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なぜ読書は必要なのか~「名著を読むこと」の意味について考えてみた

読書
ナポレオン・ボナパルト(1769-1821)Wikipediaより

ナポレオンやエジソンなど、歴史に名を残すリーダーや偉大な発明家たちはその多くが猛烈な読書人として知られています。

また、当ブログでも紹介しているドストエフスキーやゾラ、ゲーテなどの文学者やニーチェなどの思想家も圧倒的な読書量があることは間違いありません。

やはり読書を通して学べることは大きい。

よくよく考えてみればそうですよね。何十年に1人、いや、何百年に1人の天才の言葉を本では聴くことができるのです。しかも本のいいところは著者と一対一で自分のペースで向き合うことができる点にあります。

歴史に名を残すほどの偉人と面と向かって語り合うことができるなんて、なんと贅沢なことか・・・!

本というと、ただ文字を読むだけのように思われてしまうかもしれませんが、言葉とは「人そのもの」です。

言葉を読んでいくということは「その人自身を知っていくこと」に他なりません。

歴史に残る偉人の言葉を通して、私たちはその人と出会うことができます。

そして読書に本気でぶつかっていくとそれはもはや著者との真剣勝負、一騎討ちになっていきます。著者の言葉に対して自分はどう思うのか、そしてそれに対して著者はどんな反論を用意しているだろうか。本を読んでいると頭がフル回転するのはこうしたガチンコの戦いがあるからです。

そういう読書になっていくとこんなに貴重なレッスンはありません。だって、そうですよね。もしナポレオンがマンツーマンで話を語ってくれたならこんなありがたい講義はありません。

何のジャンルでも構いませんが、もし世界で活躍する一流のコーチに1日個人レッスンを受けるとなるといくらかかるでしょうか。とてつもない金額になりますし、そもそもそんな機会はそうそう訪れることもありません。

ですが、本であるならばいつでも気軽に手に取ることができ、しかも文庫ならば千円以下で購入することができます。こんな贅沢があるでしょうか。

何百年に一人の偉人、つまり最高のコーチといつでもトレーニングできることのありがたさたるや!特に日本では文庫や新書文化も洗練されていて、実に多くの偉人と出会う機会があります。これを利用しない手はありません。

もちろん、本にも様々なものがあり、楽しく読める本もたくさんあります。そういう本はこの話とは別なジャンルなのでご容赦願いたいのですが、古典や名著と呼ばれるものの真価はこうした真剣勝負に耐え得る点にあるのではないかと思います。

「名著を読むべし」というのはこういうことなのだと私は感じています。

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ナポレオンやエジソンの読書については以下の記事でお話ししていますのでぜひこちらもご覧ください。

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この記事を書いた人

真宗木辺派函館錦識寺/上田隆弘/2019年「宗教とは何か」をテーマに80日をかけ13カ国を巡る。その後世界一周記を執筆し全国9社の新聞で『いのちと平和を考える―お坊さんが歩いた世界の国』を連載/読書と珈琲が大好き/

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