Vermeer

Impressions of the Summer Recounted in Autumn - Trip to Paris and Georgia

(17) Introducing the places associated with Vermeer's hometown of Delft! Also the connection with Löwenhoek, famous for its microscope!

この記事ではオランダを代表する光の画家フェルメールのゆかりの地デルフトをご紹介します。

フェルメールは生涯のほとんどをこの町で暮らし、数々の名画を生み出しました。そんなデルフトには今も残るゆかりの地がいくつもあります。

また、フェルメールと全く同じ1632年にこの町で生まれたもう一人の天才レーウェンフックについてもこの記事でお話しします。顕微鏡で微生物を発見したことで有名な彼とフェルメールはご近所さんでした。レンズを通して「見えない世界」を探究した二人の偉人の存在には驚くしかありません。

Impressions of the Summer Recounted in Autumn - Trip to Paris and Georgia

(13) I can't get enough of Monet's "Impression, Sunrise"! Enjoy its masterpieces at the Marmottan Monet Museum!

モネの『印象・日の出』は本当に不思議な絵です。全体がぼんやりしているものの、それが心地よい。夕陽とその光の反射の描写はまさに天下一品だと思います。なぜか引き込まれる不思議な魅力がこの絵にはあります。これ以上はうまく言葉にできません。

私がパリで最も好きになった絵画は間違いなくこの作品です。

ありがたいことにこの美術館はルーブルやオルセーと違ってそれほど混雑はしません。だからゆっくりと心行くまで好きな作品に没頭できます。ぜひこの美術館もおすすめしたいです。そして『印象・日の出』をじっくりと堪能していた頂ければ何よりです。

The Italian Renaissance and the Revolution of Knowledge

A・ペティグリー『印刷という革命 ルネサンスの本と日常生活』~活版印刷の起源とルターのつながりを知るのにおすすめ!

今回ご紹介する『印刷という革命 ルネサンスの本と日常生活』では、グーテンベルクの発明だけでなく、活版印刷術が生まれてくるはるか前の時代、つまり手書き写本全盛時代のお話からグーテンベルクの発明以後の出版業界の流れまでかなり広い範囲で「本と出版の歴史」を学ぶことができます。

これは本好きにはたまらないものとなっています。

550ページを超える大作ですが読み応え抜群の名著です。

当時の時代背景と絡めて学べるおすすめの作品です。

Vermeer, the Painter of Light and the Scientific Revolution

J・グラスコック『メガネの歴史』~眼鏡はいつから始まった?時代背景や文化も学べる刺激的な1冊!

この作品は単にメガネの歴史をたどるだけでなく、文化、特にファッションという切り口からメガネの変遷を見ていくユニークな作品となっています。

1267年に歴史上初めてメガネについての記述が現れてから今や700年以上もの時が過ぎています。

その時代その時代でどんなメガネが求められていたのか、そしてそのメガネを着用することにはどんな社会的意味があるのかという考察は非常に興味深かったです。

知っているようで意外と知らないメガネの歴史を知れるこの本はとても刺激的でした。

Impressions of the Summer Recounted in Autumn - Trip to Paris and Georgia

Takahiro Ueda, "Impressions of Summer Written in Autumn: A Journey to Paris and Georgia" - A Journey to Study Dostoevsky and Tolstoy

For approximately one month, from mid-August to mid-September 2022, I have been traveling around Europe, mainly in Georgia.

This trip visited France, Belgium, the Netherlands, and Georgia-Armenia.

Its main purpose was to see the Caucasus Mountains in northern Georgia.

I have been researching "Shinran and Dostoevsky" for the past three years. And this year, in order to learn more about Dostoevsky, I also decided to study Tolstoy, who is said to be the opposite of Dostoevsky.

And in the process, I came to know these Caucasus mountains.

Don Quixote, the beloved itinerant knight.

岩根圀和『スペイン無敵艦隊の悲劇』~アルマダ海戦や海賊ドレイク、スペインの没落を知るのにおすすめ!

この作品は有名なスペイン無敵艦隊が敗北したアルマダの海戦の流れを詳しく追っていく作品です。

イギリスがスペイン無敵艦隊を1588年に破り、それによってスペインは没落、イギリスが海上覇権を握ったきっかけとされるこの海戦。

スペイン無敵艦隊の撃破は上の絵にありますように、有名な海賊ドレイクの活躍やイギリス艦隊の華々しい勝利として語られがちですが、実はこの海戦はそのようなシンプルな筋書きではなかったということをこの本では知ることになります。

『ドン・キホーテ』の作者セルバンテスとのつながりも興味深かったです

Vermeer, the Painter of Light and the Scientific Revolution

F・クレインス『ウィリアム・アダムス ―家康に愛された男・三浦按針』~初来日のオランダ船リーフデ号に乗ってきた英国人ウィリアム・アダムスの素顔とは

フェルメールをきっかけに東インド会社に興味を持った私でしたが、そこから日本の歴史とも繋がったということでこれは楽しい読書になりました。

ウィリアム・アダムスがオランダ船リーフデ号で日本に漂着したというのは後のオランダ東インド会社と幕府との貿易に非常に大きな影響を与えることになります。

フェルメールと東インド会社、そして江戸幕府。

この3つのつながりを考えながらフェルメール絵画を鑑賞する。これは何ともマニアックでありながら楽しい鑑賞スタイルでもあります

Vermeer, the Painter of Light and the Scientific Revolution

平川新『戦国日本と大航海時代』~なぜ日本はポルトガルや英蘭東インド会社の植民地にならなかったのか

16世紀から17世紀、スペイン、ポルトガルがアメリカやアジアの海を席巻していた中で新しく台頭してきたイギリス、オランダ。

この4強が日本を狙わなかったわけがありません。アジア諸国も続々と彼らに支配されていく中でなぜか日本だけは彼らに屈することがありませんでした。なぜこんなことが可能だったのでしょうか。それがこの本で語られます。正直、私はこの本を読んでものすごく驚きました。これまでの日本観が変わってしまうほどでした。

Vermeer, the Painter of Light and the Scientific Revolution

List of recommended Vermeer commentary books - To enjoy the wonderful world of paintings by Vermeer, the painter of light.

フェルメールといえば『真珠の首飾りの少女』や『牛乳を注ぐ女』で有名な17世紀オランダの画家ですよね。

今回の記事ではこれまで当ブログで紹介してきたフェルメールのおすすめ解説書をまとめてご紹介していきます。

どれも自信を持っておすすめできる非常に面白い本ばかりです。皆様のフェルメール鑑賞のお役に少しでも立てましたなら何よりでございます。

Vermeer, the Painter of Light and the Scientific Revolution

羽田正『興亡の世界史第15巻 東インド会社とアジアの海』フェルメールの生きた17世紀オランダ繁栄の源泉とは

私がこの本を手に取ったのはフェルメールの絵画がオランダの東インド会社の繁栄と強いつながりがあったことを知ったのがきっかけでした

であるならば東インド会社をさらに学ぶことでフェルメール絵画の背景をさらに知ることができるのではないか。さらには東インド会社を知ることでフェルメールだけでなく当時の世界情勢や日本についても知れるのではないか。そんな思いを抱くようになったのでした。

そして読み始めた『興亡の世界史第15巻 東インド会社とアジアの海』。これがまたいい本でした!面白い!これはおすすめです!