ヤン・ヴェーニグ『プラハ音楽散歩』あらすじと感想~音楽の都プラハの歴史と音楽家ゆかりのスポットを知るのにおすすめ!
ヤン・ヴェーニグ『プラハ音楽散歩』概要と感想~音楽の都プラハの歴史とゆかりの地を知るのにおすすめ!
今回ご紹介するのは1989年に晶文社より発行されたヤン・ヴェーニグ著、関根日出男訳の『プラハ音楽散歩』です。
早速この本について見ていきましょう。
音楽に誘われて、「百塔の街」プラハへ―
ヴルタワ川左岸フラッチャニの城山から、カレル橋をわたって旧市街に入り、最後はヴィシェフラト墓地におわる散策のなかで、音楽を中心にチェコ千年の歴史を語り、モーツァルト、ベートーヴェン、リスト、ヴァーグナー、チャイコフスキーらのプラハ訪問にまつわるエピソードをつづる。
東欧ボヘミアの古都、ヴィーンと並ぶ「音楽の都」の文化史。
晶文社、ヤン・ヴェーニグ、関根日出男訳『プラハ音楽散歩』表紙
風かおる五月、世界の好楽家たちが寄りつどう「プラハの春」音楽祭。チェコ音楽の天オスメタナの連作交響詩『わが祖国』にはじまり、べートーヴェンの『第九交響曲』で幕をとじる三週間の祭典のあいだ、この街のホールや庭園に楽の音が響きわたる……
ボヘミアの歴史が息づく「百塔の街」を散策しながら、音楽ゆかりの地でしばし足をとめ、中世から現代にいたる千年の文化を語りあかす。ヴィーンと並ぶ「音楽の都」の魅力あふれるガイドブック。
Amazon商品紹介ページより
この本は上の本紹介にもありますように音楽の都プラハの歴史と、そのゆかりの地を紹介していくガイドブックになります。
プラハの音楽家といえばスメタナやドボルジャークが真っ先に思い浮かびますが、プラハはこの二人だけではありません。
有名なところではプラハとモーツァルトの関係性などが挙げられますが、ベートーヴェンやリスト、ワーグナー、チャイコフスキーなどの大御所たちもこのプラハにはゆかりがあります。
しかもこの本を読んでいて驚いたのですが、この本ではものすごい数の音楽家が出てきます。誰もが知る有名どころだけではなく、プラハ音楽の歴史を紡いできたたくさんの人々の存在も知ることができます。
写真やイラストも豊富で、現地の姿をイメージしながら読むことができるので非常に興味深かったです。
そして何と言ってもありがたいのは、イラストで描かれた地図が挿入されている点です。
この地図を見れば音楽家ゆかりのスポットや建物の位置関係が一発でわかります。これは便利です。
「へぇ~、これはここにあったんだ!意外と〇〇と近いんだな」という発見もありました。私も一度プラハを訪れたことがあったので、当時のことを思い出しながら地図を眺めるのもとても楽しかったです。
次にプラハを訪れる時にはぜひ音楽家ゆかりの地を巡ってみたいなと思います。
音楽に興味のある方にはぜひおすすめしたい1冊です。かなり詳しく書かれているのでディープなプラハを知ることができます。
以上、「音楽の都プラハの歴史と音楽家ゆかりのスポットを知るのにおすすめ!ヤン・ヴェーニグ『プラハ音楽散歩』」でした。
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