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History of the Soviet Union under Lenin and Stalin

(1) Why should we study Lenin now - What do we learn from the huge historical swell of the Soviet Union?

ソ連の崩壊により資本主義が勝利し、資本主義こそが正解であるように思えましたが、その資本主義にもひずみが目立ち始めてきました。経済だけでなく政治的にも混乱し、この状況はかつてレーニンが革命を起こそうとしていた時代に通ずるものがあると著者は述べます。だからこそ今レーニンを学ぶ意義があるのです。血塗られた歴史を繰り返さないためにも。

History of the Soviet Union under Lenin and Stalin

V. Seveschen, "Lenin: Power and Love" - A biography recommended to understand what kind of revolution the Russian Revolution was!

In this book, you will get to know a different Lenin from the image of Lenin deified by the Soviet Union.

And above all, this biography is just fascinating! It is a very clear and exciting account of why the revolution happened in Russia and how Lenin seized power. The author's narration is so brilliant that it reads like a novel.

この本はとにかくおすすめです。

ロシア革命やレーニンを超えて、人類の歴史や人間そのものを知るのに最高の参考書です。

History of the Soviet Union under Lenin and Stalin

Masafumi Asada, "Siberian Expedition: Modern Japan's Forgotten Seven Years' War" - Recommended reference book to learn about the Siberian Expedition.

歴史においてあまりクローズアップされないシベリア出兵ですが、実は後の第二次世界大戦にもつながっていく非常に重要な出来事でありました。

共産主義のソヴィエトを警戒する意図だけではなく、欧米諸国からの圧力、そして第一次世界大戦の分け前を得るために欧米諸国にアピールしなければならなかった背景など、この本を読んでいると知らなかった意外な発見に驚くことが多々あります。

そして出兵が泥沼化し悲惨な戦闘が続き、日ソ相互の不審や憎しみが募っていく流れも後の日中戦争を彷彿とさせます。

シベリア出兵は日本の歴史を考える上で実は大きな意味を持った事件だったということをこの本では感じさせられました。

History of the Soviet Union under Lenin and Stalin

Shinichi Kajikawa, "Revolution of Illusion: From the October Revolution to NEP" - The Realities of a Revolution That Began with Hunger and Moved Forward with Illusion

1921年、ソ連は大飢饉に見舞われていました。ですが、この飢饉は天災ではなく、人災でした。前年にレーニンが農民から徹底的に食料を収奪し、翌年に植えるための種まで持って行ってしまったため農村では大混乱が起き、未曽有の飢饉に苦しむことになったのです。

このままではソ連が崩壊するということでソ連は新経済政策(ネップ)を打ち出すことになります。このネップと飢餓の関係が本書の主要テーマとなります。

ソ連の描く素晴らしい未来とネップが結び付けられがちですが、著者の梶川氏は当時の資料を基に、ネップがそもそも飢餓と結びついたものでありとても理想的な政策とは呼べるものではないということを述べていきます。

ソ連首脳部が描いた幻想が膨大な餓死者を招いたという恐るべき事実をこの本では知ることになります。

History of the Soviet Union under Lenin and Stalin

Shigeru Takamoto, "The Forgotten Revolution - 1917" - What was the Russian Revolution? A book that describes the author's anguish.

この本では1917年のロシア革命からその後のソビエトの独裁の流れについて解説されていきます。

この本の特徴は、かつて著者自身がロシア革命の理念に感銘を受け、マルクス思想に傾倒したものの、やがて時を経るにつれてソ連の実態がわかり、今ではそれに対して苦悩の念を抱いているという立場で書かれている点です。

最初からマルクス主義に対して批判をしていたのではなく、長い間それに傾倒していたからこそ語れる苦悩がこの本からは漂ってきます。

History of the Soviet Union under Lenin and Stalin

S.P. Melignov, "Red Terror in Soviet-Russia (1918-1923)" - Shocked by the horrific system of repression in the Lenin era...

ソ連時代に一体何が起きていたのか、それを知るために私はこの本を読んだのですが、想像をはるかに超えた悲惨さでした。人間はここまで残酷に、暴力的になれるのかとおののくばかりでした。

私は2019年にアウシュヴィッツを訪れました。その時も人間の残虐さをまざまざと感じました。ですがそれに匹敵する規模の虐殺がレーニン・スターリン時代には行われていたということを改めて知ることになりました。

この本はかなり衝撃的です。読んでいて目を反らしたくなるほどのものでした。

History of the Soviet Union under Lenin and Stalin

神野正史『世界史劇場 第一次世界大戦の衝撃』―この戦争がなければロシア革命もなかった

前回の記事に引き続き神野正史氏の著作をご紹介していきます。

というのも、ロシア革命は第一次世界大戦がなければ起こっていなかったかもしれないほどこの戦争と密接につながった出来事でありました。

『世界史劇場 ロシア革命の激震』でもそのあたりの事情は詳しく書かれているのですが、やはりこの大戦そのものの流れや世界情勢に与えた影響を知ることでよりこの革命のことを知ることができます。

単なる年号と出来事の暗記ではなく、歴史がどのように動いていったのかを知るのにも最高な入門書です。しかもとにかく面白くて一気に読めてしまう。これは本当にありがたい本です。

ロシア革命や当時のロシアが置かれていた状況を知る上でもこの本はおすすめです。

History of the Soviet Union under Lenin and Stalin

神野正史『世界史劇場 ロシア革命の激震』~ロシア革命とは何かを知るのにおすすめの入門書!

神野氏の本はいつもながら本当にわかりやすく、そして何よりも、面白いです。点と点がつながる感覚といいますか、歴史の流れが本当にわかりやすいです。

ロシア革命を学ぶことは後の社会主義国家のことや冷戦時の世界を知る上でも非常に重要なものになります。

著者の神野氏は社会主義に対してかなり辛口な表現をしていますが、なぜ神野氏がそう述べるのかというのもこの本ではとてもわかりやすく書かれています。

この本はロシア革命を学ぶ入門書として最適です。複雑な革命の経緯がとてもわかりやすく解説されます。

クレムリンRussian History and Culture and Dostoevsky

キャサリン・メリデール『クレムリン 赤い城壁の歴史』~イデオロギーとしての「モスクワのクレムリン」とは

歴史を知ることは現在を知ることである。

その歴史がどう編纂され、どのような意図を持っているのか。

この本はクレムリンの歴史を学んでいく本ではありますが、実は現在のロシア、いやそれだけにとどまらず世界中の人間の「現在」を解き明かしていく作品となっています。これは非常に興味深いです。

この本を読むことでクレムリンを通したロシアの歴史、精神を学ぶことができます。非常にスリリングで面白い本でした。かなりおすすめです!

Masafumi JonoBritish and German Literature, History and Culture

Masashi Jinno, "World History Theater: The Plot of Genius Bismarck," recommended to consider the Franco-Prussian War and its influence on Emile Zola and Dostoevsky!

普通に生活していてはなかなか知ることができない戦争の真の姿や、なぜ戦争が起こるのか、なぜ平和は実現しないのかということを神野先生は国際関係の歴史から丁寧に解説してくれます。

この本を読めば世界に対するものの見方が変わってくると思います。

そして同時に、日本人たる私たちが今世界でどのような状況に置かれているのかも考えさせられることになります。

この本では日露戦争のことも言及されていて、遠いヨーロッパの出来事がいかに日本にも強力な影響を与えていたかが一目瞭然でした。