History of China 06: The Glamorous World Empire, Sui and Tang Dynasties" - A book in which you can also learn about the Tang Dynasty envoys, Buddhism, and Ennin!

Chinese History 06 Chinese Buddhism, Thought and History

『中国の歴史06 絢爛たる世界帝国 隋唐時代』概要と感想~遣唐使、仏教、円仁についても学べる一冊!

今回ご紹介するのは2005年に講談社より発行された氣賀澤保規著『中国の歴史06 絢爛たる世界帝国 隋唐時代』です。

Let's take a quick look at the book.

6~10世紀東アジアに燦然と咲きほこった隋唐帝国300年の興亡
シルクロード・遣唐使・国際都市長安・則天武后・楊貴妃・女性の進出

大運河を開いた名君か、民衆を疲弊させた悪王か、毀誉定まらぬ隋煬帝。短命に終わった隋王朝の後をうけ、7~10世紀東アジア世界に君臨した大唐帝国。絲綢の道(シルクロード)を行き交う多彩な民族と国際都市長安。則天武后・楊貴妃など目覚ましい女性の進出。李白・白居易らの優れた文芸。やがて民衆反乱により滅亡へと向かう300年余の興亡史を描き出す。

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この本では遣隋使や遣唐使など、日本とも繋がりが深い隋、唐王朝の歴史を学ぶことができます。

遣隋使といえば小野妹子、遣唐使といえば最澄、空海が特に有名ですが、この本ではそんな彼らが目にした隋唐の社会状況を知ることができます。

日本史で馴染み深いこれら隋唐ですが、実際のところはどんな政治状況だったのかということはこれまで私もほとんど知りませんでした。隋や唐が巨大な勢力を誇った世界帝国だったという漠然としたイメージ以外はあまりありませんでした。それこそ豪華絢爛な中国文化というイメージです。

But in this book, we will take a closer look at how these Sui and Tang dynasties were founded and declined. Above all, it was very interesting to see how they tried to carry out the tremendously difficult task of governing the whole of China.

現代のような通信手段がない中でどうやって広大な国土を治めるのか。そのことについて改めて考えさせられるのがこの本です。やはり中国という国は何をするにもものすごいスケールであるなと畏怖の念すら感じてしまいました。

また、本書で最も印象に残ったのが入唐僧円仁の存在でした。

円仁(794-864)Wikipedia.

円仁は比叡山の三代目の天台座主で慈覚大師とも呼ばれています。彼が開山したお寺として有名なものに山形の立石寺(山寺という呼び名で有名)があります。

立石寺 Wikipedia.

この円仁について著者は次のように述べています。

さて、唐の後半期から話を始めたついでに、すこしここに話題を集中させてみると、この後半一世紀半の間で、私はひそかに注目している時期がある。ほぼ中間に位置する八四〇年代、それもその半ばまでの時期である。まず八四〇年、武宗が兄文宗を継いで第一五代皇帝となり、史上に悪名高い「会昌の廃仏」とよばれる仏教弾圧を始め、八四五年にそのピークを迎える。寺塔はつぎつぎと倒され、経典は焼かれ、僧尼は還俗を迫られた。

そうした一種異様な空気に包まれ、人心が動揺する日々の事態を、その足元の長安で、じっと身をひそめつつしっかりと記録にとどめている一人の異国人がいた。誰あろう、のちに比叡山の三世天台座主の慈覚大師となる日本人僧、円仁その人である。かれが記録にのこしたのが『入唐求法巡礼行記』、さしずめ今日でいえば、新聞記者たちが紛争の渦中に飛び込んで書く現地レポートである。

講談社、氣賀澤保規『中国の歴史06 絢爛たる世界帝国 隋唐時代』P16

円仁の『入唐求法巡礼行記』、日本史で習ったこの本がこんなにジャーナリスティックな作品だったということに私はとても驚きました。

本書ではこの円仁の波乱万丈の中国滞在を細かく見ていきます。当時の日本人僧侶から見た中国事情はものすごく面白いです。

日本仏教に大きな影響を与えた円仁がこれほどまでの体験をした方だったということに驚いた読書になりました。これは刺激的です。ぜひおすすめしたい一冊です。ぜひ手に取ってみてはいかがでしょうか。

以上、「『中国の歴史06 絢爛たる世界帝国 隋唐時代』~遣唐使、仏教、円仁についても学べる一冊!」でした。

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