ドストエフスキー『叔父の夢』、『ステパンチコヴォ村とその住人』あらすじ・感想
はじめに 今回紹介する2作品はドストエフスキーが4年間のシベリア流刑を終え、セミパランチスクでの一兵卒として勤務していた時代に書かれたものです。 セミパランチスクは地図にありますように、現在ではカザフスタン北部にあたり、…
はじめに 今回紹介する2作品はドストエフスキーが4年間のシベリア流刑を終え、セミパランチスクでの一兵卒として勤務していた時代に書かれたものです。 セミパランチスクは地図にありますように、現在ではカザフスタン北部にあたり、…
はじめに この記事では1846年から1849年のシベリア流刑までに書かれた作品のあらすじを簡潔にまとめていきます。 ドストエフスキーといえば『罪と罰』や『悪霊』、『カラマーゾフの兄弟』など、長編のイメージが強いですが実は…
2020年7月27日、今朝、Yahoo!ニュースで目にしたニュース。 「8000人虐殺 25歳の消えた息子」という記事で、 「東ヨーロッパの旧ユーゴスラビア、現在のボスニア・ ヘルツェゴビナでイスラム系住民およそ8000…
ドストエフスキー『二重人格』の概要とあらすじ 『二重人格』は1846年に出版されたドストエフスキー第2作目となる作品です。 私が読んだのは岩波書店出版の小沼文彦訳の『二重人格』です。他の版では『分身』というタイトルで訳さ…
『貧しき人びと』の概要とあらすじ 『貧しき人びと』は1845年に完成し、翌1846年に発表されたドストエフスキーのデビュー作です。 私が読んだのは新潮社出版の木村浩訳の『貧しき人びと』です。 早速裏表紙のあらすじと概略を…
エミール・ゾラとドストエフスキーまとめ―「ルーゴン・マッカール叢書」を読んで ここまでおよそ30回にわたってエミール・ゾラについてお話ししてきましたが、今回でまとめに入っていきたいと思います。 ここまで何度もお話ししてき…
はじめに 前回までの記事では「日本ではなぜゾラはマイナーで、ドストエフスキーは人気なのか」を様々な面から考えてみましたが、今回はちょっと視点を変えてゾラとフランス印象派絵画についてお話ししていきます。 以前紹介したゾラの…
はじめに 前回の記事ではフランスと日本の道徳観の違いから、なぜゾラが日本でマイナーなのか、そして同時にドストエフスキーがなぜ日本で圧倒的な人気を誇るのかということも考えてみました。 今回の記事ではゾラとドストエフスキーの…
はじめに 前回の記事ではゾラが日本でマイナーな理由のひとつに「ゾラの小説スタイルへの誤解がある」ということをお話ししました。 ゾラはたしかに誤解されやすい作家です。 ゾラがどういう意図を持って彼独自の小説スタイルを貫いた…
はじめに 前回の記事ではフランスでの発行部数からゾラの人気ぶりを見ていきました。 その圧倒的な売れ行きからわかるように、ゾラはフランスを代表する作家です。 ですが、 ドストエフスキーやトルストイ、ユゴー、バルザック、ディ…