Russo-German War (1941-1945)

Kafka's City of Prague and Czech Literature

チャペック『白い病』あらすじと感想~戦争直前の世界で突如流行し始める未知の疫病!人類の命運やいかに!

この作品は戯曲形式で書かれたSFで、ページ数にして文庫本で150頁少々とかなりコンパクトな作品となっています。ですが彼の代表作『ロボット』と同じく、驚くべき濃密さです。物語に引き込まれてあっという間に読み切ってしまいました。この作品もチャペックの魅力がこれでもかと詰まっています。非常におすすめな作品です。

Notice

Comprehensive learning class at Hakodate Aoyagi Junior High School

2021年10月20日、函館市立青柳中学校、総合学習の授業にて私の世界一周の旅で訪れたアウシュヴィッツのお話をさせて頂きました。

この青柳中学校での授業は、私にとってまさに子供の教育に関わる仕事の「初陣」となりました。これから先も、私の大切な初陣としてこの日のことは忘れられないと思います。本当に嬉しい一日になりました。

Stalin and Hitler's genocide and holocaust

B・シュタングネト『エルサレム〈以前〉のアイヒマン 大量殺戮者の平穏な生活』~「悪の陳腐さ(凡庸さ)」論が覆る!?

アーレントの「悪の陳腐さ」論が覆されかねない衝撃の作品です!

この本で明らかにされるアイヒマンは「悪の陳腐さ」とは真逆の姿です。アーレントはエルサレムで周到に計画されたアイヒマンの罠にかかってしまったことがこの本で語られます。アイヒマンは単なる権力の歯車などではなかったのです。恐るべき一冊です。

Stalin and Hitler's genocide and holocaust

アーレントの「悪の陳腐さ」は免罪符になりうるのか~権力の歯車ならば罪は許される?ジェノサイドを考える

アーレントの「悪の陳腐さ」は罪を逃れるための免罪符になってはいないだろうか。これがふとスレブレニツァやルワンダの虐殺を学ぶ過程で私が感じてしまった疑問でした。加害者たちは「仕方がなかった」と自分の行動の責任を考えようとはしません。ですがそれではたしてよいのでしょうか。そのことをこの記事で今一度考えてみました。

Learning from the History, Thought and Literature of the Cold War World

トニー・ジャット『20世紀を考える』~悲惨な歴史を繰り返さないために私たちは何をすべきか

戦前、戦中、戦後ヨーロッパの歴史の大家である二人の対談は非常に興味深いものでありました。聴き手と受け手の化学反応とはこういうことなのだなということを感じました。圧倒的なレベルの知識人同士が本気で世界について語り合う。それがこの作品です。この二人の織りなす対談にとにかく圧倒される読書になります。

Buddhist Columns & Dharma Talks

The Dead and Spirituality: Reconsidering Modernity, edited by Fumibishi Sueki, How to Face Death Today in the Wake of the Corona Disaster

This book is very important because of the current moment in the Corona Disaster. How should we think about illness and death? How should we deal with invisible beings? Are we so blindly trusting in science and rationality that we have lost sight of what is important? This is a book that makes us think about such things.

Now our view of life and death is being questioned.

Nietzsche and Dostoevsky

Nietzsche's "Twilight of the Idols" Synopsis and Comments - What are the connections to Dostoevsky and Frankl's "Night and Fog"?

『偶像の黄昏』は価値転換の書というべき、私たちの価値観を揺さぶる強烈な言葉が続きます。

そしてここで語られる内容はこの直後に発表される『反キリスト者(アンチクリスト)』という作品に直結していきます。

キリスト教というこれまでの歴史を形作ってきた道徳体系に鉄槌をくださんとするニーチェの試みがこの作品でなされます。

また、この作品が書かれる直前の1887年にニーチェはドストエフスキー作品に出会い、衝撃を受けています。

この記事ではそんなドストエフスキーとの繋がりからもニーチェを考えていきます。

Stalin and Hitler's genocide and holocaust

ソ連兵は何を信じ、なぜ戦い続けたのか~「独ソ戦に学ぶ」記事一覧

The book reveals what each soldier went through and why he continued to fight.

Each one of them is an ordinary human being just like us.

A person has the potential to be anything. Depending on the circumstances, people can commit atrocities with impunity. Even if you think you are a good person, you never know what you might do. This book makes you think about that.

Stalin and Hitler's genocide and holocaust

ソ連とナチスの虐殺の歴史を学ぶために~「独ソ戦・ホロコーストに学ぶ」記事一覧

『ブラッドランド ヒトラーとスターリン 大虐殺の真実』という作品は本当に衝撃的な一冊でした。

自分がいかに何も知らなかったかということを思い知らされました。私たちが習う世界の歴史では見えない事実がこの本にはあります。そしてそうした見えない事実こそ、私たちが真に学ぶべき事柄であるように思えます。

混乱を極める現代において、暗い歴史を学ぶことはたしかにつらいことかもしれません。ですが、だからこそこうした歴史をくり返さないためにも苦しくとも学ぶ意味があるのではないかと思います。

ぜひ、これらの記事を読んで頂けたら嬉しく思います。

German-Soviet War: The Soviet Union and the Nazis' War of Extermination

List of 16 recommended reference books on the German-Soviet War - The German-Soviet War to learn about now.

この記事では独ソ戦を学ぶのにおすすめな参考書を紹介していきます。

独ソ戦は戦争の本質をこれ以上ないほど私たちの目の前に突き付けます。

なぜ戦争は起きたのか。戦争は人間をどう変えてしまうのか。虐殺はなぜ起こるのかということを学ぶのに独ソ戦は驚くべき示唆を与えてくれます。私自身、独ソ戦を学び非常に驚かされましたし、戦争に対する恐怖を感じました。これまで感じていた恐怖とはまた違った恐怖です。ドラマや映画、ドキュメンタリーで見た「被害者的な恐怖」ではなく、「戦争そのものへの恐怖」です。

それぞれの記事でより詳しく本の紹介をしていますので、興味のある方はぜひ記事の方もご参照ください。