を暴力的に支配する時の定石であるということを学びました。非常に恐ろしい内容の本です。ぜひ手に取って頂ければなと思います。

独ソ戦~ソ連とナチスの絶滅戦争

アレクシエーヴィチ『戦争は女の顔をしていない』独ソ戦を体験した女性達の声に聴くー現在、日本で漫画化もされている名著

ノーベル文学賞作家スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチの主著『戦争は女の顔をしていない』現在、日本でコミック化もされている名著 今回ご紹介するのは群像社により2008年に出版されたスヴェトラーナ・アレクシエーヴィチ著、三浦…

独ソ戦~ソ連とナチスの絶滅戦争

『レニングラード封鎖 飢餓と非情の都市1941-1944』ー80万人以上の餓死者を出したサンクトペテルブルクの包囲戦

白水社、マイケル・ジョーンズ著、松本幸重訳『レニングラード封鎖 飢餓と非情の都市1941-1944』 今回ご紹介するのは白水社より2013年に出版された、マイケル・ジョーンズ著、松本幸重訳『レニングラード封鎖 飢餓と非情…

独ソ戦~ソ連とナチスの絶滅戦争

『モスクワ攻防戦ー20世紀を決した史上最大の戦闘』独ソ戦をもっと知るならこの1冊!

独ソ戦をもっと知るならこの1冊!『ワシントンポスト』『ロサンゼルスタイムス』が「最良の歴史書の一つ」と絶賛した傑作! 今回ご紹介するのはアンドリュー・ナゴルスキ著、津守滋監訳、津守京子訳『モスクワ攻防戦ー20世紀を決した…

独ソ戦~ソ連とナチスの絶滅戦争

『世界史劇場 ナチスはこうして政権を奪取した』ヒトラーの権力掌握の過程を知るのにおすすめな参考書!

ヒトラーはなぜ権力を掌握できたのか 神野正史著『世界史劇場 ナチスはこうして政権を奪取した』 今回ご紹介するのはベレ出版より2016年に出版された神野正史著『世界史劇場 ナチスはこうして政権を奪取した』です。 第二次世界…