ヒンドゥー教

スリランカ仏教聖地スリランカ紀行

(47)スリランカには本当にカースト問題はなかったのだろうか~インドとの違いや内戦、宗教との関係は

前回の記事で1971年のマルクス主義学生による武装蜂起についてお話ししました。この武装蜂起は単にマルクス主義的な側面からなされたのではありません。実はこの武装蜂起にはスリランカに根深く存在していたカーストの問題も大きく関わっていたのです。

今回の記事ではそんなスリランカのカーストについてお話ししていきます。

仏教聖地スリランカ紀行

(46)キャンディのペラデニヤ大学で1971年のマルクス主義学生による武装蜂起について考える

私はここ数年、ドストエフスキーを学ぶ過程で主にヨーロッパの歴史を学んできました。そして今インドやスリランカを学んでいます。

しかし「自分は本当にヨーロッパやインド、スリランカのことを知っているのだろうか。私は一体何を知ったと思い込んでいるのだろうか」とペラデニヤ大学にやってきてそのことを改めて意識させられました。

ダルマパーラ仏教聖地スリランカ紀行

(43)ダルマパーラのプロテスタント仏教とは~スリランカの伝統仏教とも異なる新仏教の存在とその影響

前回の記事で見たように、伝統的なスリランカ仏教は私たちのイメージする厳格な上座部仏教とは違います。どちらかというと、その姿は私達日本仏教とも近いとすら言えます。

ではなぜそのような「イメージのずれ」が生じているのでしょうか。

その鍵を握るのが今回紹介するダルマパーラの「プロテスタント仏教」にあります。

仏教聖地スリランカ紀行

(42)キャンディの仏歯寺でプージャを体験~スリランカの伝統的な仏教とは何なのかについて考えてみた

この記事ではキャンディの象徴仏歯寺を紹介していきます。その内部や夜のプージャについてもお話ししていきます。

また記事の後半では仏歯寺境内の神殿を手掛かりにスリランカ仏教の多様性について考えていきます。スリランカでも日本の神仏習合のような文化が存在していたのです。

アルヴィハーラ仏教聖地スリランカ紀行

(40)アルヴィハーラ~仏典が初めて書写された歴史的な寺院!文字化が後の大乗仏教を生み出した?

シーギリヤからキャンディまではおよそ3時間ほどの道のり。ここから南に向かって一路ひた走るわけでありますが、その道中、私はスリランカ仏教、ひいては世界の仏教すべてに関わる重大事が起こったある場所を訪れることにしました。

それがこのアルヴィハーラになります。

仏教聖地スリランカ紀行

(39)スリランカの象徴シーギリヤロックへ~アジャンタ壁画とも比されるシーギリヤレディを訪ねて

シーギリヤで有名なのは何といってもシーギリヤ・レディーという壁画です。5世紀に描かれたこの天女はあのインドのアジャンタ石窟の壁画とも比されるほどの作品として名高いです。

そしてこの壁画はやはり素晴らしかった!ここもスリランカでぜひぜひおすすめのスポットです。

ポロンナルワ仏教聖地スリランカ紀行

(38)失われた古都ポロンナルワの仏像に感動!スリランカ彫刻のハイライトがここに!

ここは実に素晴らしい。私のスリランカ仏跡訪問におけるハイライトと言えるでしょう。スリランカに来たらここは外せません。ダンブッラとの対比はこのポロンナルワの魅力を引き立たせることになりました。ぜひそうした意味でも両方の仏跡を訪ねてみてほしいです。面白い体験ができること請け合いです。

楽しくなってきたぞスリランカ!

スリランカ最北端仏教聖地スリランカ紀行

(36)菩提樹をもたらしたサッガミッタ尼来島の聖地とスリランカ最北端サッコタイ岬を訪ねて

ジャフナ沖のナーガディーパ島を訪れた私は次に向かったのがスリーマハー菩提樹をもたらしたサンガミッタ尼が上陸したという浜辺です。

そこには現在ダムバコラパチュナ・サンガミスサ・テンプルという寺院が立っているとのこと。普通の観光客はほとんど行くことのない場所ではありますが、仏教聖地を巡ろうという私には欠かせぬ場です。

ナーガディーパ島仏教聖地スリランカ紀行

(35)ブッダ来島の聖地ナーガディーパ島を訪ねて~スリランカ北部ジャフナ沖の仏教聖地へ

ジャフナで内戦のことを考えながら市内を見学をした私は次なる目的地ナーガディーパ島へと向かいました。

ナーガディーパ島はスリランカ仏教の伝承ではブッダが来島した聖地として信仰されています。史実としては難しいものがありますが、シンハラ人の文脈においては今も重要視されている聖地です。

アヌラーダプラ仏教聖地スリランカ紀行

(34)スリランカ内戦と急速に進んだ仏教聖地復活の背景~シンハラ仏教ナショナリズムと聖地の関係とは

今回の記事では内戦への大まかな流れとシンハラ仏教ナショナリズムと聖地復興についてお話ししていきます。ここ数回の記事は皆さんにとって驚くことが多かったのではないでしょうか。私自身、スリランカを学んで驚愕し通しでした。スリランカという国が実に興味深いことにきっと皆さんも気付かれたのではないでしょうか。