2020年

仏教コラム・法話

屋根を粗雑に葺いてある家に雨が漏れ入るように、情欲は心に侵入する―お釈迦様のことばに聴く

屋根を粗雑に葺いてある家に雨が漏れ入るように、情欲は心に侵入する―お釈迦様のことばに聴く 一三 屋根を粗雑に葺いてある家には雨が洩れ入るように、心を修養してないならば、情欲が心に侵入する。 一四 屋根をよく葺いてある家に…

仏教コラム・法話

怨みに報いるに怨みを以てしたならば、ついに怨みの息むことがない―お釈迦様のことばに聴く

ブッダの有名なことば「怨みに報いるに怨みを以てしたならば、ついに怨みの息むことがない」 三 「かれは、われを罵った。かれは、われを害した。かれは、われにうち勝った。かれは、われから強奪した。」という思いをいだく人には、怨…

仏教コラム・法話

ものごとは心にもとづき、心を主とし、心によってつくり出される―お釈迦様のことばに聴く

「ものごとは心にもとづき、心を主とし、心によってつくり出される」―『真理のことば』より 一 ものごとは心にもとづき、心を主とし、心によってつくり出される。もしも汚れた心で話したり行なったりするならば、苦しみはその人につき…

ロシアの大作家チェーホフの名作たち

帝政ロシア末期を代表する作家チェーホフ―ドストエフスキー亡き後のロシアを知るために

なぜチェーホフが必要なのか―チェーホフとの出会い 前回の記事まででドイツの厭世哲学者ショーペンハウアーについてお話ししていきました。 ここからはロシアの偉大な作家チェーホフ(1860-1904)についてお話ししていきます…

哲学者ショーペンハウアーに学ぶ

生きる意味とは?絶望の時代にどう生きる―ショーペンハウアーを読んで感じたこと

ショーペンハウアーの本を読み、考え、記事にするのはなかなかに厳しい時間でした。普段の数倍疲労感がたまり、気持ちも落ち込みました。

しかしだからこそショーペンハウアーの悲観主義を乗り超えねばならぬとも感じました。ドストエフスキーやトルストイはその偉大なる先達なのだと改めて感じたのでありました。あの時代の文豪たちがなぜあそこまで本気で「生きること」について思索し続けていたのかが少しわかったような気がしました。

絶望の時代だったからこそ彼らは「生きること」に真剣になっていたのだと。そしてその葛藤を文学にぶつけていたのだと。

哲学者ショーペンハウアーに学ぶ

ショーペンハウアー『読書について』あらすじと感想~良い本とは?私たちは何を読むべきか

読書は質か量か。何を読めばいいのか。そもそも読書に意味はあるのだろうか。なぜ読書をしなければならないのか。

そんな読書についての疑問にショーペンハウアーが鋭い意見を述べていきます。かなり辛口です。ショーペンハウアー節を味わうのに格好の一冊です
「本を読むこと」についてはっとさせられるような言葉と出会うことになるでしょう

哲学者ショーペンハウアーに学ぶ

ショーペンハウアー『自殺について』あらすじと感想~なぜ自殺はいけないのか―キリスト教の死生観への反論

当時のキリスト教の教義では自殺が禁じられていて、自殺したものは正規の葬儀も行ってもらえず罪人として扱われてしまっていたのでした。

ですがショーペンハウアーはこれに疑問を投げかけます。この論稿はそうしたショーペンハウアーの自殺についての考察が展開されていきます

150年以上も前に書かれた本ですがこの本に書かれた問題は今もなお重大な意味を持っています。

哲学者ショーペンハウアーに学ぶ

幸せになるためには何をすべきか~ショーペンハウアー『幸福について―人生論―』より

前回の記事では、ショーペンハウアーの述べる幸福とは何かということをお話ししました。

「ふむふむ、ショーペンハウアーの言いたいことはわかった。でも、具体的に私たちはどうしたらよいのか。私たちは幸せになりたくて悩んでいるのに、『幸せなんて外にない。あなたの人柄が幸せの条件だ』と言われても何の解決にもならないではないか」

そんな疑問が浮かんでくるかもしれません。

ですがご安心ください。ショーペンハウアー先生は私達が何をすべきかをこの本ではしっかり教えてくれます。

哲学者ショーペンハウアーに学ぶ

ショーペンハウアー『幸福について』あらすじと感想~仏教に強い影響を受けたショーペンハウアー流人生論

「幸福は蜃気楼である。迷妄である」

『幸福について』というタイトルから「人生を幸福なものにするための方法」を教えてもらえるのかと思いきや、いきなり幸福など幻に過ぎぬとばっさり切ってしまうあたりショーペンハウアーらしさ全開です。

この本ではショーペンハウアーが「人々の信じる幸福の幻影」を木っ端みじんにし、どう生きればよいのか、真の幸福とは何かを語っていきます。

彼の主著『意志と表象としての世界』と違って、話も短く具体的でとても読みやすくなっています。ショーペンハウアー入門として最適です。