シャーロック・ホームズ

ゾラの書斎僧侶の日記

名刺代わりの小説10選~恥ずかしながら、私、こんな人間です

今回の記事では私がこれまでに最も影響を受けた小説をご紹介していきます。

「名刺代わりの小説10選」という名の通り、これらの作品は私の思考形成に強力な作用を与えています。私という人物のまさに自己紹介的な本達の紹介になりますので、正直少し恥ずかしいと言いますか、できれば紹介しないままでもいいのではないかとも思ったのですが思いきって記事にしてみることにしました。

読書 プラハ僧侶の日記

本好き僧侶が薦めるおすすめ小説24選~入門から上級編までレベルごとにおすすめ作品をざっくりご紹介!

今回の記事では読書の初心者から上級者までレベルごとにぜひおすすめしたい小説をご紹介していきます。

基本的にここで紹介する本はどれも私が自信を持っておすすめする名著です。そのいずれもが最高に面白い作品ですので入門編や上級編などの分類を気にせず興味が湧いた本についてはぜひリンク先のページも覗いてみて下さい。

恐怖の谷イギリス・ドイツ文学と歴史・文化

コナン・ドイル『恐怖の谷』あらすじと感想~シャーロック・ホームズシリーズで私が一番好きな作品!

タイトルにも書きましたが今作『恐怖の谷』はシャーロック・ホームズシリーズの中で私が最も好きな作品です。

この本の巻末解説に「一般にはドイルの代表作と見なされている『バスカヴィル家の犬』よりも、この作のほうに愛着をもつ評者もあるらしいのである」と書かれていましたが、まさに私もその一人です。

たしかに知名度や人気では『バスカヴィル家の犬』の方が上でしょう。かく言う私も『恐怖の谷』を読むまではホームズといえば『バスカヴィル』と思っていました。

ですが『恐怖の谷』を読んでからはすっかりこの作品の面白さに夢中になってしまい、それこそ何度も何度も読み返しています。

バスカヴィル家の犬イギリス・ドイツ文学と歴史・文化

コナン・ドイル『バスカヴィル家の犬』あらすじと感想~ミステリー小説の王道中の王道!ホームズシリーズ屈指の人気作!

今から100年以上も前に書かれた『バスカヴィル家の犬』ですが、この作品は今なお多くのファンに愛され続け、ホームズの長編小説において最も高く評価されている作品でもあります。

まず、そもそも本のタイトルがいいですよね。『バスカヴィル家の犬』という何ともミステリアスでキャッチーなフレーズ。

そして話の冒頭から謎が謎を呼び、ホームズですら苦戦する厳しい展開。敵はあのホームズを煙に巻くほどの相当な手練れです。

また、物語の舞台もこれまた秀逸です。いかにも何か起きそうな不気味な空間。自然環境と人為が絡み合った恐ろしい舞台装置は読者を常にハラハラさせます。

これは読んで間違いなしの名作です。

シャーロック・ホームズの冒険イギリス・ドイツ文学と歴史・文化

コナン・ドイル『シャーロック・ホームズの冒険』~『ボヘミアの醜聞』『赤髪組合』など珠玉の名作が収録された第一短編集

今作『シャーロック・ホームズの冒険』は『緋色の研究』、『四つの署名』で大ヒットしたシャーロック・ホームズシリーズの最初の短編集になります。

最初の短編集でありながらそのクオリティは折り紙付き。これからいくつも短編集が出るのでありますが、その中でも今作はベストなのではないかと思うほど面白いです。

その中でも特に好きな事件はやはり『ボヘミアの醜聞』です。まずタイトルからしてとんでもなくオシャレ。訳者の言葉選びのセンスには脱帽です。

一日一つペースでゆったり読んでいくもよし、一気に読み切るもよし、その楽しみ方は様々です。

読書初心者にも自信を持っておすすめできる名作短編集です。ぜひ手に取ってみてはいかがでしょうか。

四つの署名イギリス・ドイツ文学と歴史・文化

コナン・ドイル『四つの署名』あらすじと感想~テムズ川の大追跡!ホームズシリーズ連載を決定づけた第二作!

シャーロック・ホームズシリーズはこの『四つの署名』の誕生によって連載への道筋が開かれていくことになります。

この作品も前作同様ホームズの名推理が冴えわたるのですが、今作では手に汗握るアクションシーンも登場し、よりエンタメ感の強い作品となっています。犯人との直接対決であるテムズ川での追跡シーンは臨場感たっぷりで映像的な楽しさも味わうことができます。川での追跡というと同じイギリスの文豪ディケンズの『大いなる遺産』が有名ですが、その名シーンをオマージュしたかのような迫力ある追跡です。

ホームズ・シリーズ連載のきっかけとなった『四つの署名』はエンタメ感満載の名作です。ぜひこちらもおすすめしたい一冊です。

緋色の研究イギリス・ドイツ文学と歴史・文化

コナン・ドイル『緋色の研究』あらすじと感想~シャーロック・ホームズシリーズの記念すべき第一作目!

最近、「本は普段あまり読まないのですが、そういう私でも読みやすくて面白い小説はありますか」と聞かれることが増えてきたのですが、そんな時私は迷わずこのシャーロック・ホームズシリーズをおすすめしています。

特にこの『緋色の研究』はシリーズ第一作目ということで次に繋がる作品でもあります。この作品を入り口にシャーロック・ホームズシリーズやミステリーに手を伸ばして頂ければ私としては何より嬉しく思います。ミステリー小説の面白さを知るにはこの作品は最適です。

産業革命とイギリス・ヨーロッパ社会

A・ワーナー『写真で見るヴィクトリア朝ロンドンとシャーロック・ホームズ』~ホームズ人気の秘密や時代背景も知れるおすすめ本!

この本ではシャーロック・ホームズの魅力や「なぜこんなにも人気になったのか」ということが余すことなく説かれています。たくさんの写真や資料と共に解説されるので読みやすさ、イメージのしやすさも抜群です。

マルクスの生きた時代背景を知るために元々手に取ったこの本ですが、その狙い通りヴィクトリア朝後期のイギリスの社会情勢を知る上でも非常に役に立ちました。

これはぜひぜひおすすめしたい作品です!

観察力を磨く僧侶の日記

『観察力を磨く 名画読解』概要と感想~ものの見方が変われば世界が変わる!ぜひ学生に読んでほしい名著!

この本では様々な絵画や芸術作品を通して数々の実践をこなしていくことになります。

あの有名なフェルメールを通しての実践はものすごく刺激的で面白いです。

何気なく見るだけでは決して気づくことのできない細部の描写。この絵に実際に何が描かれているのか。この本を読めば私たちがいかに何も見えていないかがよくわかります。試しにまずはこの本を読んでみて下さい。自分の世界の見方の漠然さに衝撃を受けると思います。

「見る」と「観る」の違いがこんなにも大きいものだったのかと私は衝撃を受けることになりました。

これは勉強をする上でも、仕事をする上でも、いや、生きること全てにおいても大切な技術です。これはぜひ多くの人に体感して頂きたい驚異のプログラムです。

カフカの街プラハとチェコ文学

チャペック『イギリスだより』概要と感想~チェコの天才作家のイギリス旅行記

この作品は『ロボット』や『山椒魚戦争』で有名なプラハの天才作家によるイギリス旅行記です。

チェコ人である彼が覇権国家イギリスを訪れ、外国人から見たイギリスを彼らしいユーモアを交えて紹介していきます。

彼はあのベイカー街を訪れています。チャペックもホームズのことが大好きなんだなと感じました。こういう一面を知れるのも旅行記の嬉しいところです