(59)やはり三島由紀夫は別格だった!圧倒的筆力にドストエフスキー的黒魔術を感じる
東大安田講堂を訪れ、いよいよ函館に戻ってきた私は休む間もなく猛烈に読書を続けました。
そしていよいよ三島由紀夫の代表作『金閣寺』を手に取ったのでした。私にとってこれが初の三島作品…。
私は『罪と罰』をかつて「ドストエフスキーの黒魔術」と呼びました。そしてまさに三島由紀夫の『金閣寺』もそのような作品だと確信しました
東大安田講堂を訪れ、いよいよ函館に戻ってきた私は休む間もなく猛烈に読書を続けました。
そしていよいよ三島由紀夫の代表作『金閣寺』を手に取ったのでした。私にとってこれが初の三島作品…。
私は『罪と罰』をかつて「ドストエフスキーの黒魔術」と呼びました。そしてまさに三島由紀夫の『金閣寺』もそのような作品だと確信しました
この記事では三島由紀夫のおすすめ作品と解説書を紹介していきます。
三島由紀夫という尋常ならざる巨人と出会えたことは私の幸せでした。
三島文学というととっつきにくいイメージがあるかもしれませんが、しっかり入門から入ればその魅力を十分すぎるとほど味わうことができます。まさに三島文学の黒魔術です。ぜひおすすめしたい作家です。
私は以前当ブログで「名刺代わりの小説10選」の記事を書きましたがこの『豊饒の海』もここに新たに加わることでしょう。
私のインド仏跡旅行にもこの三島のエキスは実に強い影響を与えています。
『豊饒の海』は日本を超えて世界文学史上の大事件だと私は考えています。それほど巨大な作品でした。
帰国便で私はある本を読むことになりました。それが樋田毅著『彼は早稲田で死んだ』でした。
私はこの本で息が止まるほどのショックを受けることになります。
この本に何が書かれていたのか、そして私はその何に衝撃を受けたのかをお話ししていきます。私の中で何かが決定的に変わってしまった瞬間でした。
ここスリランカでは毎月の満月の日に当たるこのポーヤデイにはお寺参りをするという習慣が根付いています。
ポーヤデイで賑わうケラニヤ寺院を見ることができたのは私にとって非常にありがたい経験となりました。スリランカの仏教徒の信仰深さをまざまざと感じました。日本とは違う仏教との付き合い方があるのだと心底感じた体験でした。
コロンボ滞在の中で私が特に楽しみにしていたことがあります。
それがAFP通信社コロンボ支局長との面会でした。
AFP通信社はフランスに本拠地がある世界的なメディアですが、あるご縁からそのコロンボ支局長とお会いすることになったのです。そして私はスリランカ情勢などについて質問させて頂きました。
スリランカの世界的作家マーティン・ウィクラマシンハ。ものすごい作家がここにいました!
ドストエフスキーを彷彿とさせる心理描写、チェーホフの如きストーリング、ゾラ的な徹底的な社会観察。これはすごいです。
ウィクラマシンハの小説はスリランカの姿を知るのに最高の手引きとなることでしょう。ぜひぜひおすすめしたい作家です。
コロンボはスリランカ最大の都市で、人口も都市圏も合わせるとでは200万人を超えます。また、スリランカのビジネスの中心でもあるこの街は発展も著しく、高層ビルが次々に建てられています。日本の首都圏とほとんど変わらないような発展ぶりと綺麗さには私も着いて早々驚きました。
カタラガマからコロンボへと向けて出発した私でしたが、その途中、日本でもよく知られているある港を私は見ることになりました。それがハンバントタ港です。
中国の一帯一路との関係性でこの港はよく言及されますが、そのことについてもこの記事では考えていきます。
カタラガマ神自体は元々ヒンドゥー教の神様でありますが、スリランカ仏教において仏教の守護神として信仰されるようになりました。日本で言う神仏習合にかなり近い形です。
そしてカタラガマはヒンドゥー教徒、仏教徒どちらにとっても信仰の対象でしたが、その様相が20世紀中頃より変わり始めます。