Marx

virgin soilTurgenev, the great Russian writer

Turgenev's "The Virgin Land" Synopsis and Impressions - A great film about the Narodniki youth of the 1970s in Russia.

ドストエフスキーの『悪霊』が書かれたのはまさに1870年頃のことです。

これはツルゲーネフが描こうとした70年代の青年とぴったり重なります。

ツルゲーネフは社会主義思想を信ずる過激派が農村に潜入し暴動を起こす流れを描写しました。

それに対しドストエフスキーはある街を舞台に、社会主義革命家が起こす大混乱と陰惨な事件を描きました。

舞台は違えど2人の問題意識は共通するものがあります。

物語の深刻さ、どす黒さという点では『悪霊』のほうが圧倒的に際立っていますが、『処女地』の視点も非常に興味深いです。文学スタイルの違う2人の作品を見ることでより深くこの時代の人間精神を学ぶことができるような気がします。

The Brothers KaramazovDostoevsky's works

The Brothers Karamazov Synopsis and Comments - Dostoevsky's greatest work! What is God? What is life? What is freedom?

『カラマーゾフの兄弟』が発表されてから120年。これだけの月日が経っても変わらずに多くの人から愛され続けているのはそれなりの理由があります。

この物語が持つ魅力があるからこそ、読者に訴えかける何かがあるからこそ、こうして読み継がれているのだと思います。

『カラマーゾフの兄弟』はドストエフスキー作品の中でも私が最も好きな、そして思い入れのある作品です。

長編小説ということでなかなか手に取りにくい作品ではありますが、心の底からおすすめしたい作品です。

evil spiritDostoevsky's works

Dostoevsky's "Evil Spirits" Synopsis and Impressions - Dostoevsky's masterpiece exposes the gruesome reality of revolutionaries.

この作品の持つ魔術的な力は計り知れません。

あくが強い人物たちが一つの舞台でぶつかり合い、自らの存在を主張し合います。

まさに「悪霊」に憑りつかれたごとく、悪役たちは巧妙にそして残酷に社会を混乱に陥れていきます。その過程があまりにリアルで、読んでいてお腹の辺りがグラグラ煮え立ってくるような感情が私の中に生まれてくるほどでした。

やがてそれは生きるか死ぬかの究極の思想対決へと進んで行き、一体これからどうなるのか、彼らの心の中で何が起こっているのかと一時も目が離せぬ展開となっていきます。

これは恐るべき作品です

germinalEmile Zola, the blog author's favorite author.

Zola's "Germinal" Synopsis and Comments - Strike and Workers' Tragedy in a Coal Mine Zola's Crab Ship

In "Germinal," we see the oppressed workers, the reality of unknowable stock market domination, and the consequences of a socialist ideology that is spiraling out of control.

Socialist thought may sound complicated, but this work is neither a philosophy book nor a technical book. Zola tells the actual content through people's stories and weaves socialist thought into the story in a very easy-to-understand way.

It is much easier and more interesting to learn than reading difficult technical books.

Recommended ChristianityDostoevsky and Christianity

List of recommended commentaries on Dostoevsky and Christianity - Dostoevsky's religious views in his novels.

ドストエフスキーとキリスト教は切っても切れない関係です。

キリスト教と言えば私たちはカトリックやプロテスタントをイメージしてしまいがちですが、ドストエフスキーが信仰したのはロシア正教というものでした。

そうした背景を知った上でドストエフスキーを読むと、それまで見てきたものとは全く違った小説の世界観が見えてきます。

キリスト教を知ることはドストエフスキーを楽しむ上で非常に役に立ちます。

CubaCuba Edition

ガイドさんの語るキューバの現状~経済危機と共産主義体制の弊害とは キューバ編⑮

農家さんの小屋を訪ねる今回のローカルツアーでは、私はこれまでとは違ったキューバの姿に触れることになりました。

キューバ人の陽気な姿の中から時折ちらりと見え隠れする現実の重い闇・・・

ガイドさんの話を聞き、私はキューバの抱える問題に頭を抱えたのでした。

車窓から見えるキューバの濃い緑の景色を眺めながら私はキューバ最後の日程を終えていくのでありました。

CubaCuba Edition

サンタクララ市街地と装甲列車襲撃記念碑~チェ・ゲバラゆかりの地、サンタクララ⑵ キューバ編⑧

チェ・ゲバラの霊廟でお参りをした後、次に私が向かったのはサンタクララ中心部。

サンタクララ市街地に到着すると、年季が入ったカラフルな建物にキューバらしさを感じます。

街の中をぶらぶらしながら近くにある装甲列車襲撃記念碑に歩いて向かいます。キューバ革命においてここサンタクララでの勝利が革命軍の勝利を決定的なものにしました。そのきっかけとなった戦闘がまさにここで行われたということで私はここにやって来たのでした。

CubaCuba Edition

The Unexpected Relationship Between Che Guevara's Mausoleum in Santa Clara and Don Quixote, Cuba (7)

サンタクララはチェ・ゲバラと切っても切れない関係のある街。

キューバの歴史を学ぶ中で知ることになったチェ・ゲバラの存在。

理想を追い求めた革命の戦士。 世界で最も尊敬される革命家。

どうして彼はこんなにも世界中の人を惹き付けるのでしょうか。

彼のことを調べているうちに、私はあることを知ることになりました。

チェ・ゲバラの愛読書が『ドン・キホーテ』であり、彼はドン・キホーテの生き様に大きな影響を受けていたという事実だったのです。

この記事ではそんなゲバラと『ドン・キホーテ』の関係とゲバラのお墓参りをした私の体験をお話ししていきます。

CubaCuba Edition

The Connection between Socialism, Capitalism, and Religion - Why I Chose Cuba: Cuba Part 6

ここまで4本の記事にわたってキューバの歴史をお話ししてきましたが、みなさんの中には次のような疑問をお持ちになった方もおられるかもしれません。

「なぜいきなりキューバの歴史をここまで話し出したのだろう。いや、そもそもなぜキューバ?キューバと宗教って何か関係はあるの?」と。

たしかにキューバは宗教の聖地ではありません。

ですが、私にとっては宗教を学ぶ上で非常に重要な国がキューバだったのです。

今回の記事ではその「なぜ私が宗教の聖地でもないキューバを選んだのか」ということについてお話ししていきます。