Lenin

Recommended Marx-Engels Biography

フランシス・ウィーン『カール・マルクスの生涯』~人間マルクスを追求したイギリス人作家による伝記

フランシス・ウィーンは自分の著作はどちらかのイデオロギーに偏ったものではなく、神でも悪魔でもない「人間マルクス」を描いたとこの作品で言っています。つまり、「中立的」な立場から伝記を書いたと述べています。

ただ、あらゆるジャンルのものについてもそうなのですが、マルクスほど「中立な立場」で見ていくことが難しい人物はいないかもしれません。

この伝記は読みやすさはあるものの、注意して読まなければならないタイプの書籍であると私は感じました。

Recommended Marx-Engels Biography

ジャック・アタリ『世界精神マルクス』~フランス人思想家による大部の伝記

ジャック・アタリはフランスのジャーナリストで、ミッテラン政権のブレーンもこなしたフランス社会党党員として知られています。
著者は立場的には「私はマルクス主義者」ではないと言いつつも、マルクスのことが大好きなのは伝わってきます。マルクスをかなり評価して書かれた伝記です。何事も完全な中立は難しいことではありますが、マルクス擁護的な雰囲気を感じます。中立で歴史的事実に基づいているというポーズで、結果的にマルクスを弁護し、かなり讃美する形になっているなというのが私の感想です。

Is Marx a religious phenomenon?

Historian E. H. Carr's Views on Marxism - Why Marxism Attracts People

In this biography, E. H. Carr will point out the problems in Marx's "Capitalism. He then discusses such contradictions as the famous "surplus value theory" and the "value of labor," and analyzes why Marx is believed by so many despite these problems.

It may be said that E. H. Carr, as a historian, takes a step back in his approach, not only in terms of economics, ideology, and ideology, but also in terms of his relationship with the world as a whole.

Contemporary Society through Dystopian Science Fiction Novels

Hidenobu Kosai, "Rhetoric and sophistry" - How sophistry works and how to prevent it - The kinder and more serious people should know how to protect their minds from sophistry and pressure.

I am sure that there are many people who have had a difficult time being talked down to by someone with a strong mouth.

そして悲しいかな、優しい人や真面目な人ほどそうした相手の言葉に反論できず、自分の中にその苦しみを溜め込んでしまう。

そんな世の中にあって、この本はそれこそそんな苦しみへの処方箋というべき素晴らしい1冊となっています。

Contemporary Society through Dystopian Science Fiction Novels

Orwell's "Animal Farm" Synopsis and Comments - This is how people are fooled. A masterful satirical allegory of Soviet totalitarianism.

敵を作りだし、憎悪や不安、恐怖を煽って宣伝してくる人たちには気を付けた方がいいです。敵を倒した後に何が起こるのか、それを『動物農場』は教えてくれます。

この作品は150ページほどの短い小説で、読みやすくありながら驚くほどのエッセンスが凝縮されています。衝撃的な読書になること請け合いです。非常におすすめな作品です!

Contemporary Society through Dystopian Science Fiction Novels

Orwell's "1984" Synopsis and Impressions - How Totalitarian and Surveillance Societies Work - A Terrifying Work that Questions Our Present

『一九八四年』は非常に恐ろしい作品です。ですがこれほど重要な作品もなかなかありません。現代の必読書の一つであると私は思います。

私はコロナ禍が始まった頃から特にオーウェル的世界に対し恐怖を感じています。この作品は「今私たちはどのような世界に生きているか」を問うてくる恐るべき作品です。今だからこそ特に大事にしたい名作です

Europe through Classical and Western Art

ひのまどか『プロコフィエフ―音楽は誰のために?』~ソ連の天才音楽家の苦悩と生涯を知るのにおすすめの伝記!

ソ連抑圧時代を音楽家の視点から描き出したひのまどかさんの筆には驚くしかありません。ただ単に歴史的な事実を並べるだけではなく、物語として鮮明にその過酷な人生が語られています。人物と共に時代背景まで知ることができる「伝記の利点」がこれ以上ないというほど輝いています。ひのまどかさんの著作には読む度に驚かされます。