(47)スリランカには本当にカースト問題はなかったのだろうか~インドとの違いや内戦、宗教との関係は
前回の記事で1971年のマルクス主義学生による武装蜂起についてお話ししました。この武装蜂起は単にマルクス主義的な側面からなされたのではありません。実はこの武装蜂起にはスリランカに根深く存在していたカーストの問題も大きく関わっていたのです。
今回の記事ではそんなスリランカのカーストについてお話ししていきます。
前回の記事で1971年のマルクス主義学生による武装蜂起についてお話ししました。この武装蜂起は単にマルクス主義的な側面からなされたのではありません。実はこの武装蜂起にはスリランカに根深く存在していたカーストの問題も大きく関わっていたのです。
今回の記事ではそんなスリランカのカーストについてお話ししていきます。
私はここ数年、ドストエフスキーを学ぶ過程で主にヨーロッパの歴史を学んできました。そして今インドやスリランカを学んでいます。
しかし「自分は本当にヨーロッパやインド、スリランカのことを知っているのだろうか。私は一体何を知ったと思い込んでいるのだろうか」とペラデニヤ大学にやってきてそのことを改めて意識させられました。
スリランカといえば紅茶というイメージを持たれる方も多いのではないでしょうか。かく言う私もその一人でした。
根っからのコーヒー党であった私ですが紅茶のことを知れば知るほど興味が湧き、今ではよく飲むようにもなりました。そんな私のスリランカ紅茶農園体験をこの記事ではお話ししていきます。
今回のスリランカ滞在では私も驚くような素晴らしい体験を何度もすることになったのですが、その中でも特に驚いたのがキャンディでのシャム派両管長との謁見が叶ったことでした。
これは私も全く予想していなかったことで、3週間にわたった私のスリランカ滞在において最も興奮した1日だったことに間違いありません。
前回の記事で見たように、伝統的なスリランカ仏教は私たちのイメージする厳格な上座部仏教とは違います。どちらかというと、その姿は私達日本仏教とも近いとすら言えます。
ではなぜそのような「イメージのずれ」が生じているのでしょうか。
その鍵を握るのが今回紹介するダルマパーラの「プロテスタント仏教」にあります。
この記事ではキャンディの象徴仏歯寺を紹介していきます。その内部や夜のプージャについてもお話ししていきます。
また記事の後半では仏歯寺境内の神殿を手掛かりにスリランカ仏教の多様性について考えていきます。スリランカでも日本の神仏習合のような文化が存在していたのです。
スリランカの古都キャンディ。
大都市であるのにその中心にこれだけ大きな湖があり、豊かな緑があるというのは実に素晴らしい。全体としてのんびりした空気感を感じられるのも心地よいです。散歩するのにも最高です。
キャンディは実に居心地のよい街です。ぜひおすすめしたい古都です。
シーギリヤからキャンディまではおよそ3時間ほどの道のり。ここから南に向かって一路ひた走るわけでありますが、その道中、私はスリランカ仏教、ひいては世界の仏教すべてに関わる重大事が起こったある場所を訪れることにしました。
それがこのアルヴィハーラになります。
シーギリヤで有名なのは何といってもシーギリヤ・レディーという壁画です。5世紀に描かれたこの天女はあのインドのアジャンタ石窟の壁画とも比されるほどの作品として名高いです。
そしてこの壁画はやはり素晴らしかった!ここもスリランカでぜひぜひおすすめのスポットです。
ここは実に素晴らしい。私のスリランカ仏跡訪問におけるハイライトと言えるでしょう。スリランカに来たらここは外せません。ダンブッラとの対比はこのポロンナルワの魅力を引き立たせることになりました。ぜひそうした意味でも両方の仏跡を訪ねてみてほしいです。面白い体験ができること請け合いです。
楽しくなってきたぞスリランカ!