音楽

奇跡の音楽家メンデルスゾーンの驚異の人生

星野宏美『メンデルスゾーンのスコットランド交響曲』~代表作スコットランド交響曲の成り立ちを詳しく解説するおすすめの1冊!

この本では名曲「スコットランド交響曲」がいかにして生まれてきたかを知ることができます

メンデルスゾーンにとって20歳のイギリス・スコットランド旅行がどんな意味を持っていたのか。

そしてその旅とはいかなるものだったのか。

この本を読めば実際にメンデルスゾーンが辿ったイギリス・スコットランドの風景を見てみたくなります。

奇跡の音楽家メンデルスゾーンの驚異の人生

中野京子『芸術家たちの秘めた恋―メンデルスゾーン、アンデルセンとその時代』~歌姫ジェニーリンドと2人の意外な関係

19世紀を代表する作曲家メンデルスゾーン、デンマークの童話作家アンデルセン、スウェーデンの歌姫ジェニー・リンド。これら3人の大芸術家たちが織り成す物語。そして中野京子さんの筆が冴える冴える!とにかく面白い作品です!面白過ぎてあっという間に読んでしまいました。音楽ファンならずとも楽しめること請け合いです!

クラシック・西洋美術から見るヨーロッパ

ひのまどか「作曲家の物語シリーズ」20作品一覧~クラシック入門のおすすめ本!時代背景と文化も学べる奇跡の伝記シリーズ!

こんなに面白い伝記作品たちに出会えて私は幸せです!

歴史に残る大音楽家たちの人生を当時の時代背景と共に学べる最高の伝記です。

著者のひのまどかさんの圧倒的な語りにはただただ脱帽です。衝撃の面白さです!

クラシック音楽に縁のなかった人こそぜひ読んでみて下さい!私もこの作品を通してはじめてクラシックとつながることができました!

クラシック・西洋美術から見るヨーロッパ

福田弥『作曲家◎人と作品 リスト』~超絶技巧で有名なピアニストの生涯を知るのにおすすめの伝記

この伝記では天才リストの精神的な苦悩についてもかなり語られます。

私生活の問題、家庭内の問題もそうですが、そこに宗教的な問題もリストが抱えていたというのは驚きでした。聖職者になろうとするまで信仰問題について思い詰めていたというのは意外でした。

この本はそんな彼の伝記に加えて、巻末には作品解説まで収録されています。

クラシック・西洋美術から見るヨーロッパ

矢羽々崇『「歓喜に寄せて」の物語〔改訂版〕ーシラーとベートーヴェンの『第九』』~年末恒例の名曲の秘密に迫る1冊!

ベートーヴェンがこの曲を生み出した背景には何があったのか。そして同時代人たちはその時何を思い、どんなことをしていたのか。

これは私にとって非常に興味深いものがありました。また、これほどシラーについて詳しく書かれている本はかなり貴重です。

私も生でベートーヴェンの『第九』を聴きたくなりました。

クラシック・西洋美術から見るヨーロッパ

宮本直美『コンサートという舞台装置 交響曲とオペラのヨーロッパ時代』~オペラとクラシックコンサートの成り立ちを知れるおすすめの一冊!

クラシック音楽とはそもそも何なのか。コンサートという仕組みはそもそもどういう成り立ちで生まれてきたのか、またそこに込められた意味合いはどういうものなのか。社会の歴史、文化、思想とどのようなつながりがあるのか。こうしたことを広い視野で見ていけるこの作品はとても面白い1冊でした。ぜひぜひおすすめしたい作品です。

奇跡の音楽家メンデルスゾーンの驚異の人生

池辺晋一郎『メンデルスゾーンの音符たち 池辺晋一郎の「新メンデルスゾーン考」』~メンデルスゾーンの名曲を解説する1冊!

この本の語り口はかなり軽快で難しい哲学的な話ではなく、読者に語りかけるかのような雰囲気でとても読みやすいです

音楽に関する本を読んだことがほとんどない私にとって、音楽理論が書かれた本を読むというのはものすごく興味深い体験でした。音楽の専門家はこうやって楽譜を見ながら音楽を味わっているのだなと想像して読むのはとても楽しかったです

奇跡の音楽家メンデルスゾーンの驚異の人生

山下剛『もう一人のメンデルスゾーン ファニー・メンデルスゾーン=ヘンゼルの生涯』~作曲家メンデルスゾーンの姉もすごかった!

ファニーは作曲家フェリックス・メンデルスゾーンの4歳年上の姉です。

彼女はフェリックスを凌駕するほどの音楽的才能を持ち、彼の音楽家人生を陰ながら支えた人物です。

これまで祖父モーゼス、父アブラハムと見てきましたが、姉のファニーもものすごい才能の持ち主でした。メンデルスゾーン一族恐るべしです。

奇跡の音楽家メンデルスゾーンの驚異の人生

大銀行家アブラハムとメンデルスゾーン銀行の繁栄~作曲家フェリックス・メンデルスゾーンの父ーあのロスチャイルド家とのつながりも

『かつて私は偉大な父の息子として知られていた。だが今では偉大な息子の父親として知られている』と話すフェリックス・メンデルスゾーンの父アブラハムですが、やはり彼も並々ならぬ人物でした。

大銀行家として財を成したアブラハムとあのロスチャイルド家とのつながりも非常に興味深いものがありました。

奇跡の音楽家メンデルスゾーンの驚異の人生

大作曲家の祖父モーゼス・メンデルスゾーンとは~カントも尊敬したユダヤ人哲学者の偉業

作曲家フェリックス・メンデルスゾーンの祖父モーゼス。

彼はデッサウのゲットー出身の貧しいユダヤ人でしたが、たった一代でヨーロッパを代表する哲学者となります。「ドイツのソクラテス」、「現代のプラトン」とまで称され、あのカントやゲーテも激賞するほどの大人物でした。

この記事ではそんなモーゼスの偉業を紹介しています。