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コーヒー好き必見!キリマンジャロで有名なコーヒー農園を見学してみた! 僧侶上田隆弘の世界一周記―タンザニア編⑧
3月30日 世界一周の記念すべき第一ヵ国目の日程もいよいよ今日で最終日だ。
最終日の今日はホテルから30分もかからない場所にあるコーヒー農園を見学しに行く。
ぼくはコーヒーが大好きだ。
毎日、ドリップしたコーヒーをマグカップに何杯も飲む。
カフェ巡りもぼくの数少ない趣味の一つだ。
普段ほとんど外出したがらないぼくだが、カフェに行くとなると思いのほかフットワークが軽くなるから不思議なものだ。
さて今回、タンザニアに行くということでぼくには楽しみにしていたことがあった。
それがこのコーヒー農園の見学だ。
タンザニアといえばキリマンジャロコーヒー。
キリマンジャロコーヒーは何度も飲んだことがある。
それならばぜひとも行ってみたいではないか。
普段、うまいうまいと飲んでいるコーヒーがどんな風に育てられ収穫されているのか、すごく興味があったのだ。
きっとそれを生で見たらいつも飲んでいるコーヒーがもっとうまくなるにちがいないと、一人で息巻いていたのである。
さて、こちらが今回お邪魔したArusha Coffee Lodge。
ここからコーヒー農園へと入っていく。
中へ入るといきなり立派なコーヒーの木が出迎えてくれる。
コーヒー好きなぼくにはたまらない演出である。
ガイドさんの案内で農園内をくまなく歩いていく。
きれいに整備された農園内にはコーヒーの木がびっしりと植えられている。
ガイドさんがものすごく丁寧にコーヒーの木について説明してくれる。
写真に写っている小さな緑の実がコーヒーの実だ。
これが熟すと赤くなりベリーのような甘い果実になる。この農園だと6月から9月にこの実は真っ赤になり収穫を迎えるのだそう。
そして熟しきった赤い実の中から種を取り出し、乾燥や磨き、焙煎という工程を通して出来上がるのが我らがコーヒー豆なのである。
ちなみに、これが赤い実の中から取り出したコーヒーの種。
これがあの真っ黒なコーヒー豆になっていくのか。
担当してくださったガイドさんはとても陽気な方で、英語に不慣れなぼくにもわかりやすく聞こえるように、ゆっくり丁寧に話してくれる。
そして何よりこのガイドさん、コーヒーに対する愛がはんぱではない。
説明しているときも本当に楽しそうにコーヒーのことを話してくれる。
目が子供のように輝いているのだ。
この人は本当にコーヒーが好きなんだなあと感じる。
そういう方にガイドしてもらえるのはとても幸運なことだ。
聞いているこっちまで楽しくなってくる。
農園内での見学を終えると、コーヒー豆の焙煎の過程を実演してくれる。
焙煎の温度によって豆の色や味、油分など様々な違いが生まれることを目の前で見せてくれた。
ガイドさんの説明がとてもわかりやすいおかげであっという間に時間は過ぎていく。
さあ、この見学ツアーの最後はお待ちかね!コーヒーの試飲である。
焙煎したてのコーヒーをこの場で飲むことができるのだ。
いざ試飲。
うん。実にうまい。
苦みがしっかりしているが嫌な苦みではない。そして甘い後味が口の中に残る。
おぉ・・・!うまいぞこれは!
気づいたらあっという間に飲み干していた。
この試飲を終えるとツアーは終了だ。
コーヒー好きなぼくにとっては大満足なツアーだった。
そしてこのツアーを通して思う。特に試飲の時に思ったことだ。
日本のコーヒーはうますぎる!
ぼくは自分でドリップもすればカフェにも行くし、チェーン店にもよく行く。
そしてだいたいどこに行っても・・・うまい。
びっくりするほどうまいものに巡り会うこともある。
ぼくの好みの問題なだけかもしれないけれども、日本で飲むコーヒーはきっと、うまい。
「現地で採れたものを現地で食べるのが1番うまい。」
こういう考えを僕は持っていたが、日本はきっと輸送手段から保存の方法、焙煎やブレンド、そして提供までものすごい工夫を重ねてコーヒーを作っているのだろう。
そうでなければどうして現地と遜色のない、いや現地を超えるクオリティのコーヒーまで作り上げることができようか。
それくらい、日本のコーヒーはうまい。
やはり日本の「食」に対する執念はものすごい。
とはいえ、ここで飲んだコーヒーもとってもうまかった。
そして生でコーヒー農園を見ることができて感無量であった。
きっと日本に帰ってから飲むコーヒーはこれまでよりももっとうまいに違いない。
コーヒー好きな方は機会があればぜひともコーヒー農園を訪ねてほしい。
さあ、これにてタンザニアの旅程はすべて終了した。
次に向かうはトルコ、イスタンブールだ。
続く
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