カフカの街プラハとチェコ文学

カフカの街プラハとチェコ文学

チャペック『山椒魚戦争』あらすじと感想~ナチスを風刺した驚異の作品!科学技術は人間を救うのか?現代SFの古典的傑作!

普通、SFもののスリリングな展開なら宇宙人とか怪物、機械などもっと恐ろしいものを選びますよね。ですがチャペックは一味違います。何と言っても山椒魚。正直ちょっとかわいいくらいの存在です。ですがチャペックの筆にかかるとその不気味さは宇宙人や怪物をはるかに超えてきます。そしてナチズム、全体主義に対する批判もこの作品には込められています。

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チャペック『絶対製造工場』あらすじと感想~氾濫する「絶対=神」が世界を崩壊させる?ドストエフスキーの大審問官とのつながり

チャペックはこの作品でドストエフスキーの『カラマーゾフの兄弟』の「大審問官の章」を意識しています。「大審問官の章」は神の絶対性や真理と人間の問題をこれ以上ない位に鋭くえぐり出しています。『カラマーゾフの兄弟』を読んだ方ならきっと驚くと思います。前回の記事で紹介した『ロボット』も驚くべき作品でしたがこの作品も衝撃的でした

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チャペックおすすめ作品『ロボット(R.U.R)』あらすじと感想~ロボットの語源はこの作品!衝撃の面白さ!

私は時間も忘れて一気に読んでしまいました。これほどの作品に出会えるのはなかなかありません。これは名作中の名作と言っても過言ではありません。凄まじい作品です。

私はカフカ作品も好きですが、正直、このチャペックには参ってしまいました。ジャンルは違いますが『変身』と比べてもまったく遜色ない位素晴らしい作品だと思います。

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飯島周『カレル・チャペック 小さな国の大きな作家』~チェコの天才作家チャペックを知れるおすすめ入門書

この作品はチェコを代表する作家チャペックのことを知るには最適です。「ロボット」という言葉の生みの親である彼の生涯や思想、作品をわかりやすく解説してくれます。

チャペック作品と合わせてこの本を読むことでよりチャペック作品を楽しむことができます。

とてもわかりやすく、読みやすい本ですのでおすすめです。

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クラウス・ヴァーゲンバッハ『カフカのプラハ』~カフカゆかりの地巡りのお供におすすめ!ファン必見のプラハ案内

カフカは何を「目の当たり」にしていたのか。それを知りたいと思うなら、プラハに行く他はないだろう。実際に旅立つのであれ、想像裡に遊ぶのであれ。プラハへの旅の読本でありツアーガイドでもある本書は、そのいずれの場合についても有能な伴侶となるべく構想されている。また家屋や街並みは可能な限り当時の写真を用いて再現した。(本文より)

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池内紀『池内紀の仕事場3 カフカを読む』概要と感想~おすすめカフカ入門書!

カフカの作品は不思議な展開が多く、読んでいるこっちがパニックになるシーンがたくさんあります。

カフカの入門書、参考書としてこの本はとてもおすすめです。

カフカは難しいし暗いからとっつきにくいという方には特におすすめです。きっとそんなカフカのイメージが変わると思います。私はカフカのことがもっと好きになりました。

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カフカ『カフカ短編集』あらすじと感想~カフカの魅力が詰まった珠玉の短編集

『カフカ短編集』はひとつひとつの作品がとてもコンパクトなので気軽に読むことができるのも嬉しいです。『審判』や『城』は長い上に難解な部分も多いので、正直読むのが大変です。ですがこの短編集はそのカフカの魅力をそのままに気軽に読むことができるのでとてもおすすめです。

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フランツ・カフカ『城』あらすじと感想~不条理が爆発したカフカ未完の傑作!硬直した官僚組織を風刺?

この作品はとてつもない魔力を秘めていますので、疲れている時や余裕のない時はなかなか厳しいかもしれません。

体力を万全にして、そしてある程度カフカを知ってから読むのをおすすめします。

個人的にかなり印象に残った作品でした。面白いかどうかと言われると、正直わかりません。ですが、強烈なインパクトがあったのは事実。これは忘れられない作品になりそうです。

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カフカ『審判』あらすじと感想~延々と進まぬ奇妙な裁判。不条理な停滞と戦慄のラストが魅力のカフカの傑作!

この作品もカフカらしさ全開です。カフカといえば『変身』が有名ですが、個人的には『変身』よりもカフカらしさが出ているように感じました。寒気がするほど不条理全開の作品です。

なかなか手強い作品ではありますが、カフカファンならずともぜひ読んで頂きたい作品です。淡々と進んで行くホラー作品とも言えるかもしれません。

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カフカの代表作『変身』あらすじと感想~ある日突然巨大な虫になってしまった男の不思議な物語

『変身』はページ数にして100頁ちょっとの作品ですので、気軽に読むことができます。不思議な世界観で最初はとまどうかもしれませんが、慣れればすいすい読んでいくことができます。奇妙で不条理なカフカワールドを体感するには最適な作品です。ぜひ手に取ってみてはいかがでしょうか。