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イスタンブールのバーザールとおすすめ穴場モスク!スレイマニエモスクを訪れる トルコ編①

イスタンブール
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イスタンブールで街歩き~バーザールとスレイマニエモスクを訪れる 僧侶上田隆弘の世界一周記―トルコ編①

さて、キリマンジャロ空港から飛行機で7時間。ようやくイスタンブールの空港に到着だ。

さすが世界でも有数の大きさを誇る空港だ。入国審査の行列がはんぱでない。

1時間ほど並んだであろうか。

あまり海外の経験がないぼくにはこの1時間が長いのか妥当なのかはわからないが、とりあえず無事に入国した。

ぼくの滞在するホテルはイスタンブールの旧市街にある。

空港から旧市街まではメトロとトラムを乗り継いでおよそ1時間ほどだ。


旧市街にはイスタンブールで最も有名なブルーモスクやアヤソフィアがある。

観光するにはもってこいの場所だ。実際、多くの観光客がこのエリアを拠点にしている。

ホテルに着くと早速街歩きだ。

やはりここはもうすでにヨーロッパ。

ヨーロッパ風の建物が並んでいる。

「ヨーロッパは治安が悪い、スリや強盗がいる。」と怯えていたぼくだったが、歩いていてそのような恐い雰囲気は特に感じられない。

いたって平和である。

観光客だらけだ。京都となんら変わらない。

だが油断は禁物。基本的に自分の身は自分で守るということを忘れない。ここは日本とは違うのだ。

さあ、まずはバーザールの方へ向かう。

近代的な通りを進んでいく。

この先にあるのがイスタンブール最大のバーザールだ。

入口に到着。バーザールはアーケードのようになっている。雨でもまったく問題ない。

このように道の両側に所せましとびっしりお店が並んでいる。

スパイスやらおみやげやら金やら食べ物やら布やら、、、とにかくあらゆるものが売られている。昔懐かしいおもちゃなんかも売られていた。

このバーザールには4000のお店があるそうだ。

中は観光客でごった返している。その観光客を呼び込もうと商売人達があの手この手で迫ってくる。とにかくここは賑やかだ。

ここを歩いていて思う。

やっぱり京都にそっくりだ。

寺町通や新京極のアーケードもだいたいこんな雰囲気だ。錦市場も今や観光客でごった返しているのだからきっと似たようなものだろう。

違いがあるとすれば売っているものやここにいる人間くらいか。(それが重大な違いと言われればまさにその通りなのであるが)

さて、このバーザールを抜けてさらに15分ほど歩くと、巨大なモスクが目の前に現れる。

それがこのスレイマニエ・モスクだ。

このモスクは1557年にオスマン帝国第10代スルタン(皇帝の意)であるスレイマン1世によって建てられたものだ。

オスマン帝国全盛期に建てられたものなので、規模も豪華さも最大級。

モスクの広場も迫力がある。

そして中に入っていくとそこには巨大な空間が広がっていた。

天井はドーム型になっている。天井に施されている模様も美しい。

そして天井から吊るされたランプ型の明かりがドーム内の神聖さを引き立てる。

イスラム教徒の方は礼拝の時にこの赤い絨毯のところで集まってお参りをする。

ぼく達観光客はそこには踏み入ることはできない。

そしてこのモスクのなんともありがたいおもてなしがこれである。

ヘッドホンをセットするとあら不思議。

コーランの朗誦が聞こえてくるではないか。

コーランの朗誦はただ単にコーランを読み上げているわけではない。

歌を歌うかのように読み上げる。

その朗誦を聞くと、その内容や意味が分からなくても、神聖な気分に引き込まれてしまう。これは不思議な体験であった。

コーランの朗誦を聞きながらモスクの雰囲気を堪能できるとは、スレイマニエモスク、なんとも粋な計らいである。

イスタンブールにお越しの際はぜひともお試しあれ。

続く

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この記事を書いた人

真宗木辺派函館錦識寺/上田隆弘/2019年「宗教とは何か」をテーマに80日をかけ13カ国を巡る。その後世界一周記を執筆し全国9社の新聞で『いのちと平和を考える―お坊さんが歩いた世界の国』を連載/読書と珈琲が大好き/

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