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ナショナルジオグラフィック『ローマ帝国 誕生・絶頂・滅亡の地図』あらすじと感想~ローマ帝国の歴史を知るのにおすすめの入門書

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ナショナルジオグラフィック『ローマ帝国 誕生・絶頂・滅亡の地図』概要と感想~ローマ帝国の歴史を知るのにおすすめの入門書

今回ご紹介するのは2021年に日経ナショナル・ジオグラフィック社より発行された『ローマ帝国 誕生・絶頂・滅亡の地図』です。

早速この本について見ていきましょう。

1000年にわたり地中海世界に存在し、覇者として君臨したローマ帝国。小さな都市国家として誕生し、王政、共和政から帝政への移行を経て、隣国とのせめぎ合いのなかで広大な領土を支配するに至り、東西に分裂し、崩壊した。この魅惑の帝国が歩んだ足跡を、20枚を超える詳細な地図、そして図解、イラスト、写真とともにたどる。歴史のロマンを楽しむ1冊。

出版社からのコメント

支配した領土や存続した期間という観点で見れば、ローマ帝国は必ずしも史上最大というわけではありません。しかし、文明とはいかなるものか、帝国はどのように勃興し拡大し衰亡するか、といった歴史の醍醐味を味わわせてくれるのに、これ以上の存在はないでしょう。

ローマ時代に作られた街道や水道橋のなかには、今も現役で使われているものがあるほどの構想力と技術力を持っていました。現代の政治や哲学の基礎も、この時代に培われています。スキピオ、カエサル、アウグストゥス、ネロをはじめ魅力的なキャラクターにも事欠きません。

ナショナル ジオグラフィック別冊ならではの豊富で質の高いビジュアル、本書についてはとりわけ20枚を超える精緻な地図とともに、在りし日の生き生きとした人々の歴史を存分に楽しんでほしいです。

Amazon商品紹介ページより

この本はローマ帝国を学ぶ入門書としておすすめの一冊となっています。

ページ数は全96ページとかなりコンパクトで、図版や写真もたくさん掲載されていますので気軽に手に取ることができます。

私がこの本でありがたいなと思ったのはその読みやすさでした。

古代ローマについての知識がほとんどなくても読み進めやすい文章となっています。歴史の本となるとどうしても人物名や地名が大量に出てきて頭が混乱してしまいがちですが、この本は96ページというコンパクトな分量ですので要点がぎゅぎゅっと凝縮されています。

ですのであまり細かいところに立ち入らず、歴史の大きな流れをざっくりと学ぶことができます。

古代ローマのはじまりはどのようなものだったのか、有名なカエサルや暴君ネロ、哲学皇帝マルクス・アウレリウスはいつ頃の人でどのような人物だったのか。なぜローマ帝国は圧倒的な力を誇り、そして最後には滅亡してしまったのか、この流れを初学者でもわかりやすく解説してくれます。非常にわかりやすいです。歴史のざっくりとした流れを知るには最適な入門書だと思います。

「ほぉ!そういうことだったのか!」という発見がどんどん出てくる作品です。

まずはこの本でざっくりとした流れを掴んでから他の参考書に進んでいくとスムーズだと思います。

ローマ帝国に興味があるけど何を読んだらわからないという方にぜひともおすすめしたい1冊です。ぜひ手に取ってみてはいかがでしょうか。

以上、「ナショナルジオグラフィック『ローマ帝国 誕生・絶頂・滅亡の地図』~ローマ帝国の歴史を知るのにおすすめの入門書」でした。

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この記事を書いた人

真宗木辺派函館錦識寺/上田隆弘/2019年「宗教とは何か」をテーマに80日をかけ13カ国を巡る。その後世界一周記を執筆し全国9社の新聞で『いのちと平和を考える―お坊さんが歩いた世界の国』を連載/読書と珈琲が大好き/

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