見事な庭園のヘネラリフェとパラドールのカフェテリアで素敵な時間を スペイン編25

見事な庭園のヘネラリフェとパラドールのカフェテリアで素敵な時間を 僧侶上田隆弘の世界一周記―スペイン編25
アルハンブラ宮殿にはアルカサルやライオンの中庭の他にもまだまだ見どころがある。
その代表格がヘネラリフェ。
この施設はアルハンブラ宮殿に住む王の離宮。
ここも世界遺産に登録されている。
ライオンの中庭を有するナスル宮を見学した後にそのままヘネラリフェへと向かうのが王道ルートだそう。

緑の壁が美しい。

花のトンネル。
離宮というだけあって実用性よりも美しさや快適さを重視しているのだろうか、ナスル宮とはまた違った雰囲気を感じる。
政治や軍事の中心たる王宮とはそもそも役割が違うということなのだろうか。

ヘネラリフェの入り口に到着。

こちらがヘネラリフェの中庭。
奥へ向かって一直線に伸びていく中庭の構造はナスル宮のアラヤネスのパティオと同じ造りだ。
色とりどりの花々とアーチを描く噴水の水が美しい。

涼し気な庭園。
ここでグラナダの王族は涼をとっていたのだろうか。

それにしてもアルハンブラ宮殿の中庭の造りは美しい。
建物そのものも美しさもさることながら、やはり池の美しさが際立つ。

建築における水の使い方が絶妙なのがイスラーム建築の特徴。
イスラム教徒が住んでいたのは中東のアラブ地域やアフリカ、そしてここスペイン南部といった水資源の少ない乾いた地域だ。
水は生きていく上で欠かせない最も重要な資源。
水がとてつもなく貴重であった乾いた世界において、水を支配するというのはまさしく権力の象徴だった。
ましてやこのアルハンブラ宮殿では、その貴重な水を惜しげもなく「建築美」のために使用している。
飲み水すら貴重であった世界でそんなことができるというのは王の力を示す最も効果的な方法の一つであったのだ。

フェネラリフェを出る。

日本のような景色の道を通り帰る。

ここまで来るとやはりヨーロッパ。

さて、アルハンブラ宮殿の中心部まで戻ってくる。
これから向かうはアルハンブラ宮殿のパラドール内にあるカフェテリア。
アルハンブラ宮殿のパラドールはかなり高級なホテル。

ここに泊まれれば最高だったのだがさすがに断念。
しかし、パラドール内のカフェテリアならば宿泊客でなくとも利用可能。
そういうわけでぼくはここにやってきたのだ。

こちらがカフェテリアの入り口。

シックで落ち着いた雰囲気の室内の席と

開放感あふれるテラス席がある。

写真の右側に写っている白い壁の建物は先ほどまで訪れていたヘネラリフェだ。

ぼくはテラス席に座り、コーラとトーストを注文。
上品なトーストが皿の上に。

ここのテラスにはたくさんのすずめがいた。
人に慣れているのか近くまで寄ってくる。

しかし、いくらなんでもこれはずうずうしすぎではないだろうか。
トーストをくれとせがんでくるのだ。
ちょっと目を離せばトーストを突っつきかねないほどの勢い。
こんなすずめ達は今まで見たことがない。
まったく人を怖がらないようだ。
でも、可愛かったので少し癒された。
パンを突っつかれないよう用心しておいしく頂いた。
高級ホテルということでカフェテリアの値段もものすごいことになっているかと思いきやそこまでの値段ではなかったので一安心。
アルハンブラ宮殿内のパラドールで頂いた昼食。
素晴らしい雰囲気の中でゆったりと過ごすことができた。
アルハンブラ宮殿を訪れた際にはぜひ立ち寄られることをお勧めする。
続く
次の記事はこちら

前の記事はこちら

関連記事





コメント