France

Impressions of the Summer Recounted in Autumn - Trip to Paris and Georgia

Takahiro Ueda, "Impressions of Summer Written in Autumn: A Journey to Paris and Georgia" - A Journey to Study Dostoevsky and Tolstoy

For approximately one month, from mid-August to mid-September 2022, I have been traveling around Europe, mainly in Georgia.

This trip visited France, Belgium, the Netherlands, and Georgia-Armenia.

Its main purpose was to see the Caucasus Mountains in northern Georgia.

I have been researching "Shinran and Dostoevsky" for the past three years. And this year, in order to learn more about Dostoevsky, I also decided to study Tolstoy, who is said to be the opposite of Dostoevsky.

And in the process, I came to know these Caucasus mountains.

French Literature, History and Culture

Masakatsu Adachi, "Sanson the Executioner," model for Jojo Part 7 Gyro Zeppeli! Recommended work to learn about the life of Monsieur de Paris!

この作品は処刑人一族という運命を背負ったサンソン家の人間ドラマが描かれています。

処刑人というと、冷酷で血も涙もない野蛮なイメージを持ってしまうかもしれませんが、この本を読めばそのイメージはがらっと変わることになります。

当時、差別され周囲の人々から蔑みの目で見られるこの職業において、それでもなお一人の人間としていかに高潔に生きていくのかを問い続けたサンソン。

フランス革命の激流に巻き込まれながらも懸命に生き、究極の問題を問い続けたこの人物には驚くしかありません。

French Literature, History and Culture

Gaston Leroux's "Phantom of the Opera" Synopsis and Impressions - The original musical by the Shiki Theatre Company was full of suspense!

私も大好きなミュージカル『オペラ座の怪人』。その原作を読めたのは非常に楽しい読書となりました。ミュージカルとはまったく別物と考えた方がいいです。これはこれでひとつの物語として楽しめます。読みやすく、ハラハラする展開であっという間に読み切ってしまいました。

ミュージカルファンの方にもぜひおすすめしたいです。この原作をミュージカル化したアンドリュー・ロイド=ウェバーの怪物ぶりがよくわかります。これは私にとっても非常に興味深いものがありました。ぜひ手に取ってみてはいかがでしょうか。

French Literature, History and Culture

R.J.ゴールドスティーン『政治的検閲―19世紀ヨーロッパにおける』激動の19世紀。出版・音楽・文化はどんな意味を持っていたのか

この本は19世紀における検閲とは実際にいかなるものだったのかということを様々な角度から詳しく見ていきます。

出版の検閲に関してはこれまで当ブログで紹介してきたロシア文学もかなり関係が深い項目です。ドストエフスキーもツルゲーネフもトルストイもチェーホフも皆検閲に苦しめられています。

ロシア文学だけでなくヨーロッパ各国でどのような検閲が行われているかということが知れて非常に興味深い1冊でした。

French Literature, History and Culture

鹿島茂『新聞王ジラルダン』メディア・ジャーナリズム誕生の流れを知るのにおすすめの一冊!新聞業界を一変させた男の驚異の生涯とは!

この作品はメディアの革命児ジラルダンの生涯を時代背景と共に見ていける名著です。

私達は日常メディア無しではいられないほどテレビや新聞、ネットの情報に囲まれていますが、その商業メディアというのは一体いつから始まったのか、そしてそれは何を意味するのだろうかということをこの本では学ぶことができます。一九世紀中頃のフランスを舞台にしたこの作品ですが現代社会を生きる私たちにも直結する内容がこの本で語られます。

これは名著中の名著間違いなし!ものすごく面白い本です!

French Literature, History and Culture

Haruki Murakami's "Dance Dance Dance" Synopsis and Impressions - My reading history began with this work.

今振り返れば、私はこの作品をきっかけに本格的に本の虫になり始めたように思えます。高校時代は受験勉強がメインだったので私はそこまで本を読むことができないでいました。もちろん、本自体は好きだったのですが、やはり大学入学直後の新鮮な時期にガツンと『ダンス・ダンス・ダンス』の洗礼を受けたことが私の読書遍歴を形作ったのではないかと思います。

It is "Dance Dance Dance" that reminds me of my school days and my twenties. This work is a treasure for me today.

French Literature, History and Culture

Balzac's "Disillusionment" Synopsis and Impressions - A naked expose of the inner workings of the media and publishing industry, where anything goes if it sells! A shocking work!

This is a remarkable work that exposes the realities of the French media and publishing industry in the mid-19th century. Balzac himself was in the publishing business, and he knows the ins and outs of the industry. In this work, Balzac's relentless criticism of the media unfolds. Of course, this is not mere criticism; it is also Balzac's heartrending wish. His wish for a world in which truly good things are properly appreciated is evident in this work.

French Literature, History and Culture

Summary and Impressions of Kosei Ogura's "The Social History of "The Secret of Paris"" - What is Eugène Hsu's Newspaper Novel that Influenced Dostoevsky and Marx?

本書ではウージェーヌ・シューの作品を見ていくことでこの人物がいかに優れた業績を残していたかを目の当たりにすることになります。

十九世紀フランスの出版事情やメディア業界の裏側も知れるものすごく刺激的な作品となっています。これは面白いです。ぜひぜひおすすめしたい作品となっています。

フランス文学だけでなく、ロシア文学やイギリス文学、マルクスを考える上でも非常に興味深い指摘が次々と出てきます。ぜひ手に取ってみてはいかがでしょうか。

French Literature, History and Culture

Shigeru Kashima, "A Literary Guide to Paris" - A guidebook to Paris for fans of French literature! Read this and you will want to go to Paris!

この本は当ブログでもお馴染み、フランス文学者鹿島茂氏によるパリガイドになります。

そしてこの作品の特徴は何と言っても、パリの文学ゆかりの地を鹿島氏の名解説と共に見ていくことができる点にあります。

パリの名所ひとつひとつを文学と絡めてお話しして下さるこの本はフランス文学ファンにはたまらない作品となっています。

これを読めばパリに行きたくなること間違いなしです。ぜひぜひおすすめしたい一冊です。

French Literature, History and Culture

辻昶『ヴィクトル・ユゴーの生涯』概要と感想~フランスの偉人ユゴーのおすすめ伝記!

この作品はフランスの偉大なる文豪ヴィクトル・ユゴーの伝記です。著者の辻昶

氏はユゴーの『レ・ミゼラブル』や『九十三年』などの翻訳を手掛けたフランス文学者です。

ユゴーの波乱万丈の生涯を単行本1冊にぎゅぎゅっとまとめたこの作品は非常に貴重なものだと思います。読みやすさも抜群ですのでぜひおすすめしたいです。